4月から異動することになり。
転職までは全然行かないですが、かねてから出していた異動願いが通り、長くいた部署から離れて新しい仕事をすることになりました。今の部署も慣れてて楽ではあるのですが、飽きてしまったのと、このままルーティーンを繰り返して40代を過ごすのもつまらないなと思い、とはいえ転職も怖いし面倒なので。
異動のきっかけとしては、30代前半の頃にバディのように一緒に仕事してた後輩がその後出世して部長になり(抜かれた)、彼の新しい部署に誘ってくれたのですが、そうやって声かけしてもらうのってこの歳になるとすごく嬉しい!と素直に思います。彼が異動するとき、いつかまた一緒に仕事しようじゃないかと約束していたわけですが、とりあえず約束はしておくものです。
異動するにあたって、あれこれ工夫を凝らして育成していた後輩ともさよならするわけですが、最後の振り返り面談をしていると、彼女も最初に出会った一年前とは全然違って立派になっていて、もうお父さんのつもりで聞いていたら、危なく泣きそうになるほど嬉しかったわけです。
しかしこういう上司と部下、先輩と後輩の関係は、完全に相性の問題でもあり、本当にガチャの要素が強く、新しい部署に行ったら横浜ベイスターズの渡会みたいな信じられないくらいの陽キャもいるかもしれないので、緊張感を持って4月1日を迎えたいと思います。
Posted by 堀田 on 3月 31st, 2024 :: Filed under
日常
猫ミームなるものを知りました。
会社の後輩から、猫ミームなるものが流行っていると聞いて、見せてもらう機会があったのですが、「なるほどなるほど」と頑張って理解をしつつ、歳をとってからも常に最新情報をアップデートし続けることは本当に難しいなと感じました。そもそも知らないことばかりです。
彼ら彼女らとは、もはや観ていたテレビアニメも違うわけで、「精神と時の部屋」とか「伊達にあの世は見てねえぜ」とかを会話に混ぜてもピンとこないでしょうから、これからどんどん入社してくる若者との共通の会話はもう「歴史」しかないのではと思います。「大学受験が四年前です」みたいな子たちはまだ記憶に新しいでしょうし、僕も日本史は強かったほうなので、今から猫ミームを無理して勉強するよりは、大化の改新とか、天下分け目の関ヶ原とかを織り交ぜて会話するほうがコミュニケーションがうまくいくのではないかと思います。
とは言え、先日後輩女子との打ち合わせで、嫌いな人とでも対話が重要だ、と言う話をしていたときに、五一五事件における犬養毅の「話せばわかる」「問答無用」を例に出したところ、全くピンときてなかったので、少しでも深く行くと完全に歴史おじさんになってしまうので有名なものに限ります。
また妻も妻で、後輩との会話で「米兵にチョコレートをねだる子供」に自分を喩えて話をしたらしく、その際に、万が一、その人の祖父母からそういう苦労話を聞いていて嫌な気分になってたらどうしようと心配になったそうで、なるほど、相手の歴史観とかを何も考えずに軽々しく話すのも難しいので、やはり大化の改新とか、応仁の乱とか、どうやっても関わりが出てこないレベルのものが良さそうとか、いろいろ考えることがありそうです。
とはいえ、僕の会社の先輩で山名さんという人の先祖は応仁の乱を起こした山名宗全だとか、古いからと言って油断して応仁の乱のことを「日本史上最大の凡戦」などと馬鹿にしてはいけません。もう新しいか古いかというよりは、吉田茂のバカヤロウ解散とか、加藤の乱とか、単純におもしろエピソードとかのほうがいい気もしてきますが、いずれにしても若者との会話には使えそうになく、まぁあまり気にせずに、丸い鉄球をみたら浅間山荘の話を持ち出して「突入せよ!」などと言っていきたいと思います。
Posted by 堀田 on 3月 10th, 2024 :: Filed under
日常
日本人は忠臣蔵が大好き。
自民党の裏金問題で、年末に宮沢議員なる人が派閥からの指示で箝口令を敷かれたことを告発して辞職してましたが、その宮沢議員が辞職する日に記者に対して
宮沢「今日、12月14日に辞めるというのも何かの因果かもしれませんね」
記者「?」
宮沢「赤穂浪士ですよ」
記者「あ〜。…先生も派閥に討ち入りされたわけですもんね」
宮沢「そうかもしれませんねぇ」
というやり取りがあったのですが、いや、何の因果でも、全然赤穂浪士でもないというか、自分で言い出しておいて「そうかもしれませんね」じゃないだろうというか、とにかくかなり強引な重ね合わせではあるものの、まぁ政治家なんてそんなものかと少し面白がって見ていました。
でも年末に帰省した際に母にその話をしたら、「ほんま赤穂浪士やで!誰なん?その議員さん!」と、なんだか大ハマりしてて、そんな母を見て「簡単だな」とも思うのですが、国民なんて意外にそんなものかもしれません。その後、宮沢議員は地元で寒中禊ぎみたいなことをしているのですが、そういうことで「よし、許す」という人は一定数いるので、この議員さんのパフォーマンスもなかなかバカにできないなと思いました。
※ちゃんと記事になるし。
いずれにしても、母に刺さったのはやはり赤穂浪士の部分だと思われ、そもそも日本人はもうDNAレベルで忠臣蔵が大好きなんだと思います。忠義から主君の仇討ちを果たし、切腹してスジを通すというこの精神性に、つい「あっぱれ!」となってしまうのは、当時から今も変わらないのでしょう。
かく言う僕も忠臣蔵は大好きなのですが、それは年末の特番ドラマとか大河ドラマを観ていたわけなので、最近の若者たちは観てないとすると、彼ら彼女らにこの精神性はどれぐらい伝承されているのだろうかと気になります。明らかに母よりも僕のほうが冷めているように、今の若者からすると上司の敵討ちのためにコンプラ違反を起こして死ぬなんてコスパ悪すぎて共感できないって感じなんでしょうか。
まぁ若いうちはそうだよねと思いつつ、でもそういう効率性だけじゃなくて、急がば回れというか、人と人だからさ、みたいな風に思ってしまうと、つまり冬に川に入って禊をする人と同じことを言ってることになり、まぁ突き詰めると僕もなんだかんだで宮沢議員が少し好きなんだと思います。ちゃんと告発して辞めて反省してるしね。あっぱれである。
Posted by 堀田 on 3月 3rd, 2024 :: Filed under
日常