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直接

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一般的に、直接的な表現ってのは作り手側からするとかっこ悪いってところがあって、いわゆるレトリックであるとか、説明的な表現を避けるであるとか、まあそういった方法を用いて表現をするわけだけれども、それって実際いかがなもんなんだろう、とけっこう思う。
見事なまでに間接的に何かが表現された時、人は一番感動するんだ、とかよく言われるんだけども、意外とそんなことないんじゃないかな。
人が一番感動するのは、なんかそのものというか、まんまのものを、直接的に見せられた時なんじゃないか。
だって、こわい体験とか、人から間接的な方法で聞くより、直接的にそれを見た方がこわいだろう。
おもしろい体験だってそうだし。
まあ、語り手の腕が受け手の感受性を上回ってたら、人から聞いた方がよい結果が出ると思うけど、普通に考えて、直で見せられるものにはなかなか勝てないよね。
あと、例えば説明的な台詞とかをうまいことまぶしたりしている時とか、婉曲的な表現使って何か避けたりしている時って、なんかすごく恥ずかしいというか、小賢しい真似しやがってじゃないんだけど、すさまじくむなしい気持ちになってくるんだよね。
いや、その技にこそ、作り手の腕が出るってことはわかっているし、そんなこといってたら、じゃああなた何をつくろうってのってなったら何も言えないんだけどね。
でもなんかそれはいつも思うんだよな。
実際、まあこれは僕の場合だけど、もう直接的にいっちまえみたいなものの方が、好ましい結果が出ること多い気がするし。
まあそれはつまり、僕に腕がないってことなんだろうけど。


Posted by 北川 on 7月 25th, 2012 :: Filed under 日常
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