低層マンション
南青山に帰ってきました。
北海道の旅行から帰ってきて、東京でまた忙しく働き始めています。会社の近くにはまた高層マンションが建てられていて、すごく都会感があって好きなのですが、昔に比べて、こういう高層マンションに住みたいという気持ちはかなり薄れました。
高層マンションが出てきた頃は、結構それに憧れがあって、あの内廊下と呼ばれるホテルのような廊下がすごくカッコいいと思っていたのですが、やはり南青山に住んでみると、あの高層マンションのセレブ感が、薄っぺらいというか、バカっぽいというか、マンションのデカさも相まって、成金タワーのようにも見えてしまいます。
というのも噂レベルですが、やはりあの高層階と低層階には大きな隔たりがあって、ああいう地域の保育園の先生とかの話を聞くと、本当にそのあたりに気を遣うというか、子供からしたら全く関係ないことですが、親がそういうことしてるとロクな大人にならないような気がしますし、さらに金持ちだからたちの悪い大人になりそうで困ります。(もちろん、高低層なんて気にして住んでいない人もいると思いますが。)
南青山に住んでみて思ったのは、本当の金持ち、本当の豊かな生活を送っている人は、低層マンションに住んでいるのではということです。写真のような高級低層マンションに住んでいる人は、高低の階層で争うこともないでしょうし、しかも内廊下だし、きっと子供も優しい気持ちを持った金持ちになると思います。本当の金持ちは人と比べることなく心に常に余裕があるというのは、柴田さんを見ていれば分かります。
第一、新築の高層マンション地域に移り住んでくる人はそもそもその土地にいなかった人たちが集まっているわけで、やはり南青山のような昔から品格のある地域に住んでいる人の方が、歴史的に見ても本当の金持ちなはずです。街行く人を見ると、やはりここに住んでいること自体を誇りに思っているので、その上でどうのこうのという比較はしていないというか、タワーマンションのように、何階に住んでいるとかなんてのは次元が低すぎて低すぎて。
これで南青山にタワーマンションが建ったらみんな目の色を変えて上層階に住みたがるのかもしれませんが、そういう今の生態系を脅かす外来種みたいなのが来ないことを祈りたいと思います。
Posted by 堀田 on 5月 28th, 2016 :: Filed under 日常
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