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あま

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あまちゃん、一回も見ていなかったのだが、最終回だけ偶然見た。
最終回だけだというのに、正直、かなり感動した。
やり切った、という感じというか、役への自信といったらいいのかな、そんな感じが能年さんにみなぎっていた。
ラスト、線路を駆けるシーンなんか特に素晴らしい。
あんな走り方をできる女の子、見たことがない。
野生児っていうか、男の子っぽい走り方っていうか、一歩一歩の足腰が実に力強い。
たいして有名でないアイドルが、女優というものへと変貌していく瞬間を目撃したような気分になるくらい、見事にトンネルと海辺を疾走していた。
ラスト手を振る二人の姿とか、アデュー・フィリピーヌとかなんとなく思い出したし。

しかし、これだけ見事な役をやっちゃうと、どうしてもイメージがつきまとってくるし、次から非常に困るだろうね。
だいたいが、あまちゃんの前では霞んでしまうからね。
で、こういう時、最悪なのが、イメージをぶっ壊すようなやり方をとることね。
セクシーな役、いじめられる役、精神的に問題を抱えた役、女の子のことを好きな人の役、残虐な役、暗い役…まあ色々あるけれども、こういうのは全部、絶対にやってはならないね。
こういうのをやって、才能が潰れてしまった女優さんってたくさんいると思う。
別の安っぽいイメージみたいなのぶつけてみたところで、演技の幅なんか絶対に広がらないし、むしろ、下手くそみたいに思われて損をするだけ。
こういう時こそ、「等身大の女の子の役をまっすぐに、力強く、演じ続ける」、これをひたすらにやるべき。
まあ、いい監督のもとでやるなら話は別なんだけど、そうじゃない限りは基本的に他のことなんか考えなくていい。
そもそも、直球を投げられる人が、いちいち変化球なんか覚えなくていいんだよ。
そんなんしたら、肘ぶっ壊すだけ。
ただただ直球の速度を、ガンガンに上げていけばいいのよ。
それにあれだよ、一番投球がうまくなる方法ってのは、そもそもが間違いなく、直球の速度上げるっていう、その方法だからね。
それに、それさえ続けてれば、何年かで肩の強さが尋常でなくなってくるから、その頃には変化球も、肘ぶっ壊さずに、しかもすさまじいキレで投げられるようになってるはずなんだよね。
まあ、実際の野球の投球においてどうなのかはわからないけれども、これ、演技においてのたとえの話ね。
まあ、いうても人気稼業だから、時に浮き沈みもあるだろうけれどもね。
でも、30とかになっても消えないでいるための方法ってのは、間違いなく、これしかないと僕は思うな。

そんなわけで、ぜひ、しっかりと育てられていって欲しいなと、最終回だけ見たくせに勝手に思いました。


Posted by 北川 on 9月 29th, 2013 :: Filed under 日常
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