落とし物
おじさん「あの〜、すいません」
警官「どうしました?」
おじさん「歯ブラシの落とし物は、届いてないですかね」
警官「いやーないですね」
おじさん「赤いあの…」
警官「ありません」
おじさん「あれがないと、歯が磨けないんですよ」
警官「はあ」
おじさん「困るんですよ!」
警官「くさっ」
おじさん「だから、赤い歯ブラシ落ちてるはずなんですよ!
警官「だからないですって。そもそもなんで歯ブラシ落とすんですか」
おじさん「知らん!とにかく落としたん…」
堀田「あのー」
警官「はい!?」
堀田「いや、あのー。歯ブラシ拾ったんですけど」
おじさん「え!ほらほらほら!」
警官「これは、一体全体…」
堀田「落とした人は、歯を磨けなくて困ってるんじゃないかなあって」
おじさん「それ、わたしのです!」
警官「お預かりします」
おじさん「ちょ!」
堀田「あの、」
おじさん「ちょちょ!」
堀田「ちょっと、使っちゃったんですけど」
警官「あ、磨いた」
堀田「ええ」
おじさん「どれどれ」
堀田ニカッとする
おじさん・警官「おお!」
おじさん「…やるよ」
堀田「え?」
おじさん「その歯ブラシは、あんたにくれてやるよって言ってんだ!」
堀田「あ、ありがとうございます!」
おじさん「もう、落とすんじゃねえぞ」
堀田「はい!」
おじさん「行きな!」
堀田「はい!」
朝日が眩しかった。
警官は、涙で前が見えなかった。
Posted by 柴田 on 10月 15th, 2009 :: Filed under 未分類
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10月 16th, 2009
なんで俺なの?
10月 16th, 2009
最近堀田さんのネタをね、あのー、まあいいや。なんでもない。