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傑作

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写真は関係ありません。

今日はブラックホールの出来事を見た。
まごうことなき傑作であった。
まずもって、構造が既に勝っている。
台詞も演出も演技も研ぎ澄まされている。
そして何より、沈黙をおそれない演出・演技が素晴らしい。
今回のような狭い、フラットな空間においては特にであるが、観客と演者が共有すべきは、人物像や物語や台詞等々ではなく、沈黙なのである。
沈黙の共有は、すなわち思考している時間そのものを共有することである。
人は、他者と会話をしている時には、他者と自己を差別化する。
人は、他者と沈黙を共有した時には、自己と他者が一体化する。
ここでのポイントは、沈黙を「共有」できるか、ということであるが、そのためには、沈黙をおそれない演出・演技が必要なわけである。
他にも沈黙については色々なポイントがあるが、まあとにかく素晴らしい。
内容に関しては、ネタバレになるのであまり書けないが、落とし所も僕は素晴らしいと感じた。
納得いかない人もいるかもしれないが、僕は、世界はそのようにできていると常々思っている。
もしかしたら、もっともっと不必要な、回収されない伏線というか、まあ要素が多数散りばめられていてもよかったのかもしれない、とも個人的に思ったけれども、今のシャープで硬質なつくりも素晴らしい。
何か賞とかとる可能性もあると思う。
他にも色々あるけれども、ちょっと今からやることあるので、とりあえずこの辺りで。
だいぶ席埋まってしまっているようですが、ぜひどうぞ。
傑作です。


Posted by 北川 on 1月 22nd, 2014 :: Filed under 日常
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