読み人知らず
萩本欽一さんも言っている。
先日、カフェでお茶をしていたら、隣のテーブルに新人とマネジメント層が数人が座って、おじさんが若者にいろんな訓示を垂れていたのですが、「他に聞きたいことはない?もう気が済んだ?」みたいな若干うざい絡み方をされながらも、若手女子が一生懸命メモをとりながら次の質問を捻り出していて、こんなくだらない時間潰しの訓示を別にメモらんでもいいのに、まだよく分からないからとにかくメモしてて、偉いなというか、大変だな、と思いました。
一方、僕は僕で新しい部署の若者たちに日々、訓示を垂れていて、先日、「資料の完成度の低さを気にして無意識的に納期を延ばそうとしてしまうこと」に対して、「延ばしたって大して完成度は変わらないから、難しいなら引っ張らずに早く出してしまった方がいい」という訓示を、
なんかあるなら溜めて言え。なんもないなら早く言え。
という萩本欽一さんの言葉を借りて伝え、欽ちゃんもそう言ってたから、早く出そうねと冗談混じりに伝えたりしたのですが。
その後、その若手と別の打ち合わせをしていたときに、彼女のPCのメモ張に「なんかあるなら…」と欽ちゃんの言葉がしっかり書いてあるのが見えてしまって、ああ、なんかもう欽ちゃんが誰かも多分ピンときてない子にお笑いの鉄則みたいなのをメモらせてしまって本当に申し訳ないなと、少し面白いと思って軽はずみに言ったことが、判断のつかない若者にとっては正となってしまうかもしれないので気をつけねばならないなと改めて思いました。
ただこれに関してはお笑いにもビジネスにも共通して言える訓示だし、やはりそのメモ帳に萩本欽一とはメモられていなかったので、今後、彼女の後輩たちにこれが伝承されていけば、人知れず欽ちゃんの言葉が我が社に浸透していくことになり、それはそれで面白いのでぜひこのまま読み人知らずの訓示として残っていけばいいなと思いました。
Posted by 堀田 on 5月 18th, 2024 :: Filed under 日常
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