握りこぶし
昨日、駅にしばらく停車している電車に乗ろうとした。
かなりすいている電車だったし、しばらく停車している状態のものだったし、僕も少し油断していたのだろう。
乗ろうとした瞬間、ほぼ同時に降りてこようとしていたガン黒ギャルに気付くことができなかった。
結果、僕が右に抜けようとするとギャルもそちらに来てしまい、僕が左に抜けようとするとギャルもそちらに来てしまうという、バスケのピボットという動きみたいなものを三回くらい繰り出してしまった。
こういう時は、落ち着いて相手の動きを客観的に見るのが一番だ。
一呼吸おいて、全体像を見るために一歩後ろに下がろうとした。
そうしたらその瞬間、ギャルがいきなり「てめーどっちに行くんだよ、はっきりしろや!うっぜえな!」と叫んできた。
僕は、びっくりして、なぜだか自分でもわからないが、それを聞いた時、下を向いてヘラヘラ笑いながら擦り手をして、「あ、すいません、へへへ」と言ってしまった。
そんな卑屈な態度にイラっときたのだろう。
ギャルは、「てめーなに笑ってんだよ!ふざけんじゃねえ!」と言いながら、電車の壁をガンと蹴り、僕をにらみつけた後、怒りをあらわにしながら去って行った。
僕は、しばらく呆然としながらその場に立ち尽くした。
そして、猿みたいにこそこそと電車に乗って座り、他人からはわからないようなレベルでカバンをぎゅっと握りしめ、「ちきしょう、本当は俺だって…ちきしょう…」とひとりごちた。
Posted by 北川 on 2月 19th, 2010 :: Filed under 未分類
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2月 19th, 2010
ムカツキます!なんですか、その女は!
でも、喧嘩売らないで笑顔の対応に尊敬します!
そういう他人に優しい気持ちを持てない人、許せません!
2月 19th, 2010
え〜、ひどいい!ひど過ぎる! 何よりまず、いまどきガン黒ってのがひどい!いつの時代からきたのかしら、、、。 だいたい黒すぎて見えないっつぅんですよね。
私が代わりに怒鳴りつけてやりたいくらいですよ。
とは言え、私に出来るのはコソクな小さい仕返しだけで、直接怒鳴りつけるなんて出来ないんですけどね。まったく、嫌な思いしちゃいましたねぇ。
2月 20th, 2010
いやーなんというか、そんな怒ってもらったり、心配してもらったりしちゃって、なんかすいません!ちょっと頭おかしいのかもしれないですが、僕としてはよくあることなんで、あまり気にしておらず、こりゃ爆笑間違いないなくらいの軽い気持ちで書いてしまっていたもので。いやー、慣れってこわいですね。
2月 20th, 2010
おやおや、怒ってしまった私が恥ずかしいですよ。
まぁ、北川さんが気分悪くないならいいですけど、そんなんに慣れちゃうのもいかがなものかと、、、。
さとりひらいてる感じですね。
2月 21st, 2010
いやーすいません。僕は寺の子なんで、悟りひらいてるってのはやはりありますね。あとまあ、もっとつらいことってのは他にもたくさんありますからねー。生きるってのは大変ですね。