運命
運命について。
妻の勤務先は、古くて伝統的な会社なのですが、そのためか今時めずらしいほど男尊女卑というか、役割や組織の別ではなく、女性だからという理由で会議に召集されなかったり、飲み会に誘われなかったりするそうで、妻はそういう悪しき文化を将来の後輩たちのためにも普通の文化に正していくという要らぬ苦労を背負わされてしまったなぁと感じます。
そういう意味では、妻がトレーナーをしている後輩男子くんは、体育会系の純粋ないいやつだがキャパシティの小ささが難点、という青年のようなのですが、いずれにせよ新しい人間なので、悪しき文化を正していくための貴重な戦力であり、また体育会系ゆえに古い慣習を素直に継承してしまう危険性もはらんでいるわけです。
ですが、先日そのテンパり屋の青年が、体育会系にも関わらず、妻を庇って「いや、それはおかしいですよ!」と先輩であるおじさん社員に噛み付いてくれたらしく、それを聞いて、彼とは面識もありませんが、アイツがそんなに立派なことを…と涙が出そうになりました。
小学生の頃、仲良しグループの一人がひょんなことで仲間内からイジメられ始め、それを止められる立場にいたのは僕だけだったのに何もできなかったことを今でも悔いているのですが、つまり自分の意志とは関係なく「正しいこと・やるべきことをやれる立場にいるのが自分しかいない」という状況に気づいてしまったら、それはもう運命であり、それを受け入れて「やるか」と決めたらそれは使命となって、自分や誰かにとって大きな意味を持つので、たとえ面倒でも運命を感じたらやるべきなのだと思います。
多分その後輩男子くんは、そんな運命に気づいていないと思いますが、今お前にしかできないことがあるんだぞ!その純粋さで世の中を変えるんだ!という願いを込め、唐突に妻を経由して彼に500円あげました。頼むぞ佐藤!
Posted by 堀田 on 3月 10th, 2018 :: Filed under 考察
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