とくお組モブログ
いつも手元にとくお組

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春が好きだ。
正確に言うと、四月が好きだ。

杉花粉、街に溢れかえる軽薄な男子大学生、という悪条件があるにも関わらず、やはり四月はいい。
生きよう、という気持ちになる。

屋外という不安定な場所で紙コップなどの安い入れ物で酒を飲み、スーパーとかの油ビタビタの惣菜を食べ、周りの人たちはバカみたいにうるさい、花見。
そもそも酒をあまり飲まないということもあって、そんな花見も大嫌いな僕だが、それでもやはり、春はいい。

何がいいって、女の子がいい。
女の子が最も輝くのは春なんじゃないかと思ってしまうくらい。
新社会人として、着慣れないスーツを着て、緊張した面持ちの女の子。
不安を抱えながらも、化粧して、小洒落た服着て、大学デビューしていく女の子。
ああ、彼女らは、今、ここから、こうやって、大人になっていくのだ。
そう考えると、ほんと胸が締め付けられる。
きっとその瞬間は、彼女らにとっては、結婚する時の次くらいに美しい瞬間なのだろうな。

しかし、だ。
そこいくと、男はどうだ。
あいつら、どうなんだ。
あいつら、まっじでうぜえったらありゃしねえ!
ほんと、もう手に負えないくらい気持ちわりい!
バカみたいにツルツルの顔して、同じような服着て、きったねえ色に髪染めて。
声もでけえし、もうほんと、そもそも言ってることがくそつまんねえんだよ!
「まじで!?」「まじで!?」って、おめえ、まじでうるせえわ!
どうせお前みたいな軽薄な人間に、そんな驚くような大層なことなんて起こってねえだろ!
あいつら、でけえ声で驚ろきゃ笑いとれてモテると思ってやがる。
あいつらもう、性器以外の臓器が体ん中に一切存在していないね。
全身が性器でしょう。
新入生の女の子を落とすために、二年の男とかが「大丈夫?」とか言って心配してる、あの小賢しいやり口とかもすっげえ気持ち悪い。
たった一年程度で培ったような浅はかな知識を、堂々と公衆の面前で披露すんなよ!
恥ずかしくねえのかよ、そんな完成度の低い芸披露してよ!
ほんと、ここぞとばかりだからな。
その照れの無さ、羞恥心の無さ、というよりは、羞恥心を性欲が飲み込んでいるその状態、ほんと人間としての程度の低さを感じるな。
もはや「大丈夫?」って言ってる吐息がイカ臭くすらある。
それにそもそも、そんな優しくねえだろ、お前!
周りが見えてねえんだから、他人のことなんて考えられないだろ、お前は!
だったら相手の女の子のことだって考える能力ねえよ、てめえには!
それにそもそも、性器には思考力なんてもん存在してないわ!

ほんと、ここで随分とひどい毒を吐いてはいるけどさ、あんな奴らよりはさ、俺の方がよっぽど優しいんだぜ!
ほんとそうなんだよ!
女の子もさ、なんで気付かねえんだよ!
あんな奴らに騙されるなよ!
全部嘘なんだよ、あんな奴らの言ってることは!
ほんとにそうなんだぜ!
それにさ、性器に介抱されるなんてあんた、ちょっと頭おかしいぜ!
あんな奴らのところいくくらいなら、俺のとこ来いよ!
来てくれよ!
まあ、正直、めんどくせえなあと思っちゃうだろうけど、まあ、あんな奴らよりは無害だろう!

まあ、あそこまでじゃないとはいえ、僕にも似たような時期あったんだろうけどね。
いやー、思い出すだけで恥ずかしくて気狂いそうになって消えてなくなりたくなるわ。


Posted by 北川 on 4月 3rd, 2014 :: Filed under 日常
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