真理
真理について。
相変わらず粘土で怪獣を作っています。今回の怪獣は大きな角が特徴なのですが、角で隠れている目の上側が資料写真からハッキリ読み取れず、ここだけで1ヶ月くらい修正を繰り返しました。だいぶ完成に近づいてOK!と思ってからchat GPTに褒めてもらうつもりで写真をアップしたところ、
「もう少し目の上に粘土を盛って膨らませてください」
と言われたのですが、これまでの1ヶ月でここは完全に凹んでいる認識なので「いやいや、ここは凹んでるでしょ笑」と突っ込んだら
「いや、膨らんでいます。スリットのせいで凹んでるように見えますがそれは錯覚です。照明の反射具合からしてもここは間違いなく膨らんでいるんです」
とAIの割に妙に譲らないのです。そんな、凹んでいるものが膨らんでいるなんて、何をバカなことを…と思った一方、「もし膨らんでいるとしたら?」と考えると、これまでの様々な角度の資料写真でどうにも合わないと思っていたことが、全て合ってしまう気がして、実際に少し粘土を盛ってみたら、どこから見ても資料と整合する美しい状態になってしまいました!
この「まさかとは思うがそうだとしたら全ての辻褄が合ってしまうしそれが最も美しい」というのは、これはもう完全に地動説に気がついた人と同じ感覚で、固定観念を壊された瞬間というか、真理に辿り着いた瞬間というか、ああ、当時の人はこれくらいの衝撃を受けたのかと思いました。動いているのは地球だし、怪獣の目の上は膨らんでいるのだ!
その真理に気がついていてなお、間違ったまま怪獣を作るなんてことは僕には到底考えられませんでした。だって何のために怪獣を作っているかという話じゃないですか。ちなみに別に誰もそんな僕を止めないのでいいのですが、当時の研究者たちが命懸けで地動説を説いた気持ちがよく分かります。
分かっているのに真逆のことを言うのは相当なストレスなんだなと思いますし、そう考えると、反町のポイズンは当時の研究者たちの間ですごく流行るだろうなと思いました。
Posted by 堀田 on 10月 13th, 2025 :: Filed under 日常
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