健康診断
健康診断を受けた。
流れ作業的に聴覚や視力などの検査を進め採血までやってきた。
すると僕の前の身長二メートルはあろうかという外人が、注射の前に看護士に向かって何やら英語でベラベラと喋り出した。
言葉がわからず戸惑う看護士。
すると外人は最後にボソッと「すぐおわればダイジョブ」と言った。
怖いんかい。
そんなの皆一緒だ。
そして眉根を寄せ、そっぽ向いて耐える外人。
「見てないだから、見てないだからダイジョブ」と繰り返し言っていた。
看護士は「あぁ、はいはい」と適当に相づちを打ち、顔も上げずにそそくさと血を抜いてしまった。
僕はこの二メーターの巨人が、愛らしく思えて仕方がなかった。
持ち合わせがあればチョコレートかクッキーをあげただろう。
それとは別だが、自動の視力検査で、なかなか輪の切れ目を当てられない時に流れる「これならどうですか?」という自動音声はいらないと思った。
機械にまで「しょーのない人」と思われているようで情けなくなったからだ。
Posted by 永塚 on 12月 25th, 2009 :: Filed under 未分類
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