とくお組モブログ
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刹那

昨日はタイパブに行ってきました。

会社の諸先輩方と居酒屋で飲んでいて、今日はおとなしく帰れそうかなと思っていたら、急に流れがおかしくなってタイ人がやってるパブ(というかスナック)に連れて行かれ、さんざん飲んで歌って踊って、ものすごく疲弊しました。

ソファに座って落ち着いているとあれこれと絡まれるので、僕はひたすらマイクを持ってカラオケをしたり、エアギターをしたり、踊ったりして、まあすぐに脱がされたりするんですが、基本的にパフォーマーになりながら、実際には他を寄せ付けない完全なるATフィールドを作って自己防衛をしてしまいます。

これが多分よくなくて、おじさま方からしたら「若手に無理をさせてしまって悪いな」的な気分だろうし、かといってパフォーマンスは目立つから場の中心にい続けるし、結果的にあまり羽目をはずせないというか、楽しくないんだろうと思います。接待でこれやったら怒られると思う。

僕は幸いにして接待がない部署にいるので甘いことを言ってしまうのですが、どうにもあの東南アジア系のおばさんやお姉さんのお店で、安い酒を飲みながらはしゃぐ、というのの何がいいのかさっぱりわからなくて、それこそ接待ならともかく、身内でわざわざ来る必要性が本当にわからない。

ただしょっちゅうその店に通っては遊び、翌日反省会をしたりしながら楽しくされているのは、きっと何かがあるんだろうと思っていましたが、昨日、踊りながら何かその片鱗を掴むことができた気がします。僕はあの店で、「刹那」というものを見たのです。

刹那とはwikipediaによると”仏教の時間の概念の1つで、最小単位を表す”とのことですが、つまりあの店ではとにかく刹那的な感情が凝縮されていて、「もうどうでもいいや!」みたいな、そういう快楽があるように感じました。別にきれいなお姉さんでもないし、浮気する気もないし、この時間になんら意味があるわけでもないし、そんなことは分かっているのだけど、なんかどうでもいいけど楽しもう!みたいな、そういう刹那的な何かを見ました。

そしてそれが麻薬のように体に染み付いてしまっていて、お金と時間の無駄だと分かっていても、あの刹那をまた味わいたくて、徒党を組んで何度も足を運んでは、翌日二日酔いになりながら、喫煙所で反省会をする、というものなのではないかと思いました。

ただこれが日本の文化というか、日本を支えてきたサラリーマンたちがそれこそ接待とか、社内営業とか、そういう中で脈々と受け継いできた「必要なスキル」だとは思うので、そこにリスペクトの気持ちは忘れてはいけないのだと思いました。以上、タイパブに行ってきた感想文でした。


Posted by 堀田 on 10月 7th, 2014 :: Filed under 仕事
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