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いい夢

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高校の頃の休み時間、僕は友人数人に向け、「ポチョムキン!」と叫ぶギャグをやっていた。
ゲラゲラと笑う友人達。
いつもと変わらぬ、休み時間の何気ない風景。

と、僕は肩を叩かれた。
振り返る。
そこには、同じクラスの蒼井優が立っていた。
蒼井優は、クスっと笑い、
「それ、おもしろいね」
と僕に言った。

「優、ちょっと見てよー」

他の女子が叫ぶ。
蒼井優は、ちらと女子の方を見た後、僕の方に振り返り、
「それ、今度またやってみせてよ」
と言った。

一瞬、時が止まったように感じた。
閉まっているはずの窓からは、強い風が吹き込んできたように感じた。
地球が太陽になってしまったと錯覚するくらい、いつもの教室は輝いて見えた。

と、胸の辺りで「ドン!」という大きな音が聞こえた。
僕は、「僕には今、恋に落ちる音が聞こえたんだ」と思った。

という夢を昔見た。
と書いたことがあったと思う。
色々な夢を見てきたけど、あれは本当に素晴らしい夢だった。
なんとなく、蒼井優はそういうこと言いそうだし。
いやー、よかったなー。
ということをさっきなんとなく思った。


Posted by 北川 on 1月 27th, 2012 :: Filed under 考察
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