タイムトラベラー
会社ビル一階のトイレ。
帰りがけに寄ると、個室が「空き」マークであったので、遠慮なくドアを開けた。
するとそこには堂々と用を足す一人の男性が。
突然の来訪者である僕に対し、悠然と振り返り慌てる素振りは一切なし。
逆に僕の方が慌ててしまった。
しばらくすると、その男性は変わらず悠然と個室から出てきて、「どうかしたのか?」という表情で僕を一瞥し去っていった。
なんだろう?
その堂々っぷり。
「鍵を閉める」とか「トイレをのぞかれる」とか、そういう現代人の感覚が無いのではと思われた。
そう。
彼はタイムトラベラーなのでは?
きっと個室内では「のぞかれた」とかそれどころではなく、トイレ自体の存在に戸惑っていたに違いない。
「トイレ?鍵、閉める?平成、とは?」
きっとそんな事を思っていたのではなかろうか?
Posted by 永塚 on 8月 24th, 2009 :: Filed under 未分類
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