じじいの寿司
回転寿司を食いに行った。
昨日はちょっと趣向を変えて、ひとりで回転寿司を食いに行った。そしたらカウンター越しで明らかに定年後のおじいちゃんが、新米職人として、ベテラン達から指導を受けている。
「だから違うって言ってんだろ」「違うよ、こら」「なにやってんだよ」
などなど、結構ぼろくそに言われているのだが、確かにしょぼくれていて、とても要領が悪そう。目が悪いのか、言われるたびに寿司に顔をめっちゃ近づけて学ぼうとしているのだが、見えてない時点でもう無理だろうという感じ。そもそも、その歳で寿司をいちから覚えるというのは無理があるのではないか。
いったいなぜこのお父さんはこんなことになってしまったのだろう。定年後はゆっくり余生を・・・というわけには行かなかったのか。でも考えてみたら、例えば東京メトロの副都心線で、出発前に「清掃させていただきます」とか言わされて掃除するとかよりも、寿司屋で「へい、らっしゃい!」とやるほうがきっとカッコいいだろう。今はつらくとも、ここで修行を積めば、孫たちも戻ってくるかもしれない。
そんなことを思いながら、ぼろぼろの寿司を食べて帰りました。
Posted by 堀田 on 10月 14th, 2012 :: Filed under 日常
You can skip to the end and leave a response. Pinging is currently not allowed.