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ずっと好きだったんだぜ

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斉藤和義が色々話題になっているが、元の「ずっと好きだった」がかなりいい。
YouTubeで聞いた時、一瞬で部屋の中に16才の頃の光景が立ち上がった。
あの時嗅いだ香り、感じた風、様々な宝物のような感覚が身体中を電気のように駆け巡り、陽光射す中、当時好きだった女の子がスローモーションで振り返る姿が目の前に浮かび上がってくる。
あれから13年が経ったが、心の表面をさっとなでるだけで立ち現れてしまうほど、この感情はまだ僕の近くにある。
しかし、僕はもう、この思いをつかむことは一生できない。
曲はサビにいく前だったが、僕の目からは涙がボタボタこぼれ落ちた。

僕は叫んだ。
もう絶対に届きはしないのに。
胸がひどくざわざわした。
何度も胸をかきむしった。
服がかなり伸びた。

思い出の中で、青春時代に好きだった女の子はいつまでもきれいだ。
今も、相変わらずきれいだ。

この曲は同窓会で女の子と再会して、というテーマでつくられたようだけども、僕は男子校だったし、どうしてもそうはとらえられない。
好きだった子とはもう会えないとか、会えたとしても会いに行く勇気がないとか、そういう状況だと考えた方が心に響く。
好きだった子がかつていた場所を歩いていた時にふと、今もまだその子がそこにいるような気がして、「ずっと好きだったんだぜ。相変わらずきれいだな」と宙に向かって独りごちてみるけれども、言葉はただ空にむなしく吸い込まれていく。
話したかったたくさんのことが次から次へと湧き上がってくるが、語りかけることができるのは思い出にだけだ。

過ぎ去った青春は、いくら待とうとももうやっては来ない。
遂げられなかった青春は、いくつになろうと成し遂げられはしない。
しかし、少年は確実に、あの頃、好きな女の子と巡り会った。
その事実だけで少年は、本物の男になっていく。
ボーイ・ミーツ・ガール。
TRF。
サバイバルダンス。

色々長く書いたが、うまくまとめられなかった。


Posted by 北川 on 4月 11th, 2011 :: Filed under 未分類
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One Response to “ずっと好きだったんだぜ”

  1. ナカシー
    4月 12th, 2011

    まったくもって同意見。男子校出身だからかな。

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