とくお組モブログ
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美打ち

今日は「近未来パーク」の美術打ち合わせをした。泉さんがチラシを手にした瞬間に「なんで最強って入れちゃったんだろうなァ・・・・・・」とつぶやいていた。僕は「泉さんで50人目ぐらいです」と伝えておいた。

今日は3月11日だったということで、にわかイベントファンが「サンテンイチイチがさァ」みたいな軽い感じでトークに華を咲かせていたんじゃないかと思う。「震災」や「大震災」のほうが短くて言いやすいはずなんです。ということは、少なからずサンテンイチイチという響きにファッション性を感じているとしか思えない。そういうふうに、勝手に思い込んで僕は腹を立てています。無駄な立腹です。

作品を創るという意味において限定すると、この2年で随分いい加減な震災モノがたくさん作られたと思う。もちろん作者本人は感受性に任せて「書かなきゃいけない!」みたいな衝動で書いたのだろうけど、震災に関して言えば、あのドキュメンタリー性を越えるのはなかなか難しいというか、フィクションにする意味がないというか。

仮に震災ということがあって、新たに伝えたいメッセージが生まれたとするならば、それは比喩を飛ばさないとだめでしょ・・・と常々思っている。震災が起こったから震災の話を作りました、というのは物語作家としては無しですよね。チリで落盤が起こって救出されたアレを、じゃあ、ハリウッドで映画化だ!の発想とあまり変わらない。まあ、趣味だから何とも言えませんけど。

ともあれ、こんなこと言って何もしないより、それでも収益金を寄付しているならとても素晴らしいことです。


Posted by 徳尾 on 3月 11th, 2013 :: Filed under 日常
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