随分前の話だが、ガーリックマヨネーズハンバーグ、すなわちガリマヨハンバーグがなんとなく食べたくなったので、近所のハンバーグ屋に行った。
ガリマヨを注文し、待っていると、店員がハンバーグを持ってきた。
「お待たせしました、テリマヨです」
ガリマヨでなく、テリマヨ、すなわちテリヤキマヨネーズハンバーグを店員は持って来た。
普段の僕ならば泣き寝入りするところだったが、僕はテリマヨが好きではないので、仕方なく「あの、ガリマヨ頼んだんですけど」と言った。
そうしたら、店員は変な紙を見て、「いや、テリマヨって書いてありますね」と言ってきた。
僕はテリマヨが好きではないし、ガリマヨを食べようと思ってこの店に来ているわけだから、間違えてテリマヨを注文することはあり得ない。
なにより、その変な紙にテリマヨと書いたのは、僕じゃなくて、その店員だ。
テリマヨと書いてあるってことは、あんたテリマヨを注文したってことだろ、ということが言いたかったのかもしれないが、それを書いたのは僕ではないのだから、そんな理屈は通らない。
だから、「いや、書いてあるのかもしれないですけど、ガリマヨって頼んだはずなんですよね」と言ったら、かぶせ気味に「いや、テリマヨって書いてありますね」と言ってきた。
こいつ頭おかしいのか？だからそれはお前が書いたんだよ、俺はそれ触ってもいないんだよ、お前が書き間違えたんだろ、どう考えても、無理矢理俺のせいみたいに言うなよ。
なんだかわけがわからなかったので、そのまま黙っていたら、店員はため息をついて、「…じゃあ、ウーロン茶サービスしますよ」と言って、ウーロン茶を持って来た。
よく、何かミスを犯してしまったら、別のことで取り返せみたいなことを言う人がいるが、それは基本的には意味がないと思う。
ミスを犯してしまったら、そのミス自体を解消しなければ意味がない。
僕は、テリマヨが好きではないのだ。
テリマヨがどうにかならない限りは、ウーロン茶をもらったって、うれしくはないのだ。
ウーロン茶くらいで誤魔化した気にならないでくれ。

今日、ラーメン屋で餃子セットみたいなのを頼んだのだが、なんか忘れられてたみたいで、全部食べ終わっても餃子が来なかった。
そうしたら、店員が、「すいませんでした、餃子の代わりにウーロン茶持って来ますね」と言って、ウーロン茶を持って来た。
餃子は最後まで来なかった。
頼んでもいないウーロン茶は来た。
なのになぜか、餃子セットの料金を払わせられた。
それでなんとなくハンバーグの話を思い出した。

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Posted by 北川 on 9月 27th, 2010 :: Filed under 未分類
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