アキバ
パソコンを探しに秋葉原に行った。
手書きのチラシを配るメイド、生乾きに似た臭気、街中に響く安っぽい音楽、過度の色彩にまみれた看板。
極力周囲と関わらないようにしながら、目的の地へ急ぐ。
と、駅前の横断歩道を渡る際、一棟のビルが目に入った。
奇妙なキャラクターの看板の隙間から見える、無地の白いビル。
外に付けられた階段を、数人の若者がきゃっきゃきゃっきゃと笑いながらのぼっている。
きてれつなビル郡にうがたれた穴のようなその空間では、僕がいま歩いているこの場所と、全く違う時間が流れているように思われた。
その時僕は、どうしてなのかはよくわからないが、少しだけ秋葉原が好きになった。
しかし、帰り道で路地みたいなところを歩いていたら、臭くて吐きそうになった。
Posted by 北川 on 12月 31st, 2009 :: Filed under 未分類
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