だーりおおおおおお!
徳尾さんの書く「おっさんずラブ」を毎週欠かさず観ています。今考えれば、1話、2話はなんて平和だったかと思うほど毎回切なくて、妻も涙目で「いまさら普通になんて戻れるわけないじゃん!ばか!」などと完全に感情移入しています。
かくいう僕も、できるだけ俯瞰した目で観ようとかしてましたが、どうにも感情移入が止められず、特に昨日のだーりおの「春田も好きなの?」の前後のくだりは、あまりの切なさに息がつまり、いったい彼女に僕がしてあげられることは何だろうと、現実とフィクションが混濁して、わけもなく早起きしてしまうほど。
基本、恋愛ドラマには美男美女が出てきて、こんなかわいい子がフラれるわけあるかーい!という違和感が先行してしまうのですが、本作では恋敵が男性なので、それもありえるか…みたいに腑に落ちたり、部長の奥さんにしても、夫の心変わりの相手が男性なら、もう応援するしかないよね…(;_;)というように、本来負けるはずのない美女でも勝てない、みたいなのにものすごく納得性があって素直に応援してしまいます。
あと二回しかないとのことで、もっとだーりおを応援させてほしいのですが、もうこれ以上観ていられないので、ちょうどいいのかもしれません。続けるなら、映画とかじゃなくてドラマで毎週少しずつ楽しませてほしいし、その際も無理に話数を増やさず、本当に必要な量だけ、美味しく提供してほしい。そんな良質のドラマだと思います。
Posted by 堀田 on 5月 20th, 2018 :: Filed under
日常
悪人を演るのは楽しい。
先日、宝塚月組のショー「BADDY」を観てきました。一言で言うと史上最高で、善と悪の闘いというシンプルな題材を、宝塚のショーのフォーマットに「ストーリー」という形で見事に融合させることで、オープニング、中詰め、ロケット、デュエットダンスなどの、各シーンの沸点が高まり、後半はそれらが倍々ゲームに掛け算されていって最後のパレードで史上最高点を叩き出すという完璧を通り越した超越的な演出でした。
過去にもショーとストーリーを掛け合わせる試みはあったと思いますが、これほど後半になるにつれて感動の複利効果を出せたのは、題材をシンプルにしてストーリーを狭く深く掘って感情移入させてからショーの構成に乗せて爆発させたからだと思いますし、「悪役はやってておもしろい」という演じてる側の楽しさもかなりのエネルギーを発電させたのだ思います。実際、悪役は楽しい。
「仁義なき闘い」も「アウトレイジ」も、出演者が全力で怒号を飛ばしたり、狂ったように銃を乱射したりのたうち回ったり、とても楽しそうなので、観ている側もとても楽しくなります。「凶悪」とか「孤狼の血」とかリアリティありすぎる悪は観てて辛いでけど、エンターテイメントとしての悪はやはりおもしろく、タカラジェンヌもかなり生き生きしてたように思います。
とくお組でも稽古中にやたらアウトレイジの再現とかして楽しんでいたので、いつかドンパチする激しいヤクザものをやりたいと思いました。みんな同世代で年齢の幅が狭いので「全員若頭」みたいなコピーにして、「アウトレイジに対するとくお組の答えですね」という古舘さんのコメントが欲しいです。
Posted by 堀田 on 5月 12th, 2018 :: Filed under
日常
東京カレンダーがスケベ本に見える。
たまに本屋さんで東京カレンダーなど大人なお店を紹介する本をチラチラめくるときがあるのですが、だいたい若くて綺麗な女性と二人きりで、暗がりで高級ワインと料理を食す。という感じなのですが、直接は書いていないものの、そのあとそのままホテルへ・・・と言わんばかりでなんだかスケベな本だなあと思います。麻布十番で何を食すつもりなんだと。
もちろん編集者からするとそんな破廉恥な本では無いと怒られると思いますが、じゃあ一体なんの目的で使う店なんだよ、と思ってしまいます。こんな店に連れてったら下心丸出しで女性も警戒しないかしら、と思うのはまだまだ精神が子供なのでしょうか。むしろデルモとかはこういう店に慣れていて、あまり違和感はないのでしょうか。つまり「デルモとデートで使う店」が書いてある本なのかなと思いますが、それこそスケベな気がしてしまいます。
まあでも「デルモと行く店」に限定されないまでも、やはり女性とのデートで使う店が載っているのだと思いますが、パラパラ読んだ感じだと、それこそデルモ級の女性でないとちょっと釣り合わないんじゃないかというくらいの雰囲気の店ばかりで、こういう店に連れてこられる女性の気持ちになると、ちょっと引いてしまうというか、笑っちゃうというか、やっぱり普通の人ではなく、デルモとデートするような実業家とかそういう人がスケベ心を持って使う店が特集されている本なのでしょう。
巻末にホテルの情報がないのは実業家がだいたい港区に住んでいるから。
Posted by 堀田 on 5月 5th, 2018 :: Filed under
日常