奇跡
写真や映像を撮ると、見えていなかったものが見えることがある。
超遠くで歩いている人とか、画面を横切る虫とか。
場合によっては、死体が写りこんでいるなんてこともあるだろう。
そういう話の映画もあるし。
で、写真とか映像は、そういう同じ物事の中に新しい価値というか、見方みたいなものを発見させてくれる感じがいい、とか言う人も世の中けっこう多いと思うが、僕としては、そこはめちゃくちゃ腹がたつ。
基本的には思った通りに写っていて欲しい。
なんでこんなもん写ってんだよ、と消しまくることがすごく多いし。
写りこんでしまっているものが、自分の意図していたことに沿っているものであったり、新たな価値を付加してくれるものだったりするのなら別にいいが、たいていはただ単にクオリティを下げるしょうもないものが写りこんでいるだけだ。
偶然ほどあてにならないものはない。
奇跡を期待するようになったら人間終わりだ。
迷子になった美女と街中で突然出会うという奇跡を期待して、何度無駄に夜中の街を徘徊したことだろう。
あんな無意味な夜をもう過ごしてはならない。
もう二度と徘徊はしない。
ここ何日か寒いし。
Posted by 北川 on 6月 1st, 2011 :: Filed under 未分類
You can skip to the end and leave a response. Pinging is currently not allowed.