夜中
夜中にテレビでやっている映画を見るのが好きだ。
WOWOWとかじゃなくて、地上波のがいい。
適当に見ていたつもりがいつの間にか感動してしまった、そんなのが最高だ。
人生を変える作品と偶然出会ってしまった、みたいな感じがしていいんだろう。
こんな趣向になったのは、中学生の頃、深夜にテレビ見るのにハマっていた時に、ヨーロッパの農村かなんかで暮らす少女が、少しだけ大人になる、みたいな映画を偶然見て、ボロボロ泣いた経験からきている。
なんていう題名かもわからない映画だったけれども、あの映画が僕の人生を変えてしまった。
あと、これは映画ではないけど、これまた深夜に偶然見た、鶴瓶漂流記という番組もとてもよかったな。
「再放送してください」みたいな手紙をテレビ局に何枚も送って、毎日、新聞のテレビ欄チェックしてたのだけど、ついに再放送されなかったね。
新しいバージョンやったりしたことはあったのだけど、遠山景織子が出ていた最初のやつが一番よかったな。
あれ以来、遠山景織子のファンだしね。
しかしまあ、最近はインターネットが普及しているからね。
YouTubeかなんかでいくらでも映像見れるけれども、夜中、真っ暗な部屋で、偶然、素晴らしい作品と出会う、あの感覚はもう経験できないんだろうな。
自分でどれ見るか選んじゃうからね。
勝手にテレビから流れてくるあの感じにこそ、ロマンがあったんだけどな。
で、きっとこれは、恋愛とかにしてもそうだろうね。
今はTwitterだFacebookだと色々あるから、けっこうな確率で相手の名前とか個人情報わかっちゃうからね。
名前も学校も、どんな言葉を話すのかもわからない子なんだけど、人生変えられちゃうくらい恋をしてしまう、みたいなのはあり得ないよね。
Googleさんの手にかかれば、だいたいのことバレちゃうし。
ほんとなんか、ロマンがないよね。
そのロマンというやつにこそ、人生変えられちゃうくらいの強い力みたいなものがあったんだと思うんだけどな。
まあ、いうても僕も、かなりネットの恩恵受けてるし、実際、世界が変わっちゃうくらい、有益なものだとは思ってるけどね。
でも時々、ああいうの全部潰れねえかな、とか思っちゃうんだよね。
色んな情報手に入れられるし、実際、相当に便利なんだけど、でもそこに転がってる情報とか、ほとんどがしょうもないものだからなあ。
この記事含めてね。
まあ、だったらお前なに書いてんのって感じだし、そもそもそれをネットに書いてんだろって感じなんだけどもね。
三人の逃亡者っていう映画を見て、これは夜中にテレビで見たかったなーよかったなーと思ったことから考えました。
Posted by 北川 on 9月 26th, 2013 :: Filed under 日常
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