2024年06月30日
処方箋
[日常] 昔は処方箋が出されたら病院内で薬を受け取れた。
それが、いつしか薬局に行かなきゃいけなくなったでしょう。何だろう。パチンコの三店方式みたいな煩わしさと建前感。あれは全体として効率は良くなっているのだろうか。
かまいたちがちょっと前に「薬剤師さんに症状を聞かれるの意味わからん」と言って炎上していたけど、言い方は別にしても気持ちは分からないでもない。院内で処方してくれたら二度も同じことを確認されずに済むのだから。
ちなみになんで今の医薬分業の形になったのかというと、それまでは薬を処方すれば処方するほど病院が儲かる仕組みだったので、それが不健全だからという理由もあるらしい。
んー、本当にそれは分けることで解消されているんだろうか。病院のそばに仮設の薬局みたいなのがあることも多いし、すごく癒着してそう。あれも三店方式なんじゃないですかね、広義の意味で。
2024年06月29日
進化
[日常] 生きていれば、不愉快な出来事というものはある。
その事象について、自分中心に考えたら怒りが生まれるけれど、社会は自分が主人公で動いているわけじゃないから、それなりに色んな事情があって結果そうなっているのだ、と考えると「仕方無し」「やむなし」と思えることも多々あって、イライラすることは半減する。自分が偉いと勘違いすることから、怒りの大部分は生まれている。
他者に対して(自分のことで)怒りをぶつけるのはマイナスな評価しか生まないので、ヘラヘラして生きていくことをお勧めしたい。
----------
今日はまたすごい雨であった。
傘の起源は四千年前に遡り、開閉式の傘も十三世紀には生まれていたというから、進化も後退もしない道具の代表格と言っていい。
決して「雨」に対する最適なソリューションとは言いがたいが、利便性やコストを考えると、今のカタチが”究極的にベター”だということだろう。
人間は常に完璧を追い求める生き物だから、なかなかベターな状態に留まるというのも難しいはず。関係ないけど納豆のタレも開封するときに必ず手にかかるので、ゼリー状にするという解決策ではなく、もっとパッケージの進化に尽力してほしい。
2024年06月28日
梅雨
[日常] 最近、雨多いぞ?と思ったけど、梅雨だった。
---------
更新を忘れていたがまだ6/28なのでセーフである。
感覚的には3日ぐらい更新を忘れてしまったような罪悪感に苛まれている。原稿に追われていて、しかもそれもあまりうまくいかず、という低調な一週間。
知り合いに最近の悩みを聞いてもらった。厳密に言うと、ふだんは悩み、というのはあまりない。解決できる方法が見つからなければ諦めるほかないし、分かっているなら実行すればいいだけのことだからだ。
お気持ちの部分で沈んでいるなら他のことで癒やせばいいし、今回僕が「悩み」としている部分は、僕には「ある人」の怒る気持ちがよく分からないけど、相談相手ならその人の気持ちが分かるだろうか、と同じシチュエーションを想像してもらった。だが結果的には相談相手の人間性が素晴らしいという結果が分かっただけだった。
---------
よい週末を!
2024年06月27日
サラウンド
[日常] 今日も今日とて一日部屋を出なかった。不健康の極みである。
昔は家で仕事するのは何となく集中できなくて、あえて騒がしいファミレスに行っていたが、歳を取って騒がしいのが無理になってきたり、机や椅子やPCが断然家のほうがいいじゃんということになり、9割以上は家で仕事するようになった。
いつでもコーヒーを飲めるし、眠くなったら横になれる。トイレにも不自由しないし、靴も履かなくていいし、周りも静かだ。唯一難点があるとすれば、この集中できる環境で、一日中ネットを見てしまうことぐらい。
----------
皿うどんを食べた。結構好きなのだ。皿うどん。
小さい頃、家にレコードプレーヤーがあって、アンプに「サラウンド」と書かれていて、てっきり皿うどんのかっこいい言い方だと思っていた。
----------
毎日のこのコラム、いつも原稿用紙一枚に手書きで下書きしてから打ち直しているので、だいたい400字ぐらいになる。なんか、中学生の卒業文集を書きたくないやつが、長々とメタなことを書いて字数稼ぎをしているみたくなった。
「この文集を書くのがとてもおっくうである。原稿用紙を目の前にして、何を書けばいいのかまったく思いつかない。なのでまずはアイスを食べながら三年間の出来事を思い返してみる。だが、思いつかない」みたいなやつ。あれ本人は斬新だと思ってるんだろうけど、100万人ぐらいやってるよね。
ちなみに「~みたく(みたいに)」というのは北関東のことばらしい。
----------
あ、7/26 25:00からテレ東で 「青春ミュージカルコメディ oddboys」が始まります。全10話で60曲以上もある本格ミュージカルドラマ。です。とにかく僕は曲がいいと思っています。
テレ東が見られない地域ではTVerなどでご覧下さい。
2024年06月26日
再現性
[日常] 今日は朝から打ち合わせ。久しぶりに満員電車に揺られて目的地へ。
とある会議メンバーは少し早く会社に来て台本を読んでいたらしいのだが、トイレから戻ってくると、ちょうど外部の清掃スタッフがテーブルの上に置いてある(社員の)お菓子を盗もうとしていたらしい。
「あっ!と思って目が合ったんだけど、そのままポケットにしまいこんだんだよね」と。確かに盗むのは良くないけれど、そのタイミングだともうポケットにいれるしかないだろう。戻すと罪が確定してしまう。
ちなみに盗まれたのはミニサイズの小分けされた、たべっ子どうぶつだったらしい。
---------
ショート動画みたいなやつで、小室哲哉が90年代にヒットを量産できたのは、口語体の詞にして、エンドユーザがどう楽しむかを逆算し、ユーザエクスペリエンスがどうのこうのと分析しているのが流れてきたのだが、「だからなんだ」と思った。
そもそもヒット分析などは再現性がなく、次なる成功に活きる要素は限りなくゼロに近い。つまり歴史から思い込みの想像を述べているだけで学問的な価値はなく、このような調べ学習みたいなものが「研究」「分析」とするのは間違いである。
2024年06月25日
山田
[日常] 今日は原稿を進めつつ、午後は打ち合わせで5,6年ぶりくらいに行く場所で、暑い中迷いながら行った。
いつも車のナビやgoogle mapなどで地図を見ているので、だいたいどこに行っても自分が立っている場所の東西南北は分かるのだが、実際はかなりの方向音痴である。
大枠の場所は認識しているが、路地に入ると途端に左右が分からなくなって迷うのである。スマホがそばにない場合は最悪、「時計の短針を太陽に向けて、12の数字との間がだいたい南だよな」と、初歩的なサバイバル術を駆使して軌道修正をする。
---------
Xなどで、散々何かに苦言を呈しておきながら文末に「自戒を込めて」って書くのはめちゃくちゃダサいと思う。そんな姑息なエクスキューズなどせず、糾弾したいことは堂々と辛辣に書けばよい。だいたい、自戒したら許されるとでも思っているのかね。
---------
劇団で久々に集まって、鈴木さんを前にして盛り上がったのは、鈴木さんのfacebookアカウント乗っ取り野郎、山田良介の近況である。
以前の山田は色黒でスーツを着た、ショーンK似の人物だったような気がするのだが、今改めて見ると、うなぎが大好きな、ひ弱そうな医師に変わっていた。
まあ、いずれにせよ存在しない人物なのだろうけど。
2024年06月24日
本末転倒
[日常] 今日は一歩も外に出ていない。健康に悪そうだ。
たまに気が向いたらハイテーブルにPCをのせて立ったまま作業することもあるが、当たり前だけど疲れるので、座ることを選びがち。
---------
和歌山カレー事件について調べているジャーナリストのYoutubeを観ていたら一日が終わった。
事件裁判のすべてがそうとは限らないと思うけど、証拠を積み上げて結論に向かう方向と、ある結論から立証に下っていく方向があって、おそらく前者だけでは望む結論を導き出せないから、結論に必要なものを無理に揃えようとして後者のような動きが発生し、結果的に捏造や冤罪などが生まれてしまう。
大学一年生の時、理科の実験をやって観測データをプロットしても望むようなグラフが得られなかったため、仕方なく綺麗な直線グラフを最初に書いて、その線上にプロットした数値を観測したことにしていた。やってることはそれと同じで、本末転倒とはまさにこのことである。
2024年06月23日
劇団会議
[日常] 都内某所で二ヶ月ぶりに劇団会議を行った。
新作舞台の台本を更新して、印刷して持って行った。そしてカフェ会議室で読み合わせてから、キャラクターについての議論を深めて3時間きっちり話し合った。真面目で有意義な会議だった。
ちなみに、篠崎、堀田、柴田、徳尾が黒めの服で登場し、林くんが黒でやってきたので黒コンプリートかと思いきや、鈴木さんと永塚氏は柄シャツで来た。まあ、だからなんだという話だが。行数を埋めるためのエピソードである。
そして、その後は沖縄料理屋に場所を移してさらなる意見交換。柴田さんが30分だけ飲む、という無謀なプランで飲み始めたが、きっちり30分でちょっと多めの2000円を置いて帰った。そういうときに、昔は「5でいいよ」みたいなネタをよくやったが、品がないので最近はあまりやらない。
篠崎の知られざる生態や、鈴木さんの出演映画の話、永塚の仕事の話から堀田氏の受験テクなど、久しぶりに互いの近況を更新した。
店のお兄さんがちょっと変わっていて、注文するたびに「人参しりしり!?」「ゴーヤチャンプル!?」と、初めて聞いたような復唱をしてきて、こちらが間違っているのではないかとドキドキした。ノリのいい店員さんだった。
2024年06月22日
うっかり
[日常] 疲れ果ててうっかり寝てしまった。
だがこの日記は日付が変わったあたりで更新しているので、毎日更新という意味ではまだ14時間の猶予がある。何事も早め早めにやっておくというのはいざという時のために大事なことである。
さて、今日は劇団会議である。昔は公民館の会議室を借りてやっていたが、今はけやきネットなどの公共サービスの手続きも切れているため、民間のカフェ会議室などを時間単位で借りている。
この一ヶ月は台本もあまり進んでいないので、お詫びの印にみんなのぶんを印刷していこうと思う。ペーパーレス化が叫ばれてしばらく経つが、わが劇団は台本はやっぱり紙がいいらしく、前回試しにアンケートを採ってみたらほとんどのメンバーが「紙でくれ」という感じだった。確かに小さい画面で見るよりも、紙のほうが全体が見渡せて視認性が良いのは分かる。
でも印刷するのは大変だから、劇団内も徐々にiPadとか、そういうので見るのが流行ってほしい。
2024年06月21日
命日
[日常] 父親の命日が近づいているので、実家に花を贈った。
数え方が難しいが9回目。神道なので来年が十年祭になる。思えば、訃報が入ったのは「コロッセオ・ミュージカル'80」の本番期間中だった。通夜だけ出て、その後の葬儀は出ていない(自分が舞台に出演せねばならないので)。
あれから9年というのはあっという間である。父親が今現れたら、世の中の変化をどう感じるだろう。年号が令和になったのと、間にコロナ禍があったり、ネットがちょっと速くなったりしたぐらいか。実家の犬は今も元気だし、大谷翔平のことはギリ高校時代の活躍を知ってるかもしれない。
「失われた×年」なんて言い回しがあるけど、「失う」とは「あまり変化していない」ことを指すのかもしれない。
----------
髪を切った。
担当美容師はいつも同じなので、「二ヶ月前の状態に戻してほしい」とオーダーするのだけど、知人のヘアメイクさんにそのことを話すと「なんか気持ち悪い(笑)」と言われた。合理的だし切りやすいと思うんだけどなぁ。これからも気にせず気持ち悪くいこうと思う。
今日はいつになくコーヒーを飲んだ。身体が欲しているのかもしれない。それに従い、どんどん淹れる。
2024年06月20日
観劇
[日常] 今週末に劇団会議があるため、気合いを入れて原稿を進める。
----------
モダンスイマーズの新作公演「雨とベンツと国道と私」を観に行った。
「罪と許し」をテーマにした、とてもいい演劇だった。
ちなみにメンバーの西條さんは「海に浮かぶメトロポリス」で客演して頂いた、とくお組にとっては頼れるお茶目なお兄さん。
津村さんはキョンキョン主演・演出の舞台「日の本一の大悪党」の時に出演していて、僕は稽古場で演出補という間柄だった。
稽古の時、舞台の上手から登場する津村さんに「もう少し早く出てきて台詞を言わないと聞こえない」と指摘したところ、「お前の演出など受けない」と言われて、それ以来彼を許していない。まあ、罪というほどのことではないけど、今日の素晴らしい舞台を観て、テーマについてしばし考えさせられた。
2024年06月19日
フォール
[日常] Netflixでfallを見た。
ドラゴンボールに出てくるカリン塔のようなバカ高い鉄塔に登ったら、ハシゴが外れて地上に降りられなくなる、というシンプルな話。
鉄塔の頂上で人生を振り返りながら懺悔するというのがとても欧米的。鉄塔に残されてしまったのは私の(今までの)行いのせい、みたいなことを言うけれど、これも欧米的な宗教観からくる発想なのだろうか。オマジナイ的で全然理に適っていないと思う。
物理的に色々無理があるだろうと思ったけれど、特に細いポールにしがみつきながらドローンをフル充電する展開がとても熱かった。無茶すぎる。
ただ高いところに上って降りられなくなっただけなのに、家族愛みたいなものに結びつけるところも好きじゃないが、全体的には面白かった。
2024年06月18日
くまの
[日常] 今日も締切できっと眠れない日である。
高校のクラスメイトに熊野くんという人がいた。特に仲が良かったわけでもないし、ほとんど彼のことは覚えていないが、唯一記憶にあるのが「PCのキーボードを見てみ。ここに『くまの』って書いてあるんだ」と言っていたこと。確かに真ん中あたりに、かなキーが『くまの』と並んでいる。
だからどうした、というエピソードだがそれは記憶からずっと消えない不思議な思い出なのである。
ちなみにPCのキーボードは見なくても打てるが、逆に何も書いていないキーボードのどれかを指して「この文字は何?」と言われても答えられない。そこは不思議なことに双方向の関係にないのだ。
つまり『T』を打てと脳に指令にいくと、人差し指を少し右斜め前に出すという動作記憶に結びついて神経伝達される。だが、何も書いていないとあるキーボードの位置座標を視覚で認知したところで、そこから文字は導き出されないというわけである。
世の中、そういうものは他にも沢山あるかもしれない。ある方向の動きは得意だが、逆はまったくできないということが。
2024年06月17日
式
[日常] 式で乾杯の挨拶をした。
よく考えたらドラマで結婚を取り扱うことも多くて、ドラマなのでたいていは「うまくいかなそうな二人」が連続ドラマを通して最後はハッピーになるということを描いてきた。
最近はマッチングアプリなどで「共通の趣味」などの条件を軸に巡り合うことが多いそうだ。ただ、価値観や趣味などが「共通」してることが本当に夫婦にとっていいかというと、必ずしもそうではないと思っている。
別に同じテレビ番組を見なくてもいいし、同じものを無理して食べなくてもよい。むしろ価値感が離れているほうが、人生は二倍楽しくなる。というのが持論でもある。
ドラマではそういった離れた価値観の中で、二人だけのルールを新たに見つけていくことが大事、というような描き方が増えてきた。特に相手のことを受け入れる必要もないし、受け入れてもらう必要もない。まったく新しい第三のルールを作ればいいのである。
そのようなことを挨拶で言ってみた。
2024年06月16日
しんどいぞ
[日常] ここに来て日記の更新がしんどいぞ。土日は特に動きがないからなぁ。
今日は月曜夜の締切に向けて原稿を書いていて、暑いなぁと思いながら、アイスコーヒー飲んだり、アイス食べたりして、原稿書いて、そしたら夜になって久々にビールを飲んだ。
明日、知人の結婚式で短い挨拶をするのだけど、新郎の方と面識はなく、名前が智○さんなので、まあ一応念のため読みを確認しようと思ってWEB招待状を見直したら、「NORIーー」と書いてあって、あっぶねええ、となった。すっかりトモかと思い込んでいた。
僕の下の名前は100人に1人ぐらいは「ひろし」と読む人がいるけど、そういうトリッキーな人は稀で、たいていは「こうじ」と読んでくれる。名前にストレスを感じない一方で、名字はレストランや電話口で聞き取ってもらえないことが多い。
「とくの」「とくのう」「こくお」「こくぼ」一番ひどいのは「こくおう」というのもあった。もう、これは自分の滑舌の問題じゃなくて、相手のリファレンスに「とくお」の組み合わせが存在しないせいなのである。だから、本人確認が厳密に必要じゃないレストランなどは、「六本木」とか「碑文谷」とか、分かりやすい名前にすることが多い。
問題は呼ばれても気づかないことがあることだ。
2024年06月15日
挨拶
[日常] 結婚式の乾杯の挨拶を考えている。短くないとなぁ、やっぱり。
----------
だいぶ暑くなってきた。梅雨らしさを感じる前にもう夏らしさを感じている。
----------
すっかり酒を飲まなくなった。特に禁酒しているわけではないけど、惰性で飲むのをやめたという感じ。ビールをケース買いしているが全く減らない。飲みたい気持ちは1,2分我慢すれば通り過ぎる。ニコチンみたい。
----------
中華料理店で昼ご飯を食べていたら、おばあさん同士がずっと健康の話をしていて、年寄りあるあるやなぁと思って聞いていたら、「ハワイでゴルフしてるときにカートから落ちて腰をやった」とか、心臓の弁をアメリカで替えたとか、いちいちエピソードが金持ちだった。
----------
今まで没になった企画書やプロットはゆうに100作は超えるけど、その中でも覚えているのは、主人公がただ良い車に乗ってドライブするだけの、大して何も起きない二時間映画。今だったらもうちょっとうまくかけるかなぁ。難度が高すぎた。
2024年06月14日
眠くなると
[日常] 今日もへとへとで帰ってきた。
締切に追われると最終的に削られるのは睡眠で、寿命と引き換えに原稿に立ち向かわねばならない。それはいつも一応避けようとは思っているのだが。
眠い時に原稿を書くと、半分夢を見ているような脈略のないセリフを書いていることがある。これで分かったのは、人間は意識がなくなって眠るわけじゃなくて、眠っている状態というのが先にあって、そこから意識が落ちていくのだ。
なので、僕は眠っている間に脈略のないことを書いていることがあるので、かならず最後には妙な間違いがないか、見直して送ることにしている。
この日記ももう半分眠りながら書いている。まだ夢の内容は出てきてないから起きてはいるみたい。
2024年06月13日
差異
[日常] 毎日書いていると、書けないことも起きる。
---------
僕は結構、周りの人の様子の変化には気づくほうだ。
だからといって適切に対処できるかどうかは別問題だが、たとえば「昨日の○○さん」と「今日の○○さん」の僅かな変化には気づく。初歩的なことでいえば髪を切ったとか、そういう外見的なこともあるし、今日はどこか機嫌が悪そうだとか、そういう内面的ことも含む。
振る舞いの差異に気づきやすいのは、同じことを繰り返しながら僅かな違いを積み上げていく、演劇の稽古をやってきたからかもしれない。演劇は演技の違いを見極めて、それがどの方向に進んでいるのか、いいのか悪いのか、思い込みをなるべく捨てて観察しなければならない。それを日常でも自然にやっているということだろう。
女性はよく男性の振る舞いの違いで浮気を察知すると言われるけど、僕もそれは得意なほうだと思う。
---------
また最近、睡眠時間が減ってきたように思う。メンタルは普通である。
---------
週末は知人の結婚式に行く。スーツを着てみた。入った。一安心。
2024年06月12日
マクドナルド
[日常] 今日も今日とて疲れ果てた。夕方から打ち合わせで21時頃に帰宅し、原稿を直して23時に送信、そして溜めたドラマを見ながら今。
---------
蟻を見なくなった。全滅してくれたのかもしれない。が、油断はできない。あいつらを甘く見てはならない。
---------
NHK映像の世紀「バタフライエフェクト」で、ルート66の特集をやっていた。ちょうど劇団の新作にも関わってくる題材。ボニー&クライドは出て来ないけれど。
マクドナルドがルート66沿いに出店したのが始まりだったとは知らなかった。しかもマクドナルド兄弟だったなんて。
---------
兄弟で同じ仕事をするという感覚って、どんな感じなんだろう。
僕には四歳上の兄がいるが、仲も良いし性格も割と似ていると思うのだけど、同じ仕事をしている姿は想像できない。
あと、似たもの同士であるがゆえ、仕事が原因で仲が悪くなってしまいそうな気もする。適度に仲が悪く、プロットを書いてくれる弟はいないだろうか。
2024年06月11日
ポスト
[日常] 隣の家から異臭がする。そしてまだ住人を見たことがない。中がゴミ屋敷のようになっているのかもしれない。
ひと昔前まではよくゴミ屋敷は半分面白おかしくバラエティや地域のニュースなどで「片付けられない人」のような紹介をされていたが、あれはディオゲネス症候群のケースもあるだろう。度合いによっては個性と言いきるには無理があるように思う。
----------
締切である。逃れるためにパンを買いに行き、ついでに十日ぐらい出し忘れていた封筒をポストに入れた。
----------
ポスト。
赤ちゃんポストという名前はやはり適切じゃないように思う。仕組みについてのことではない。ポストというのは投げ入れるようなイメージだし、どこかに届けるものじゃないので意味的にも合っていない。代わりに考えられた「こうのとりのゆりかご」は考え過ぎだし、長すぎる。
英語だとbaby hatchとかbaby box。ベビーボックスもしくは赤ちゃんボックスで良かったのではないか。
というふうに、世の中の名前についてあれこれ考える。
2000年前後に大量発生したJなんとかとか、Eなんとかという名称は当時、全てセンスがないと思っていた。Jリーグ、Jフォン、Jアラート、Eメール、E電、Eコマース、みたいなやつです。
2024年06月10日
宇宙刑事
[日常] 道路でサイドカーを見ると、宇宙刑事ギャバンのサイバリアン(サイドカータイプの乗り物)を思い出す。記憶が古すぎて曖昧になっていたけど、改めてサイバリアンを見ると、あのサイドカー側には乗れないんですね。誰が乗るんだろうってずっと思ってた。
サイドカーは自分の命をまるまる運転者に委ねている感じがします。車やバイクの”同乗”と何が違うのか、と言われると難しいんですが、僕が運転者だったらうっかりサイドカーだけをぶつけてしまったりとか、気づいたらサイドカーだけがなくなっていたりとか、そういう失敗がありそうなんですよね。
なのでサイドカーに乗っている人を見ると、ついつい「運転者をそんなに信用していいのかい?」という気持ちになるのです。
---------
「失敗国家」というネーミングにセンスを感じる。あくまでネーミングの話であって、中身の話ではない。そういった国家のことを嘲笑しているわけでもない。
failed stateをどう訳すか、という時に「破綻国家」とか「崩壊国家」なんて言うこともあるし、最近では「脆弱国家(fragile state)」と呼称する機関もあるらしい。
だけど個人的に日本語訳としてセンスを感じるのは「失敗国家」。あくまで僕の中での解釈だけど、失敗というのは恒久的なものではないし、取り返せるという意味を含んでいて、希望もわずかに残っているからだ。
2024年06月09日
サイエンス
[日常] 郵便ポストに投函しようと思ってリュックに入れたまま忘れている封筒がくちゃくちゃになっている。何かのついでに、と思うのだが一生思い出せる自信がない。
---------
完全に負けていた将棋の最後の最後に相手がミスをして勝った。古畑の将棋回も面白かった。細かなところではありえないと思うこともあるけど、ちゃんと将棋連盟の監修も入っているし、ありなのでしょう。
30年前のドラマなのに藤井聡太みたいな若手棋士が出て来て面白い。きっと中原さん(重鎮)と羽生さん(若手)みたいなモチーフだと思うけど。まんま羽生さんの特徴に寄せると良くないので、デフォルメしたら図らずも藤井さんみたいになったということだろう。
---------
Youtubeで物理学者の野村泰紀の授業のようなものをずっと見ていたら一日が終わった。
2024年06月08日
犬
[日常] 今日は朝5時に起きて原稿に向き合い、9時半に送信して仮眠。15時から打ち合わせで20時に帰宅。久しぶりにビールを飲んで今。
相変わらず蟻が無限に出てくる。前の住人は一年でこの家を出ていったそうだけど、この蟻地獄が原因なのかもしれない。
---------
犬の本を読み始めた。
実家で飼っている犬は15歳ぐらいになる。立派な老犬で最近は耳がよく聞こえないらしい。僕は実家にたまにしか帰らないが覚えているようで、吠えたりはしない(来客や宅配便が来ると狂ったように吠えるらしい)。
数年前にはヘルニアの手術をしていた。トイプードルなので胴が長く、腰に負荷がかかりそうなデザインなので仕方がないのかもしれない。
----------
TVerで古畑任三郎を見ている。
中学生か高校生の時に夢中になって観ていた気がする。今見ても色あせず最高である。見ている途中で何度もセリフの妙に「天才……天才」とつぶやいてしまう。
2024年06月07日
無限
[日常] youtubeって無限に見ちゃうな。
Tiktokも見ないことはないけど、年寄りからすれば面白くないもの(というか、若い頃に通過したわ、それは。みたいなやつ)も多くて、年相応のメディアに浸りがち。
Netflixも無限に見ちゃうな。
---------
蟻が無限に出てくるので、蟻コンバットみたいなのを買って設置した。さらばだ、蟻!
---------
ヒルベルトの無限ホテルのパラドックス、中学の時にワクワクしたな。
無限個の客室があるホテルは「満室」でも(無限人の)新たな客を泊めることができて、その手順を無限に繰り返せることを示す。というもの。みんな一斉に二つ隣の部屋に移ってもらうことでその間の部屋に入れる、みたいなやつです。
数学は得意でもなんでもなかったけど、大学で数学科を選んだのはこういう集合論の話が好きだったから。
でも、実際に専門で学んだのは解析学で、全然理解できなかった。
---------
締切は有限だけど、今の所無限に感じるので、この辺で。
2024年06月06日
何もないとは
[日常] テレ東ドラマが解禁になりました。
--------
別の製作中のドラマでイカスミが出てきたのでそれに影響されてイカスミパスタを食べました。
--------
原稿からの現実逃避で、気づいたら第三京浜のほぼ終点である浦賀にいました。浦賀とは黒船襲来の浦賀です。何もありません。
昔、森進一が「襟裳岬」という歌で、「襟裳の春はなにもない春です」と歌って、地元の人が怒ったというエピソードを思い出した。いや、そういう意味じゃないだろうと。襟裳にもまた春が来たけれど、自分はもう何もかも失ってしまったよ、という意味だろうに。読解力。
そういうわけで、浦賀にも何かはあるはずです。ペリーの風を感じて帰ってきました。
---------
蟻が家からいなくなりません。一体、どれだけいたんだ。
---------
原稿に向き合おうと決めてから早12時間が過ぎようとしています。そろそろ。
2024年06月05日
うっかり
[日常] 今日は夕方から夜遅くまで打ち合わせ。疲れ果てた。
で、うっかり日記を書かずに寝るところだった。危ない。仕事帰りに数億年ぶりに「華屋与兵衛」という和食ファミレスみたいなところに立ち寄って、夕食を済ませた。
この店、注文はタッチパネルだし、料理もロボットが持ってくるし、会計もセルフなので、店員の存在をほとんど感じなかった。もしかしたら天ぷらを揚げていたのもロボットかもしれない。そして、食べている自分も……。
ネットでたまに「私はロボットではありません」みたいな文章にチェックを入れなきゃいけないことがあるけど、あれは毎回、自分が本当にロボットではないと言い切れるか、考え始めてしまう。
---------
ザ・ノンフィクションの安楽死、これまでスイスで安楽死を選択するドキュメンタリーは他でいくつか見ていたけど、今回のも衝撃的だった。
死を選ぶ当人についてはもちろんだけど、見送る周りの家族のことを考えると胸が締めつけられた。自分はそんなに立派に見送れない気がする。
----------
明日は家にこもって原稿に向き合う日。インドアなのでさほど苦ではない。
2024年06月04日
ドのつく仕事
[日常] Youtuberが、しょうもないことで「緊急で動画を撮っています」って言い始めるの、一周回ってなんか面白いですよね。なんやねん、緊急って。全部己のさじ加減やろ。
---------
オバケのQ太郎という、70年代とか80年代に描かれた藤子先生の名作漫画があるんですが、その中に、小池さんが夜な夜な出かけて怪しい仕事をしている、何だろうと追跡して調べる回があるんです。
何やら、頭文字は”ド”がつく仕事ということが分かり、みんなで”ドロボー”では、と推理するんですが、結果、アニメの制作会社で”動画”を作っているというオチで。
当時はいやいや、強引すぎるやろ、アニメーターなら”ア”じゃないんかい、と思っていたんですが、ここ10年ぐらいは”動画”という言葉を使う機会が増えて、あの話はちょっと時代が早すぎたのでは……と思いました。
----------
今日は締切があって朝から夕方まで仕事。疲れ果てた。
夜はタコライスを作った。
----------
雨の音がすごいです。
ゲリラ豪雨のよう。ちなみにゲリラって何語かご存知ですか。響きは英語っぽくないですよね。そう、スペイン語が語源のようです。
チェ・ゲバラは「ゲリラ戦争」という本を書いています。早口言葉みたいですね。
2024年06月03日
取り組み
[日常] いつも余裕で停められる公共の駐車場の入口に行列ができていて、しばらくすると消防車までやってきて、何事かと思った。
どうやら近くの公園で子どもわんぱく相撲の大会が開催されていて、消防車はその会場まわりで救命指導のコーナーをやるために来ていたのだった。他にも地震車に小さな子どもたちがワクワクしながら並んでいたけど、地震車ってそんなに楽しいものかな。いや、訓練の一環だから楽しくなくていいんだけど。
交通整理しているおじさんも「はい、こっちに並んで並んで!」みたいな感じで意気揚々としていて、ドヤ感がちょっと嫌だった。まあ、素晴らしい取り組みだと思うけど。
ちなみに「取り組み」って行政用語ですよね。役所とか教育現場でしか耳にしない。ビジネスではなんて言ってるんだろ。プロジェクト?
2024年06月02日
記憶
[日常] なんだか身体がダルくてずっと寝ていた。
お腹の調子も良くない。風邪だろうか? 血圧は安定している。
--------
血圧といえば、昭和生まれの人は昭和天皇が崩御される前、テレビのニュース速報で頻繁に天皇陛下の容体が流れていたことを覚えている人も多いと思う。
血圧いくら、脈拍いくら、呼吸数はいくら、吐血有り等。今思えば、国民に対して心づもりは良いな? というメッセージだったのかもしれない。
当時は子どもだったけど、その異様な空気だけは画面から伝わってきたことを覚えている。
それよりも古い記憶では1985年の日航機墜落事故の時、ちょうどお盆で雲仙に家族旅行をしていて、その宿泊先の旅館のテレビで第一報を見たのだが、その時も見たことがないほどの緊張感に包まれていたことを覚えている。解説する人が使っていた飛行機の模型が今も脳裏に焼きついている。
記憶繋がりで関係ないことを書くが、3歳の時に絵本を朗読してテープに録音した時のことが、人生で一番古い記憶である。
当時はまだ字が読めていなかったらしく、母親が読んでくれたものを暗記していたのだが、リンゴを煮詰める「コトプシュ コトプシュ」という擬音を、母親が誤って「コトコト プシュプシュ」と読み聞かせていたため、そのように朗読していた。
2024年06月01日
五月も
[日常] 五月もあっという間に終わりです。梅雨の始まり。
六月は祝日もないし雨も多いし、なんとなく憂鬱な一か月です。幼稚園に通っている時、雨の日だけは通園バスが幼稚園に着くと、表ではなくて車庫から直接裏口のようなところから幼稚園に入ることができて、それは嬉しかった記憶があります。
幼稚園の時のエピソードを書いても、人の夢の話みたいで、さほど面白くないでしょうからこれぐらいにしておきます。あ、左右の認識を覚えたのは幼稚園の教室の配置なので、いまだに「左はどっちだろ?」と考える時は幼稚園の教室を思い浮かべます。
---------
今日は泳いだ。思い切り人にぶつかったけれど、大丈夫だったかな。
---------
二週間ぐらいまえに、中国から届いた通販の荷物から小さな蟻が大量に出てきた、という話はここに書いたような気がする。書いてなかったら、まあ、そういうことがありました。
それはリビングのソファのあたりだったのだけど、今日キッチンの電気をつけると大量に小さな蟻がいて、それはハチミツの瓶に集まっていたのだけど、蟻のほうも「やべ」みたいな感じでそそくさと逃げ出したのです。
するとあいつらは同じくキッチンに置いてある黒いタップのコンセントの穴に滑り込んでいって、そこをどうやら新しい巣にしていたようなのです。恐ろしや。
タップを処分しようか考えている今日この頃です。
|