とくお組モブログ
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ベレー

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最近は朝から夜まで近所にある、僕とは一切関わりのない大学の図書館にいる。
頭の血管が破裂しそうだ。

というわけで、おかしくなりそうになった時は、気分転換がてら図書館内をうろつく大学生を見ては色々分析することにしている。
まあ、ここの大学生だけかもしれないが、最近の若者は集中力が持続しないようでほんとすぐうろうろするから分析しやすい。

今日見ていた学生の中で一番印象に残っているのは、このくそ寒い中、ぺらっぺらのオフホワイトのスプリングコートを着ていた学生だ。
カモフラ柄みたいなのの入ったオリーブグリーンのパンツに青いコンバースを合わせており、頭上には、堂本剛がつくった紫色の変なベレー帽が燦然と輝いていた。

色の合わせ方、サイズ選び、素材のマッチング、その全てが失敗していたため、彼のセンスの悪さは火を見るよりも明らかだったが、バイトしたお金をはたいて勝負をかけているのだろうし、そこは言ってくれるな、若い頃は皆そうだ、スルーしてやっておくんなさいってなもんで、スルーした。
しかし、彼から目をそらし、その横を見た瞬間、思わず大声をあげそうになった。
横にいた彼女らしき女の子が、めちゃくちゃかわいくて、しかも何より、めちゃくちゃオシャレだったのだ!

「お前はスルーすんなよ!」

とは、まあなんとか言わずに済んだ。
しかしあの男の子、まじかわいそうだな。
うわー、またこいつ変な服着てきたよ、頑張っちゃって、とか彼女に思われてるんだろうな。
彼は彼女のために頑張っているわけだから、あのオシャレな彼女が「こっちの方があたしは好きだな」とか言ってあげれば済む問題なのにな。
言わないことはやさしさじゃないんだ。
言わなかったら喧嘩とかになった時に「服変なんだよ!」みたいについ言っちゃって、もっと彼を傷つけるだろう?
言わないことはやさしさじゃなくて自己保身だよな。


Posted by 北川 on 1月 9th, 2010 :: Filed under 未分類
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