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政治家のパフォーマンス

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日本人は忠臣蔵が大好き。

自民党の裏金問題で、年末に宮沢議員なる人が派閥からの指示で箝口令を敷かれたことを告発して辞職してましたが、その宮沢議員が辞職する日に記者に対して

宮沢「今日、12月14日に辞めるというのも何かの因果かもしれませんね」

記者「?」

宮沢「赤穂浪士ですよ」

記者「あ〜。…先生も派閥に討ち入りされたわけですもんね」

宮沢「そうかもしれませんねぇ」

というやり取りがあったのですが、いや、何の因果でも、全然赤穂浪士でもないというか、自分で言い出しておいて「そうかもしれませんね」じゃないだろうというか、とにかくかなり強引な重ね合わせではあるものの、まぁ政治家なんてそんなものかと少し面白がって見ていました。

でも年末に帰省した際に母にその話をしたら、「ほんま赤穂浪士やで!誰なん?その議員さん!」と、なんだか大ハマりしてて、そんな母を見て「簡単だな」とも思うのですが、国民なんて意外にそんなものかもしれません。その後、宮沢議員は地元で寒中禊ぎみたいなことをしているのですが、そういうことで「よし、許す」という人は一定数いるので、この議員さんのパフォーマンスもなかなかバカにできないなと思いました。

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※ちゃんと記事になるし。

いずれにしても、母に刺さったのはやはり赤穂浪士の部分だと思われ、そもそも日本人はもうDNAレベルで忠臣蔵が大好きなんだと思います。忠義から主君の仇討ちを果たし、切腹してスジを通すというこの精神性に、つい「あっぱれ!」となってしまうのは、当時から今も変わらないのでしょう。

かく言う僕も忠臣蔵は大好きなのですが、それは年末の特番ドラマとか大河ドラマを観ていたわけなので、最近の若者たちは観てないとすると、彼ら彼女らにこの精神性はどれぐらい伝承されているのだろうかと気になります。明らかに母よりも僕のほうが冷めているように、今の若者からすると上司の敵討ちのためにコンプラ違反を起こして死ぬなんてコスパ悪すぎて共感できないって感じなんでしょうか。

まぁ若いうちはそうだよねと思いつつ、でもそういう効率性だけじゃなくて、急がば回れというか、人と人だからさ、みたいな風に思ってしまうと、つまり冬に川に入って禊をする人と同じことを言ってることになり、まぁ突き詰めると僕もなんだかんだで宮沢議員が少し好きなんだと思います。ちゃんと告発して辞めて反省してるしね。あっぱれである。


Posted by 堀田 on 3月 3rd, 2024 :: Filed under 日常
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