サンダル
あまりに暑いのでサンダルを買った。
サンダルというか、まあ雪駄だ。
3000円くらいのものではあるが、少しいいやつ風のものだったので、裏が木になっており、それが金属で打ち込まれている。
こりゃ粋だぜなんて思って履いてみたが、木と金属のあわせ技が、すごく重いし異常に滑る。
エスカレーターを歩いている際に転び、そのまま滑り落ちてしまった。
幸いそこで怪我はなかったが、なんだか足の親指が痛い。
雪駄を脱いで親指を見てみると、皮がずるむけになっていた。
今回購入した雪駄は、非常に洒落たものであったため、足と接する部分が全て絹でできている。
絹は非常に美しい素材であることは間違いないが、強度が高いために、ナイフのように鋭い切れ味を持つ。
小粋なはからいが引き起こした、悲しき惨劇。
おしゃれと死は常に隣り合わせだと、かつて偉い誰かが言った。
いや、言ってないな。
すいません、嘘つきました。
腰の爆弾、ケツの切り傷、右足の窒素タコ、左足のずるむけ。
とにもかくにも、僕はボロボロの体で、アルバイトへと向かった。
涙は不思議と出なかった。
そうか、俺、今朝おしっこしたよな。
一緒に便所に流れたんだな。
Posted by 北川 on 8月 5th, 2009 :: Filed under 未分類
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8月 5th, 2009
笑っちゃ申し訳ないと思いつつ、大爆笑してしまいました。どうぞお大事に!
8月 6th, 2009
笑ってもらえたならこれ以上うれしいことはありません。
ほんと笑ってもらわないとやっていけないですよ、ほんとに。