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褒める

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映画や演劇業界だけでなく、あらゆる創作の場で、褒め合いはよくないと、よく言われる。
だからまあ、叩いて伸ばす、ダメ出しの嵐、これが基本だ。
でも僕は、これは大学一年で芝居を始めた時からずっと思っていたのだけど、正直言って、褒め合いの何が悪いのかわからない。
だって、どう考えても、褒め合いの方が気分がいい。
他人に影響を与えることができるすごい人間なんて、そうそういない。
学生運動みたいなのが盛んだった時代、罵倒し合いながら意見を闘わせた若者から、本物の哲学者なんてほとんど出なかった。
本当に伸びる人間だったら、ダメ出しされようが、褒められようが関係なしに、勝手に伸びていく。
誰かのおかげじゃなく、その人自身のおかげで勝手に伸びていく。
だったら、褒め合って気分よくなった方が遥かに楽しくて得だと思う。
まあ、僕はMっ気が全くない、完全なサディストだから、そう思うのかもしれないけど。

日本では役者への演技指導をダメ出しというけど、アメリカではリクエストという、みたいな話をTwitterで読んだから、なんとなく書いた。


Posted by 北川 on 5月 30th, 2012 :: Filed under 日常
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