コダイゴンの三回忌
先日は父の三回忌でした。
早いもので父が亡くなって丸2年が経ち、先日帰省して三回忌の法要をしてきました。正直、父との思い出がほぼなく、葬儀の際の喪主挨拶では何を言えばいいのか苦労したような関係性のため、12月の冷たい強風の中、寒い寒いと言いながらお墓に手を合わせて早々と帰ってきた感じです。
葬儀で言わなかった父との没エピソードとしては、僕が小学生の頃、父が珍しく映画に連れて行ってくれて「ゴジラvsキングギドラ」を観に行ったのですが、肝心の開始時間を1時間くらい間違えており、しかもそのまま途中から見始め、最後まで見てからまた次の回を一から見始めて、見始めたところまで戻ってきたら帰る、ということがありました。僕もなんでキングギドラが出てきたのか全くわからないまま見て、2周目で「ああ、こういうことだったのか」と分かったら帰る、という中々斬新な映画の見方をしたものでしたが、まぁ今更文句を言ってもな…と思って黙って帰ったような記憶があります。
他にもごくごく稀にレンタルビデオ屋でウルトラマンのビデオを借りて帰ってきたりしたのですが、「コダイゴン」という非常にマイナーで渋い怪獣が出てくる話をチョイスしてて、数ある派手なエピソードの中で、なんでこれを選んだのだろうと思いながら見たのをよく覚えています。ついでとは言え、あの父が息子に何かしてやろうと思ってビデオを選んでいる姿があまり想像できず、熟考してのコダイゴンなのか、適当に選んだだけなのか分かりませんが、なんとなく僕がプレゼント下手なのは父譲りな気もします。
まぁおかげで数あるウルトラ怪獣のフィギュアの中では、コダイゴンは少し思い出深い怪獣になり、なんとなく背が高くてガタイがいい分少し愚鈍なところとか、グロテス星人に操られて無言で戦わされるところとかが、親戚の集まりの際に母に操られて傀儡のように動く父に似ている気もするので、これからもコダイゴンを父と思って大切にしようと思います。
Posted by 堀田 on 12月 20th, 2023 :: Filed under 日常
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