11分30秒
義理の叔父さんから教わった事がある。
「俊太郎君!美味いゆで卵の作り方を知ってるかい!?」
美味いゆで卵の作り方は、卵が浸る程度のお湯を沸騰させたら卵を入れてジャスト11分30秒ゆでるのだと言う。
この11分30秒がコツであり、ちょうどよい具合の半熟に仕上がるらしい。
話は続き、食べ方までも教えてくれた。
「カラを剥いたらな、半分に割ってな、上から塩をパラパラパラ〜っと振って、で、そのままパクゥと食うねん。」
卵が美味そうかどうかより、まず話が上手い。イキイキとした表情と口調に思わず引き込まれてしまうのだ。
「俊太郎君!一度試してみてや!な!」
そして笑って話を締めくくっていた。
そして今、僕は卵をゆでている。
タイムは6分43秒を過ぎた所だ。
Posted by 永塚 on 7月 29th, 2009 :: Filed under 未分類
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7月 29th, 2009
タイトルと最後の2行がなんか村上春樹っぽいですね。
7月 30th, 2009
予想外のコメントですね〜。
ちなみに僕は村上春樹さんの作品は「ノルウェイの森」の上巻しか読んだことがありません。
上巻で「もういいや」と思ってしまいました…
なので、村上さんぽい文章ってどんなのかよくわからなかったりします。
恥ずかしながら…
7月 30th, 2009
丁度いい感じに出来上がったんでしょうか?
7月 30th, 2009
それがですね…
丁度いい感じの「完熟」でした。
こんなはずでは、とちょっとうろたえましたさ…
追記になりますが、会社の同僚は、村上さんの作品は「海辺のカフカ」の上巻しか読んだことないそうです。