とくお組モブログ
いつも手元にとくお組

読み人知らず

IMG_1611

萩本欽一さんも言っている。

先日、カフェでお茶をしていたら、隣のテーブルに新人とマネジメント層が数人が座って、おじさんが若者にいろんな訓示を垂れていたのですが、「他に聞きたいことはない?もう気が済んだ?」みたいな若干うざい絡み方をされながらも、若手女子が一生懸命メモをとりながら次の質問を捻り出していて、こんなくだらない時間潰しの訓示を別にメモらんでもいいのに、まだよく分からないからとにかくメモしてて、偉いなというか、大変だな、と思いました。

一方、僕は僕で新しい部署の若者たちに日々、訓示を垂れていて、先日、「資料の完成度の低さを気にして無意識的に納期を延ばそうとしてしまうこと」に対して、「延ばしたって大して完成度は変わらないから、難しいなら引っ張らずに早く出してしまった方がいい」という訓示を、

なんかあるなら溜めて言え。なんもないなら早く言え。

という萩本欽一さんの言葉を借りて伝え、欽ちゃんもそう言ってたから、早く出そうねと冗談混じりに伝えたりしたのですが。

その後、その若手と別の打ち合わせをしていたときに、彼女のPCのメモ張に「なんかあるなら…」と欽ちゃんの言葉がしっかり書いてあるのが見えてしまって、ああ、なんかもう欽ちゃんが誰かも多分ピンときてない子にお笑いの鉄則みたいなのをメモらせてしまって本当に申し訳ないなと、少し面白いと思って軽はずみに言ったことが、判断のつかない若者にとっては正となってしまうかもしれないので気をつけねばならないなと改めて思いました。

ただこれに関してはお笑いにもビジネスにも共通して言える訓示だし、やはりそのメモ帳に萩本欽一とはメモられていなかったので、今後、彼女の後輩たちにこれが伝承されていけば、人知れず欽ちゃんの言葉が我が社に浸透していくことになり、それはそれで面白いのでぜひこのまま読み人知らずの訓示として残っていけばいいなと思いました。


Posted by 堀田 on 5月 18th, 2024 :: Filed under 日常

妄想

IMG_1487

水族館に行ってきました。

約1年ぶりに鳥羽水族館に行ってきました。主にラッコちゃんの様子を見にいくのですが、他にもとても芸達者なアシカや、とても優しいジュゴンのセレナちゃんなど、かわいい海獣たちがたくさんいるので楽しいです。写真は子供たちのところに近づいてくるセレナちゃんと大はしゃぎの子供。

今回は初めての旅館に泊まったのですが、安かったのもあり、駅からの距離が遠く、送迎バスで片道30分ほどかかりました。帰りは我々夫婦の貸切状態だったのもあり、バスの運転手さんが30分ずっと話しかけてきて、「へー」とか「すごーい」とか言うのに少し疲れました。星2つです。

内容としては、京大を出た自慢の息子がいて、大手企業に勤めているだとか、運転手さんの家庭菜園でプチトマトが2000個くらい採れたとか(大農園じゃないか)、基本的には自慢話なのですが、ふと、もしこれが全部嘘だったら?と頭によぎってしまいました。

彼の話は密室で僕らが聞いているだけなので、本当かどうかは誰も分からないわけで、本当は結婚すらしてないかもしれないし(プチトマトが2000個採れたという話は一番あやしい)、嘘ならまだいいものの、これは彼だけが信じてる妄想なのかもしれない、と思い始めて少し怖くなりました。映画ジョーカーでもそんなシーンがありましたが、妄想は自分では気づけないので、僕ももしかしたら妄想の中にいて、芸達者のアシカも、優しいジュゴンも本当はいないのかもしれません。

ちなみに妻は吉高由里子と親友で一緒に焼肉を食べたという夢を見てから、「吉高は親友だから」と言って大河ドラマを欠かさず観ているのですが、てっきり冗談だと思ってたら実は本当に親友だと思っているかもしれないので、いずれにしてもお互い指摘せずにみんな幸せに暮らせればそれでいいなと思います。


Posted by 堀田 on 5月 3rd, 2024 :: Filed under 日常