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美術館

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国立西洋美術館に行ってきました。

昔は全く興味のなかった芸術という分野に少し関心が持てるようになりまして、美術館に行ってきました。常設展の方に行ったのですが、感想としては、最初は「みんな絵が上手だなぁ」という程度でしたが、よくよく見ると、本当に尋常じゃないほど絵が上手くて、風景画にしても、なぜこの瞬間を切り取ったのかしら、とか、考える人にしても、ムキムキのマッチョが考えるからかっこいいんだよなとか、一つの作品にそれなりに時間をかけられるようになり、だいぶ大人になった気がします。

一方、企画展の方は、妻が「あまりいいと思わない」と言うので行かなかったのですが、作品集を見てみると、野菜を使って人の顔を表現する作風で、なんか同じような作品が多く、別の野菜でまた人の顔を作ったり、魚を使って顔を作ったり、動物を使って顔を作ったり、花を使って顔を作ったり、いやもうわかったよと言いたくなるほど同じ作品な上に、そこに何の意味もなさそうというか、あるのかもしれないけど、もう野菜で顔を作るという縛りが価値になってて、次は魚だほらすごいだろう感を感じてしまい、ちょっと好きになれませんでした。

先日テレビのいろんなアーティストを紹介する番組で、パスタアートと称して、パスタだけを使って絵を作る人がいましたが、作品自体はそんなに大したことなく、確かにパスタで作るのは大変だろうけど、なんでパスタで作った?みたいなのと同じで、作品よりも作者が自ら科した縛りの方にドヤを感じてしまいます。アルチンボルドが好きな人がいたらすみません。

でもこうやって、なんかいちゃもん付けてしまうのは、入り口で行列ができていたり、グッズ売り場が盛況だったりして、なんかウケているのが気に入らないのだと思います。昔、ギター侍をみんなが真似しているのに嫌悪感を抱いたのと近いというか、誰でも真似できるメソッドに高い評価が当たってるのが気に入らない、みたいな。当時もそんな売れない芸術家がたくさんいたんだろうなぁと思います。


Posted by 堀田 on 9月 25th, 2017 :: Filed under 日常
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