誰もいません。
先日、妻と旅行で尾道と倉敷に行ってきました。十津川警部シリーズに「倉敷・尾道殺人ルート」なる作品があるように、風情のあるいいところでしたが、2日目の尾道は本当にやることがなく、ひたすらお茶をしておりました。
尾道は出張で10年くらい前に行ったことがあり、黄昏時だったのもあって、穏やかな瀬戸内海を臨むいいところだなと思っていて、実際そうではあるんですが、丸一日過ごそうとするとさすがに持たないというか、まず本当に人がいなくて、途中、少し悲しい気持ちになってしまいました。写真は誰もいない尾道の道。
たまにこういう地方にくると、みんなどこで働いてるんだろうと思います。いわゆるオフィスビルみたいなのはないので、店舗を除くともう民家しかないし、店舗にも人いないしで、いったいどれくらいの経済が回っているのだろうと不思議になります。オフィスビルがないと働く場所が想像できないというのも、かなり都会かぶれしているなと自分でも思います。
でもお昼時になると、有名なラーメン屋には大行列ができていて、やっぱりどこかには人がいるんだ!と安心し、この人たちがどこから出てきたんだろうと、あとを付けたくなりました。もし付けた先が製麺所とかだったら愕然としそうです。
Posted by 堀田 on 11月 23rd, 2018 :: Filed under
日常
押すな押すな。
先日、会社の大先輩に誘われてラグビーを観に行きました。日本対ニュージーランドで、あの有名な試合前の威嚇の舞い、ハカも観られました。総じて面白かったのですが、グラウンドが広いのと遠いせいで、思ったより人(選手)がまばらだな…という印象も強かったです。
確かにスクラムを組んだりタックルしたり、現場では押すな押すなのハードコンタクトが行われているのだろうけど、観客側としては、広い敷地の一角でたまにギュッとするんだな…と、妙なこじんまり感があるというか、生が故に距離を感じる部分がありました。あとユニフォームが日本が白でニュージーランドが黒なので、なんか遠目から見ると白髪と髪の毛が戦ってるような、ミクロの世界のようにも見えました。
そんな風に、応援する側もまだ盛り上がり方がわかんない感じで、満員だけど静かというか、野球みたいに鳴り物をバックに好き勝手しゃべるでもなく、サッカーみたいにみんなでオーオーオー的な熱苦しさもなく、バレーボールみたいなキャーキャー感もなく、まるで絵画を鑑賞しているかのような雰囲気で、非常におごそかな試合でした。今にして思えば、ハカもどこかおごそかでした。
Posted by 堀田 on 11月 10th, 2018 :: Filed under
日常
東京メトロの発車サイン音が好きです。
ここ数年、東京メトロの各駅で、発車サイン音が、プーーーーー!とかじゃなくて、♬タラタタンタタン、タラタタンタタン、タン、タン!♬といったようなメロディになっていて、それが各駅で違っているのがすっごく好きです。上のメロディは有楽町線の永田町駅の池袋方面ホームのメロディです。
というように、同じ永田町駅でも、有楽町線と半蔵門線では違うとか、さらにいうと、同じ有楽町線の永田町駅でも、上りと下りでメロディが違っていたりして、えっ!そんなにレパートリー作ってるの?!と気づいた時にものすごくワクワクしたのでした。
その後、いろんな駅の発車メロディを聞いていて、まだプーーーーー!!の駅もあるのでどうやら全部ではないようですが、でも最近千代田線のメロディが追加されたりして、嬉しくなっています。本当に一駅ずつ違うのが楽しいのです。
銀座線の銀座駅とかは既存の有名な曲(カンカン娘)などですが、多分、ほとんどの駅はオリジナルっぽくて、この短さでたくさん作曲してる人がいるのだと思うと、駅のどんなところをイメージして作ってるのかとか、もうとにかく大量生産してるのかとか、そういうのを想像しては楽しんでいます。JRは高田馬場ではアトムとか、蒲田では蒲田行進曲とかですが、結果、特にゆかりの曲がない駅は共通メロディになってしまうので、やはり僕はオリジナルでいいから全部変えて埋めるというメトロのコンプリートな姿勢にワクワクしてしまいます。
でもこの発車サイン音が路線ごと、駅ごと、上下線ごとでいちいち違っているというのを、妻や後輩たちに言っても、あまり関心がないらしく、ああ、そうなんだとか、ふーんとか、そうでしたっけ?とか言われて、その関心の無さにえー!ってなったりしています。ええっ!こんなに壮大なシリーズ展開なのに!と。
思うに僕は同一シリーズを集めて並べるのが好きなコレクター気質なので、メトロの発車サイン音みたいに、たくさんの駅でひとつひとつ違う短いメロディーみたいなのは大好物なのだと思いますし、たぶんメトロの企画した人も同じようなタイプだと思います。正直、あまり意味のない企画というか、強いて言えば普段降りる駅のメロディを刷り込んでおけば、スマホを見ていても降り忘れることなく降りられるとか、それぐらいの効果だと思うので。
関東圏にお住いの方はぜひ、ひとつひとつの駅のメロディを聞いて、その個性を味わってほしいと思います。僕のオススメは、東西線 九段下駅の中野方面に行くホームの発車サイン音で、他と違って、♬デーデーデーデーデーーーーン!♬と、クイズ100人に聞きました、みたいな煽り感を出してくるのが好きです。
Posted by 堀田 on 11月 3rd, 2018 :: Filed under
日常