心に刻まれる瞬間の連続。
昨日、鈴木さんに誘われてフォークシンガー小象さんのソロライブ(@南青山)に行ってきた。
満員御礼、お客さんの殆どが女性。
薄暗いムーディな空間というのもあるけど、ほんとにハッとするくらい綺麗な方もいて、小汚いフリーターな僕らの場違い感がハンパなかった。軽く見回すと、隣には明らかに初デート丸出しの友達以上な二人。女性の方が歳上で小象さんのファンらしく、熱心に素晴らしさを説明している。メガネ男子は遠慮がちに敬語で応えている。その他、母娘で来てるふたり、下北沢の服屋で働いていそうなオシャレガール、ドカドカと僕らに相席してきたアラフォーなおっさんふたり組などちょっとウッとなるくらい客層の幅が広い。
小象さんが登場し、大歓声のなか裸電球をパチリと点け、ついにスタート。
どんなパフォーマンスをするのか全く知らなかったのだが、彼が現れた瞬間に「ああ、もう全面的に同意します」となってしまった。
僕は、大口を開けて笑い転げ、拳を振りかざし小象コールに参加していた。
彼はなかなか歌わない。
1曲歌い終わると、皆とゴキゲンな空間を堪能し「最高っ!」を連呼。挙げ句の果てに「もう段取りわけわかんなくなっちゃった」と、のたまう始末。
それでも、全力で中身の無い歌を歌い僕らの腹筋をぶっこわし、全力で中身のある歌を歌い上げホロリとさせる。考えていないようでもあるし、彼の手のひらで転がされているようでもある。
なんやかんやで黄金パターンを突き進み、自らアンコールの段取りを指導し「お願いしますよ」と去って行った。
アンコールを待つ間、再び周りを見回してみる。メガネ男子が饒舌に小象さんを褒め称え、歳上女性が首振り人形の如く同意している。おっさんたちが「なんでかなー?憧れてきちゃったよ」などと騒いで傍で、母娘はウットリと手拍子している。(下北ガールズは鈴木さんが邪魔で見えなかった。)
最高の空間が完成していた。
ほんとに何億光年も離れている。
でも、温かい光が僕らを包む。
控えめだけど、とても優しい。
いやー、やばいねー。
初老のおじさまに癒されちゃった!!
私、己の文章に酔って溺れていることに気づいたのでここらへんで。難しいですね、生きるのも文章を書くのも。
アンコールも終わり、席を立とうとしたら隣で鈴木さんがポツリ。
「俺もあんなふうになりたいわ」
僕は「あー、鈴木さんもなれるなれるー」と軽く返したが、これは本心である。
何故って?
鈴木さんには「不愉快な歌」があるじゃないか。
Posted by 篠崎 on 10月 19th, 2011 :: Filed under 未分類
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10月 19th, 2011
今日の文章を「ふん、ふん、そうなんだー」と思いながら読みました。
最後に綺麗なオチがついて、素晴らしかったです!
拍手拍手(・・||||r
10月 19th, 2011
!
???
。・゜・(ノД`)・゜・。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*