とくお組モブログ
いつも手元にとくお組

AGA

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「非常に軽度ですが、AGAの症状が出ている可能性があります」

先ほど、銀座クリニックに行ってAGAかどうかの診察を受けてきまして、お薬をもらってきました。今、ゆっくりと運命を受け入れているところ。

経緯を話すと、まず受付で若くて可愛らしいお嬢さんが満面の笑みで迎えてくれるのですが、自分がハゲかどうかを調べてもらいにきているという、ある意味、男の一番不安定な状況を見られているわけで、いったいどんな顔をして対応していいか分からず、その時点でもう多分こんな顔(AGA)になっていたと思います。

その後、満面の笑みをした堺雅人さんみたいな人が来て、個室でカウンセリングが始まるのですが、どういう経緯で来たのかと聞かれ、「経緯もなにも、カラスの糞を食らって頭を撮ったら薄くてびっくりしたんだ」と、強めになってしまいそうな語気を抑えて答えると、早速とばかりに頭皮のチェックを行った後に一言。「非常に軽度ですが、AGAの症状が出ている可能性があります。」

症状が出ている”可能性があります”というのはどういうことか、と聞き返したところ、「症状が出ています」と言い直され、二度、衝撃を喰らいました。

あまりに簡単に判定されるのでその論拠はと問い詰めると、AGAの症状は頭の真ん中ラインにしかでないため、横や後頭部の髪質が堀田さんのオリジナルの毛ですと。そのオリジナルに比べて、頭頂部の髪が細く、密度が薄くなっているので。と言われ、それこそこんな顔(AGA)をしながら聞いていました。

原因は、男性ホルモンのテストステロンが5α還元酵素と結びつくと、ジヒドロテストステロンに変わる。これが毛周期を縮める信号を頭皮に送るらしく、通常、2〜6年生えている髪が半年くらいで抜けてしまう。そのジヒドロテストステロンの受容体は頭皮の真ん中ラインに集中分布しているので、AGAは頭頂部と額で発現する。また5α還元酵素の多少は遺伝によって引き継がれるため、親が薄いと子も薄い、となるらしい。この段階でもう泣いていたと思います。

よって薬としては5α還元酵素を抑えるもの(7000円/月)と、毛の成長を促進するもの(11000円/月)になっており、正直後者は必須ではない気がしたのですが、少しでも髪のためになるのならと、両方を処方してもらうことにしました。その後、診察(といっても頭の写真撮影のみ)をして、採血をして、また来月。となりました。血液検査の結果が出てから、いよいよ薬を飲んで、5α還元酵素を止めにかかります。

先生は、軽度なので二ヶ月もあれば改善してくると言ってくれたので、今は未来を変えてやるんだという気持ちをなんとか持って頑張ろうと思っています。受付でずっとトムハンクスの「ダヴィンチ・コード」が流れていたのですが、ハゲていてもこんなに活躍している人がいるんだと、それにも大変勇気付けられました。


Posted by 堀田 on 7月 15th, 2017 :: Filed under 映画

映画館

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きたくんの映画を観てきました。

今日から表参道に住んでいます。さすが立地がよく、新宿にもすぐに出られるのがいいですね。ということで、新宿で公開されているきたくんのダムライフを観てきました。

久々に観たけれど、やっぱり独特の雰囲気でおもしろかった。そのあとにトークショーもあったけど、相変わらずスカしたトークで楽しかった。

ああやって、自分の映画が映画館で上映されて、それを一般の人が観にくるってのは本当に嬉しいものだろうなと思いました。珍しく仕切ってるきたくんも楽しそうだったし、なんかそういうのを見て僕も楽しかったです。

まだやってるので、ぜひ皆様もご来場くださいませ。


Posted by 堀田 on 4月 5th, 2015 :: Filed under 映画

りんご

北くんの映画「りんご」を観て来た。

僕は映画については素人だけど、ハッキリ言って、6作品の中で「りんご」がダントツに面白かった。面白かった理由というか、その大前提として「内容が理解できる」のは北くんのだけだった。他の作品は正直何をやっているのか、何を表現したいのか、素人の僕にはよくわかりません、という感じ。「りんご」はちゃんとストーリーがしっかりあるし、10分という制約に則ってシンプルだし、その上で内容が濃いから、観ている側としてはストレスなく観れるし、目が離せない。小説でいう読破感みたいなものがあって、「面白かった」と素直に感想が言えるのは北くんのだけだ。

北くんの作品の考え方とかまともに聞いたことないから勝手なこというけど、「りんご」はちゃんと「観客が内容を理解できること」に注意を払っているから、(素人である)僕はすごく好きだ。何を言っているのかわからなくて、「それは観客に委ねる」みたいな作品があったり、著名人のコメントやレビューがあって初めて「そうそう、そんな気がした」みたいに後から意味付けするのとかあるけど、そんなの素人はやってくんないよ?と思う。大多数は「意味分かんなかったね」で終わりであって、あとの講釈なんて知らねえよ、である。分かりやすい作品を作れと言うのではなく、内容を理解できるものを作ってほしい。そこのところ冷静に客観視できてるのかが僕は重要だと思う。内容が理解できた上で、演出だったり、発せられるメッセージだったりの議論や感想が言えるってもんだ。

その点でいうと、パンフレットにあった各作品のレビューにおいても、「りんご」については、誰もが内容を理解できるものであるから、物語や世界観の補足説明でなくて、演出の良かったところなど中心をレビューしているので、非常にレビューとして納得性が高い。他のレビューは、僕みたいな素人からすると「その世界観とか物語の理解って、あなたの勝手な想像で、本当にそうなの?」みたいな疑いが入ってしまう。なんか専門家が小難しいこと言って格好付けてるなあと僕みたいな素人からすると思ってしまうのである。「なに、そこまで深読みして観ないとダメな映画なの?面倒くさいなあ」というのが正直な感想である。

あとザキさんも出ていて、北くんの言葉を借りるなら、久々に「本気で闘う役者の姿を見た」という感じだった。今の僕にはまだあれは出せないなと。あの、空気を「強く纏う」感じ、出せないんだよなあ。また溝を空けられてしまったので、もっと精進せねばならんと思いました。負けていられません。

とにかく贔屓目なしに北くんのが一番面白かったと述べた上で、仲間としての贔屓目で、これがカンヌに行けていないことに非常に不満を抱いているのである。いやー、タイトルの入りとか、風の音とか、そういうのもすごくよくて刺さるものがあったけどなあ。(くどいけど、内容が理解できるから、またその上でいいお話と演出だから、刺さるんだよ!)でも北くんもザキさんも、それぞれの立場で真っ向勝負をしていて、それが清々しかったし、結果、ダントツで面白かったので、いつか絶対カンヌなり何なりに行けると思う。そういう人たちが仲間であることが嬉しくてたまらない。


Posted by 堀田 on 9月 11th, 2013 :: Filed under 映画

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先日、見に行った。
何回か書いているけれども、実は僕はジブリが好きではない。
ジブリは勉強になるから的なこと言って親が子供連れて行く、とか昔からよく聞くけど、どう考えてもその間に岩波文庫でも読ませた方が勉強になる。
まあ、映画の勉強にはなるけど、たぶんそういう意味では言ってない。
あと、コア気味な人は紅の豚を「あんなかっこいい映画は他にない」とか言うんだけど、この世には紅の豚よりかっこいい映画はけっこうな量、ある。
まあ、宮崎駿がすごく演出うまいのはわかってるんだけども、そういう社会的な流れとか、物語のファンタジー感とか説教くささとかがどうも好きになれなくてだめなんだ。

ただ、今回は、映画館で長い予告編見て、これはよさそうだなと思ったので行ってみた。

よかった。
ファンタジーやらない方が演出のうまさが際立つと思った。
あと、僕はエヴァ見たことないというのもあるのかもしれないけど、庵野も気にならなかった。
というか、かなりよかった。
最後の辺とか特に。
というのも、僕は棒声が好きなんだ。
声優さんは声だけで何かを表現しようとしたりするけど、僕はそれにはちょっと反対というのがあるし。
だって、まあこれは僕だけかもしれないけど、正直に言って、街中で声優さんみたいな話し方してる人見ると、単純に生理的にすごくムカムカしてくる。
あと、声でそんな表現したら、ちょっと情報として過剰というか、画とかが死ぬように思う。

話は戻るが、風の描写も毎度のことながら素晴らしかったけど、光もまた格別にいいよね。
予告で使われている、電車の座席に二人座っていて光が動くショット、本編では違う感じになっていたように思えたけど、予告のあれはかなりいいよね。
あそこまで光コントロールするのは実写は相当厳しいところがある。
というか、あの長い予告、全体的にかなりいいよね。
歌聞いていて、全体の歌詞なんか全然わかっていないのに、サビとかだけで「そうだよ、恋ってそういうもんだよ」とかやけに思って、鼻歌歌ったり、友人にそこの良さを力説したりするんだけど、後で全部の歌詞見たら全然違うこと言ってた、とか時々あるでしょう。
そんな感じで、いい描写ってのは、そこだけで独立して、ある種の感情とか物語とかを感じさせるんだね。
あの予告見ると、二人の人物の恋とか青春とか夢とか時代とか、なんかそんなものが、上に書いた歌の例みたいに、見事に彩られてる感じがあるよね。
まあ、ぜひそんな感じで、風とか光とか、まあその他の映ってるざわめきっていうのかな、そんなのを皆さんにも見てもらいたいなと、思いました。

ちょっと目がさえちゃったもんで、突然長々すいませんでした。


Posted by 北川 on 7月 31st, 2013 :: Filed under 映画

なんとなく

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だいぶ疲れが抜けてきて、ようやくお酒を飲んでもベロベロにならなくなってきた。

最近、諸々の合間で映画をよく見ている。
で、これまであんまり踏み込んでなかったところ踏み込んでみるか、ということで、ホウ・シャオシェンとか見ているんだが、これがすごくいい。
まだ数本しか見ていないからはっきりしたことは言えないけれども、僕は今のところ、彼の映画になんとなく金麦のCMみたいなものを見ていて、そのせいでかなりやられてしまっている。
現在を描写しているんだけども、どこかこう、過ぎ去っていったものを想起させるような感覚というか、現在のことなんだけど、同時に思い出でもあるみたいっていうか、とにかくそういう感覚ね。
これほんと、どうやってるんだろう。
すげーいいよな。
まあそもそも、金麦のCMより遥かに見事に、そしてわざとらしくなくつくられているけど。
写真はネットで適当に引っ張ってきたらあった、百年恋歌のワンシーンなんだけども、このシーンなんかもすっげーいいよね。
というかこの映画、そもそものっけからすっげーいいよね。
ぜひ、家かなんかで、何か他のことしながらとか、寝転がりながらとか、とにかく適当に、なんとなく見てもらいたい。


Posted by 北川 on 6月 25th, 2013 :: Filed under 映画

孤独

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先日、あいた時間にベルトルッチの新作の孤独な天使たちを見に行った。
最初ちょっと微妙かなと感じてしまったが、とてもよかった。
ハネケの、愛、アムールも見に行って、そっちもよかったけれども、やはり僕は孤独な天使たちの方が好きだな。
こんな風に映画を撮りたいと思うのだけれども、実際それは非常に難しいね。
好きな感じというのはなんとなく永遠の僕たちにも似ていて、まあ永遠の僕たちは映画として見たらあんまりいい映画ではないのだけども個人的に好きというのがあって、どういうことかというと、こういう青春の感じをすごく瑞々しくやられちゃうとほんとやばいんだよね。
途中で踊るところとか、冒険めいたことするところとか、ほんとやばいよなー。
こんな風にすっとできたらほんといいんだけど、僕みたいな立場の人間だと、なかなかそうはいかないよね。
情熱出す感じだったり、なんかエグったような感じだったり、なんていうか、青臭いような感じでいかないといけないんだろうけども、いやー、ほんとそういうのじゃないんだよなー、自分の本来の好みとしては。
まあ、もうやってないかもしれないけれども、機会あったらぜひどうぞ。


Posted by 北川 on 5月 20th, 2013 :: Filed under 映画

ダイオウイカ

ダイオウイカ見ました。

先日家に帰ってきて何となくテレビをつけたらダイオウイカの番組をやっていた。まさに動いているところを捉えた瞬間だったようで、その前の経緯とかは完全にすっ飛ばして見ることができた。ラッキーである。ただ、そのダイオウイカを見て思った。

「バイラスだ・・・」

バイラスとは、ガメラ映画に出てくる宇宙怪獣で、当時から「イカみたいな奴だなあ」と思っていたけども、ダイオウイカそのものであることには気づかなかった。てかダイオウイカの方が全然怪獣っぽい。こいつは怪獣っていうか何ていうか・・・。

監督も着ぐるみ見たときびっくりしただろうと思う。「これを撮るのか・・・」みたいな。


Posted by 堀田 on 1月 20th, 2013 :: Filed under 映画

アウトレイジを観て来た

歯医者に行って来たぞバカ野郎。

ブログで宣言した通り虫歯治して来たぞこの野郎。拳握りしめるくらい痛えって言ってたくせに麻酔かけたら全然痛くなかったじゃねえかバカ野郎。

大きな虫歯が一本あるとか抜かしやがったから行ったのに、今日になって小さい虫歯が三本あるから来週また来いとか言いやがって、しっかり通院させてんじゃねえかバカ野郎!ふざけんじゃねえぞこの野郎!


Posted by 堀田 on 10月 8th, 2012 :: Filed under 映画

余韻

鈴木さんがなんか最近、よくわかんないところで女子高生あいてに授業をやっている。いっぱいいっぱいで下手クソなのだけど、こんな鈴木さんでも、回数を重ねていけばMCがうまくなっていくのだろう。現場は人を育てるからね。

さっきDVDで映画を観ていたのだけど、見ているときは、普通に面白いなあ、ぐらいだったのだが、見終わってしばらくしたら涙がぼろぼろ出てきた。こんな経験はじめてだ。よく読後感がいいみたいな表現あるでしょ、余韻というか。余韻だけで泣けるってすごいなって思いましたよ。映画のタイトルすごく言いたいけど、おめーそんなんで泣いてんのかよって言われると恥ずかしいというプライドが邪魔して、なんのこっちゃ分からない日記になりました。

 


Posted by 徳尾 on 6月 11th, 2012 :: Filed under 映画

美学

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古今東西、色んな映画や芝居や小説とかがある。
これは僕の超個人的な趣味なので、もしそういう作品が好きな人がいたら無視してもらいたいのだけど、僕は、ありもしない法律が制定される作品が嫌いだ。
なんでそんなわけのわからん法律が成立すんだよ、とよく思う。
あと、法律って、設定の敷き方としては、構成における夢オチ並に安直だと思う。
それと、これは自主映画に多いのだけど、真っ白い部屋とかが出てくるものも基本的に好きじゃない。
スタイリッシュというか、安易なオシャレと結びついたシンプルさからは、知性というよりは、知的ぶってるだけの浅はかさしか感じられない。
当然、それらを乗り越えて、真実に到達している素晴らしい作品もいくつかはあるのだけども、基本的にはこういうのはどちらもなんかただかっこつけてやっているだけに思えてどうも好きになれない。
ちょっと考え事をしていて、法律が制定できたら楽にいけるのにな、と思ったんで、書いた。

それで思い出したけど、映画でよく、「人を死なせてはだめ」とか「音楽を使ってはだめ」とか言われるのだけど、それはよく意味がわからない。
死を簡単に扱うな、とか、音楽に頼るな、とかいうやつね。
その考え方って、基本的にはそういうことやってると、頼っちゃってうまくなれないよということなんだけども、そんな学生じゃあるまいし、いつまでも習作でやっていってるわけじゃないんだから、使えるものは使った方がいいでしょ。
実の伴わない無意味な規制と、美学というものは違うものだよね。


Posted by 北川 on 5月 17th, 2012 :: Filed under 映画

階段

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有名な話だけども、この階段は、どっちが上りでどっちが下りだろうか。

正解は、左が上りで、右が下りだ。
これは、人間の視線というものが、一般的に左から右に移動するからだそうだ。
英語も日本語も、横書きだと左から右に書いていくしね。
だから、映画では、ショット内で先に観客に見せておきたいものは左に配置しておくべきだとされているし、人物も基本的には左から右に動く方が心地よいとされている。

でも、正直僕には、この階段の絵は、右が上りで左が下りに見えているんだよな。
つまり、僕の視線は右から左に移動していっているんだよね。
まあこれは、僕の利き目は左だから、利き目が右の人と移動の順が逆になってしまっているってだけなのかもしれないけども、でもそれ以前に、日本語って縦書きだと右から左に書いていくわけで、日本人ってそもそも、僕だけじゃなくて、基本的に右から左に物を見ていっているんじゃないかとも思うんだよな。
舞台の用語で、客席から見て舞台右側を上手、左側を下手というけども、これは文字通り、右が上で、左が下とされているわけだよね。
つまり、右の方が物理的に高い位置にあって、左の方が低い位置にあるといったらいいんだろうか、とにもかくにも、人物は右から入って左にはけていく方がよいとされているわけだね。
まあ、これは海外だとどうなのかは知らないけども、日本ではやっぱり右から左に何かが移動することの方がよいとされてきているんじゃないかと思うんだよな。
だからやっぱり、日本人はけっこう一般的に、右から左に物を見ていくんじゃないかな。
まあ、最近の本を読まない、携帯小説やネットの記事なんかの横書きの文章ばっか読んでる若者達はどうなのかは知らないけどもね。

だからどうしたってことはないんだけども、きっと僕以外にもこの階段は右が上りで左が下りに見える人がたくさんいるのだろうな、と思って書いてみました。


Posted by 北川 on 2月 28th, 2012 :: Filed under 映画

シンプル

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ただの真っ白い四角形を見せられて、それが何を示しているか、と聞かれたら、消しゴムとか、豆腐とか、まあ色々出てくると思う。
でも、その中に、赤い丸が描いてあったとしたら、まあまず間違いなく日の丸を示していることになるだろう。

何を言いたいかというと、シンプルな表現というものは、複雑で、豊かな意味というものを内包しているものであるべきだということだ。
つまり我々は、より複雑な意味を付加するために、その表現から意味を剥奪していくべきなわけだ。
ただなんかかっこいいから、みたいな感じで単純にしてもどうしようもない。

変なアート映像みたいなやつを見てそう思った。


Posted by 北川 on 2月 18th, 2012 :: Filed under 映画

あゆ

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明日、橋口監督とトークショーがあるので、唯一見ていなかった渚のシンドバッドを見た。
橋口監督の作品はどれも非常に丁寧でいい映画だと思うが、これは中でも圧倒的によかった。
とりわけ、浜崎あゆみが素晴らしい。
今も完全にスターだけども、この感じのまま役者としてやっていっても、きっと素晴らしい女優になったことだろう。
ずば抜けた透明感を保持しながら、ゆらゆらとたゆたうその姿からは、クリエイティビティというものがほとばしりまくっている。
いやー、正直なめてたな。
一気にファンになった。
まあ、あとなんというか、かなりかわいいよね、正直。
それが一番でかいかな。
今みたいに、派手にしなくてもいいのにね。


Posted by 北川 on 1月 27th, 2012 :: Filed under 映画

アンゲロプロス

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テオ・アンゲロプロス監督が亡くなったそうだ。
ギリシャの監督だ。
面識とか全くないけれども、好きだったので残念だ。
何一つ似てはいないし、違うことをやってはいるのだけれども、一時期はぶっちゃけかなり参考にしていた。
どんなものを撮っても圧倒的に壮大になる、すさまじい監督だった。
とにかくシーン流しながらガンガン撮って、あとで編集で素早くカット入れまくって考えましょう、時々生々しい感じの手持ち長回し入れてね、という24ばりのテレビ的な昨今の映画の流れとは異なり(それはそれでいいのだけど)、画という意味での画面、そしてその中での時間的な関係、つまりショット内の演出の重要性を教えてくれた監督だった。
今後、特集とか組まれると思うけども、「旅芸人の記録」辺りからではなく、むしろ新しい「エレニの旅」から見始めるのが僕はいいと思う。
どれも3時間とかある上に、1カット10分とかがザラな作品だから、見慣れていない人はまず間違いなく寝ることになるだろうから、なるたけ新しめの方がいいはずだ。


Posted by 北川 on 1月 25th, 2012 :: Filed under 映画

秘宝

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今月の映画秘宝という雑誌で、昨年の映画のベスト10を色んな人がいうやつがあるのですが、それで一昨年撮った映画を佐々木監督に10位に入れてもらえました。
超うれしいです。
気が向いたら見てみてやってください。
完全に宣伝というか自慢だけの記事ですが、許してください。
ちょっとテンション上がったもので。


Posted by 北川 on 1月 23rd, 2012 :: Filed under 映画

永遠の僕たち

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ガス・ヴァン・サントの「永遠の僕たち」を見た。
ベタベタだし甘ったるいところもあるし、ではあるが、素晴らしくよかった。
ズタボロになるくらい泣いた。
久々に都内に出て少し空き時間あるから何か見るか、くらいの感じでナメて見に行ったところはあるのだが、この手の強い感動を覚えたのは久方ぶりだ。
根本的に女の子がかわいいというのはあるのだが、それにしても特にラストが素晴らしい。
真実というものの結晶は、ささやかさから生じるほんの少しの飛躍の中にあるということを確信させてくれる。

で、話は少し変わるが、最近はヒミズへと至る一連の作品群を評価する人が多いけども、僕はあれはただセンセーショナルなだけで、全く飛躍なんかしていない作品ばかりなのだと思っている。
ただ、愛のむきだしはけっこう好きだった。

映画における飛躍ってのは、心理的・論理的・物語的側面に依っているものではなくて、それらを逸脱した、絶対的な状態で存在しているものなのだと思う。
だから、それを理解せずに映画を見ている人は、たとえ何本映画を見ていようが、どれだけ映画評を述べていようが、映画を見ているというよりは、ただ脚本を読んでいるような状態にすぎない。
映画を評論しているようでいて、結局は物語とそれにまつわる感情移入と読解と、役者の演技の話しかしていない人をよく見かけるだろう。
しかし、そういう見方で見た時に、よいと思えるものの方が流行ってしまったりするわけだから、まあこんな話は負け惜しみにしかすぎないわけなのだけど。

とにもかくにも、永遠の僕たち、お時間あったらぜひどうぞ。


Posted by 北川 on 1月 20th, 2012 :: Filed under 映画