2008年02月29日
グランドマザー
[日常] CoCo壱の前を通ったら「グランドマザーカレー」のポップが立っていた。
原点の味とか、懐かしいあの味、みたいなコピーが添えられてたんだけど、母のカレーならともかく、おばあちゃんのカレーってちょっと微妙じゃないだろうか。
もはや味とかわかんなくなっちゃって、水っぽかったりしそうだ。
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連続ドラマの初回は、「だいたいONAIRの3時間前に仕上がる」という話を聞いた。
ドラマは初回が勝負とあって、最初だけはテレビ局のえらい人が観音開きのようにどんどん出てきて勝手な口出しの度に直し、直しの連続になるからだという。
三谷幸喜氏が初の連続ドラマを手がけることになったのは、それまでの準備段階で既に30人ほどのライターさんが降板しており、彼だけが唯一、すべての人たちの言い分を取り入れて書くことができたからだそうである。
そこでも三谷氏は毎話「すべての意見を取り入れた台本」と「ぼくが面白いと思う台本」の二つを常に提出し続けたそうで、そこが人と違うところなのだなあと、下手に影響されまいと思った次第だ。
話を聞いただけでも寿命が縮まりそうだが、なんだか素敵な世界だ。
2008年02月27日
キャッチフレーズ
SuicaとかPasmoとか、近年は随分便利になりましたが。
あれ、たまにタッチした後、前の人のデータが表示されることがあるじゃないですか。さっき3000円チャージしたばっかりなのに「残り:780円」とかなって、ええ!?となる。
ええ!!?と戻って2度見したら、そこでピンポーンとゲートが閉じられる。
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[エンターテインメント] 卓球の世界大会が行われているとか、行われていないとか。
バレーボール同様、今回の卓球大会においても選手に素敵なキャッチフレーズが用意されているので、当サイトでも浸透に貢献していきたいと思います。
過不足のない、誰もが納得のキャッチフレーズですね。
戦国無双みたいです。
プロレス技のよう。この辺からだんだんおかしくなって参ります。
七色王子、とは。
完全に彦麿呂はいっちゃってる。
もうわけわかんなくちゃってる。
思い浮かばなくなっちゃってる。
エンターテインメント
日時: 15:47
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2008年02月26日
研究結果
旭川市のキャラクター「アーサン」。
心の清い人には愛らしい姿に、そうでない人にはおぞましい姿に映ります。
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[考察] 風が強いですね。最近。
正月にもちを詰まらせる人と、春一番でヅラが飛ぶ人の数ってひょっとして同じぐらいなんじゃないだろうか。後者はブラックボックスだと思いますけど。
カリフォルニア大の研究チームとかこっそり統計採ってないだろうか。
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最近よく、「コーヒーを飲む人は、飲まない人より糖尿病のリスクが何倍低い」なんていう種のニュースを耳にすると思う。
他にも睡眠は何時間以上だとか、チョコレートを食べるとどうだとか、それなりに真実だとは思うのだが、いろんな研究結果が右から左に流れて、そして忘れられていってるのが現状だと思う。
こういうのはちょっとした本にまとめたらいいんじゃなかろうか。中には全部実践しようとして早死にする人も出てきたりして。
この手の「科学で明らかになったもの」で忘れてはいけないのは、「磁気は肩こりに効かない」(英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」1月7日号)と、「イソジンは風邪予防にならない」(京都大保健管理センター川村孝教授)ではないだろうか。
この二つは堂々とニュースに書かれていたのを記憶しているが、前者は要するにピップエレキバンのような磁気シールが血流に全く作用しないことを示していて、後者は「いい菌」まで殺してしまうので、うがいしない方がマシという結果さえ出ていた。
両者とも企業が傾くほどの影響はなかったようで、頑張って欲しいものです。
2008年02月25日
大人の事情
さて次の仕事へ。
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[日常] 区役所は信用ならない。
以前、区役所に行くと自分の家の住所が「○丁目△番地 Kさん方 徳尾浩司」と登記されていて、なんだか居候みたいだったので、「メゾン●」に直してもらうように頼んだ。
このメゾンなんとかが不動産屋から言われている本来の住所なのだ。一刻ではない。
ところが今日、1年半振りに同じ区役所で、自宅から持ってきた書類を提出したところ、奥から出てきたおじさんが書類とパソコン画面をしばらく見比べた後、
「この書類なんですが・・・、『Kさん方』に直してもらえます?」と言ってきた。
おかしいおかしい。
一昨年あれだけ口すっぱく「メゾンに直してくれ」と言って、大家にもその場で許可を取って、それで「はい、直しました」と言ったにも関わらずまだ直してなかったのだ。
申し訳ないですがそういうことでしたら、「この登記変更届けを書いて頂けますか」といわれ、その初めて見る書類を30項目ぐらい埋めさせられて会社に遅刻した。
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そういえば中学時代、友人の住所が突然「高橋さん方」になった。
ぼくはその一年か半年前に、新しく建てたであろうその友人の大きな家に遊びに行ったばかりだった。そこには新しい部屋、温かい家族、はずむ会話、みたいな分かりやすい幸せが溢れていたような気がした。
それから間もない突然の引越しと、友人から届いた「高橋さん方」からの年賀状は、子供心にも、なにか大人の事情があるんだろうなと直感した。
ただ、直感で終わっとけばいいものの、当時の僕たちはデリカシーのデの字も知らない中2男子だったものだから、友人に会うや否や「どうして引越したん?」「なんで高橋さん方なん?」「居候?」「別居?」「下宿?」
「え、離婚?」
と続けざまに質問を浴びせかけていた。
今思ってもひどい仕打ちだったと思う。あの時の気まずそうな友人の顔を忘れない。将来のため、ぼくが「Kさん方」を拒絶する理由がお分かりだろう。
2008年02月23日
通話音量
[IT] 先日、会社の携帯を新しい機種に替えた。
今まで使っていたpremini(プレミニ)が小さくて通話もメールもやりづらい上、通話中は本体が顔に隠れて外から通話しているように見えなくなってしまうため、よく普通に話しかけられて困っていたのだ。そのたびに(ごめんなさい、今、電話中なんです!)というジェスチャーをしていた。
ところが交換理由としてはpreminiも自分で選んだ手前、「理由:小さすぎる」とするわけにもいかず、一応「電源がよく落ちます」ということにした。
で、数年ぶりにN905iμとかいう未来機を手にしたわけなのだが、さすがに薄いし軽いし画面も大きい。一気に時代を駆け抜けてきちゃった感じだ。昭和から平成へ。20世紀から21世紀へ。フォックス!
そこでさっそく仕事の電話を一発かけてみたところ、妙に相手の通話音量がデカい。
ふむ。これはきっと初期値がMAXにでもなっているんだなと思い操作してみたところ、通話音量がパッと見つからない。着信音量、アラーム音量などの項目はあっても、通話音量だけはどこを捜してもないのだ。
え、通話音量、固定?
そんなハズはないだろうと思って、ひとつひとつ洗ってみるも全く見つからない。ならば通話中にのみ操作できるのかと思い、相手の話半分で十字キーを上げたり下げたりしてみたものの、それでも音量が下がっている感じがしない。
通話が終わって画面を見たら、電話帳がサ行まで進んでただけだった。
も~なんだこりゃ、おサイフケータイとか言う前に通話音量を下げたい。下げたい下げたい下げたい下げたい!!と思って電話機を投げそうになったところで、ようやく十字キーの下を「長押し」すれば出現することを発見した。
このまま気づかなければ、受話器を耳から遠く放して使用するハメになり、また通話中によそから話しかけられるところだった。
2008年02月22日
規格競争
「 西洋のレイルボーイズ」という芝居のチケットを3月1日に発売開始します。
ブロードキャスターでおなじみの 平田オリザ氏の劇場です。
座席数は少ないですが、どうぞよろしくお願いします。
ちなみに、演劇人は「演劇」という言葉にコンプレックスがあって「芝居」と言ったりしますが、普通の人からすればそんな差どうでもいいよって感じで、要するに演劇です。
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[考察] 規格競争でHD-DVDが敗北とのことで、ヨドバシカメラは販売を取りやめたものの
ビックカメラやその他電気店では 「在庫がなくなるまで売る」との見通し。
今までカセットやビデオを始め、あらゆる規格競争が繰り広げられてきたと思うのだが、この広い日本、常に負けた方の規格商品を買い続けた人もいるのではないだろうか。
仮に今まで規格競争が常に2種類で(ベータとVHSのような)行われたと仮定すると、N回の戦争で常に負け続ける確率は1/2^N。つまり、10回競争が起きれば1000人に1人の割合で負け続ける人が出現する。
ゲーム機はスーパーカセットビジョンでした!ビデオはベータ!音楽はもちろんDAT!次世代DVDはビックカメラでオススメされた・・・HD-DVDを買っちゃおう!
ある種友達になっておきたい人材だと思う。
2008年02月20日
メイプル
[ニュース] メイプルソープ写真集は「わいせつ」に当たらず 最高裁判決
無知なもので、メイプルソープという写真家を知らなかった。ぼくと同じように前提知識がないままこのニュースを見て、「裸にメイプルシロップをたらすいやらしい写真」と直感的に解釈した男爵も多いと思う。
今年は面白セクシーで行くと言いましたが、ただの下劣になりそうです。
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この件もそうなんだけど、猥褻かどうかの判断を真面目にしている現場は楽しそうだ。
メイプルソープ裁判
判事A「これは股間が正面に大きく写っている。過去の判例によると猥褻ですね」
判事B「大きいというのは具体的にどのサイズからでしょうか」
判事A「キャンバスに対して10パーセント以上の比率、いや、どうだったかな。Cさん」
判事C「陰嚢も含め、全体の5パーセントです」
判事A「サイズを測ると・・・微妙だが、ギリギリ猥褻だろう」
判事D「失礼ですが・・・私はこの股間に対して、性的興奮を覚えません」
判事C「実は、私もです」
判事A「なに・・・!一概にサイズを満たしていても猥褻とは言えないのか!」
判事D「ええ、この周囲に漂う雰囲気も考慮すべきなのではないでしょうか」
判事B「そうですね。私もこの股間のたたずまいは、OKだと思います」
判事C「シュッとしてる」
判事D「そう、シュッとしてる」
・・・
ビデ倫も警視庁の天下りになっているという話もありますが、みんな真面目に目を凝らして毎日エロビデオを見ているのかと思うと、なんだか平和に感じますね。
2008年02月18日
くいしんぼ
[会社] 内定者懇親会で、学生さんとの食事会があった。
これは毎年ホテルでイケてない中華を食べながら、重役に「お前はホントいい加減な奴だなぁ」と言われる会だ。(日記:2006年3月8日、日記:2007年3月12日)これも毎年書いてるので、一年というのは本当に早いものですね。
さて、ぼくとしてはこの「嘘と遠慮で塗り固められた会」を少しでも正直なものにしようと奮闘しているつもりなのだが、毎年どうもただの食いしん坊にしか映っていない様子だ。
今年はうまくやろうと思っていたのだが、つい酒が進んで新橋にでもいるような気持ちになってしまい、勢いあまって弊社の安月給を嘆いてしまった。すると今度は新しい重役に「お前は夢のない話をするんじゃない。学生の話を聞きたい」と言われた。
簡単に言うと、黙れということだった。
ただ、じゃあ次の瞬間学生がしゃべりだすかというと、しーんとなった。まあ、それは仕方ないと思う。「さあどうぞ」と言われて内定者と取締役との談笑が始まるのなら、僕ら喜び組みたいなポジションは最初から必要ないだろう。
ぼくは内心「うひゃひゃ、そーらみろ」と思いながらエビチリを黙々と食べ続けた。もう振られてもしゃべんないからね、と意地になって会話を回さず食べ続けた。
チャーハン、フカヒレスープ、牛肉、白身魚の甘酢あんかけ、デザート・・・
来年はないかもしれない。ただの食いしん坊にしか映らなかったからだ。
2008年02月15日
戸籍のない子供
Googleはいい会社だと思うけど、椅子がバランスボールっていうのが気になる。
ハイレベルな環境でやっていけるかというより、このバランスボールの上でうまくやっていけるかが最大の懸念材料だ。初日につるっと滑って後頭部を強打しそう。
退職。
フィジカルにおいてもバランス感覚がないとダメだということか。恐るべしグーグル。
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[日常] ぼくのバイクがリコール対象になっている。
それはもう一年前ぐらいから通知が来て、はやく近くの販売店に持っていけと言われていたのだが、内容が「スピードメーターがいつか機能しなくなるかもよ」というものだったのでそのまま放っておいたのだが、
昨日、ふと走行中にスピードメーターを見たら「0」だった。
すごい飛ばしているのに0。先日の事故で左のミラーは粉々になり、昨日でスピードメーターが死亡。もう外から見ると誰かにぶん殴られたみたいになったので、近々修理に持っていこうと思ったのだが。
ただ、登記している住所が昔のままで更新しておらず、今は戸籍のないような状態で走っているので、このままリコールの手続きをとると面倒なことになりそうな予感。
子供が殴られてズタズタになっているのに、戸籍がないので病院につれていくことができない、みたいな状態だ。
まずは戸籍をとるところから。ついつい、面倒でこのままになってしまうんですなあ。
2008年02月14日
スーパー社員成長記
[日常] 嬉しいことがあったので餃子の王将に行った。
思えば昨年、厨房に入っていた社員と思われる若者が、他のバイトよりも手際が悪かったために、周りから皮肉を込めて「スーパー社員」と呼ばれていた。
「スーパー社員、ハンテーイー!」とか「スーパー社員、皿!」とか、「スーパー社員、邪魔!」ってな具合である。当時、それをぼくはカウンター越しに見つめながら、特に何も思わなかった。
そこで昨日、久しぶりに行くとそのスーパー社員がいた。半年前は洗い場の外にあまり出ず、出てきてもスーパーを連呼されながらモタモタしていた彼だったが、今では餃子の王将の花形ともいえる餃子場で、一人前にしこしこタネを皮に包んでいた。
気のせいか顔も精悍な顔つきに変わったような気がする。
むむ・・・彼もいじめに耐え、今では本当にスーパーになったのかもしれない。と感慨浅げに天津麺を注文すると、ちょうどその頃から店内は混み始め、厨房は餃子の仕込み以外にも人手が欲しくなってきたようだった。
バイト長らしき人物(半年前はいなかった)をはじめ、数人のバイトが右に左に動き出したのだが、彼は至ってマイペースに餃子を包み続けている。見ようによっては、そこだけ流れている時間が違うようにも見える。
全体的には相当切羽詰まってきたのだろう。バイト長が彼に向かって「餃子はもういいから、天津おねがいできる?」と声がけしたところ、
餃子を持つ手を止め、「無理です!」と即答していた。
おそらく彼はこの半年で、やっと皿洗いから昇格したばかりだったのだ。調理に持ち帰りに会計に、他のメンバーが奔走する中、黙々と餃子を仕込み続けるスーパー社員。
それを受けたバイトの人が小声で「スーパー入りましたー」と言っていたので、この半年で、皮肉の度合いはむしろ強くなっていた。
また半年後、彼の成長を見に行こうと思う。
2008年02月12日
セクシーポーズ
本日のニュース「米兵、強姦事件」より。
はじめて「基地外」が正しく使われている場面に遭遇。
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[会社] 社用の携帯を新しく替えようと思ってDoCoMoのサイトを見ていた。
そこでいろんな機種を見比べていたのだが、写真を眺めているうちにだんだん携帯電話が「人」に見えてきた。たぶん写真家も人を撮っている気分なんだと思う。
たとえばこういう写真だ。
別れを切り出す男。泣く女。
濡れて横たわる美少女。
車の場合はライトが目、バンパーが口に見えてくるように、仮に携帯の画面が顔、折り目の辺りを腰(くびれ)として見てみると・・・。
大胆セクシーポーズ。
ギリギリガールズ。
普段携帯を使っていて、こんなポーズをさせるシーンはない。だからこそ、我々はそこにエロティシズムを見出してしまうのかもしれませんな。
僕だけですか。
2008年02月09日
正直、激安
[日常] 今日は肉(2・9)の日だったということで。
なんでも正直な食堂らしい。これは一見、誠実に見えるが何も言っていないに等しい。というのも、この世の中は正直であることが必ずしも”良い”とは限らないからだ。
「正直、味に自信ありません!」と言っても正直。「正直、衛生管理はズタズタです!」と言っても正直。店内でステーキを満腹食べた後、レジで
「正直、肉ではありませんでした!」と言われても、それは正直だ。
正直であることなんて、必要条件を満たしているに過ぎないんですよねえ。
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フジテレビから審査員特別賞をもらって一ヶ月。
「賞金もドラマ化もなく、名誉だけです」と言われたので、メンバーが「トロフィーを作ろう」と言い出した。ぼくもその気になって調べたところ、妙に力が抜けた。
そんな・・・激安って言わなくても。
真正面切って言われると有りがたみも無いが、一般的にはトロフィーを受け取る側の人間はこういうサイトを見ないので、世の中うまくいっているのかもしれないですね。
なんだか逆に、心に響きます。
2008年02月07日
新築の味
[日常] 先日、居酒屋で「この漬物、新築の畳の味がするね!」と言ったのだが、誰も理解してくれなかった。
そんなに難しい話じゃないと思うのだが、たいてい断固否定されて終わる。
ぼくはこれまでもよく「新築の味」とか「ボンドの味」とかいう表現をしてきたのだが、其のたびに「はあ?」とか「畳を食べたことあんのかよ(笑)」と失笑されて共感されることはなかった。ぼくもそれ以上何も返さず、家に帰って枕を濡らしてばかりいたのだ。
もちろん、僕だって過去に畳やボンドを食した経験はない。ただ最近分かったのは、食物を口にするときには必ず"香り"が鼻腔内部を通るわけで(これを内的な香りと定義しておこう)、ぼくはその内的な香りも「味」の一部として認識していたのである。
つまり漬物を食べて、鼻に抜けた感じが畳の匂いに似ている場合は、畳の味なのだ。
これでも多分あんまり伝わらないかと思うが、それでいい。数で言ったら奇病みたいなものだと思う。ただ、そういう人のために当ホームページにはContact Usは開かれているし、いつでも飛び込んできてほしい。
ぼくはいつでも君たちのシンパシーを待っているよ。
2008年02月06日
餅は餅屋
[日常] 「○○さんのかぼちゃ」とか「■▲さんちのプリン」なんていうのがある。
この手法は、生産者の顔が見える=安心&おいしい というイメージを持たせるための定番戦略だと思うのだが、今日みた牛乳はさすがにちょっとどうかと思った。
当たり前である。
もうなんかいろいろ考えているうちに一回転して、よく分からなくなっちゃったんだと思う。こういうものは一般的に「おそば屋さんのカレー」とか、「牧場のソフトクリーム」とか、ちょっとずらした意外性が受けたりするだろう。
この販売者も、最初はそれに倣って「ケーキ屋さんの牛乳」とか「松阪牛の乳」とかいろいろ考えたあとに、結局はうまくいかずに「酪農家」という原点に戻ってきたのだと思う。
そこで自分が当たり前のことを言ってることに気づかなかったのだ。
食の安全性が問われる中で、こんなに安心を保証するコピーは他には無いと思う。これからどんどん「豆腐屋の豆腐」、「たまねぎ農家のたまねぎ」なんてのが溢れてきたら楽しいですな。
2008年02月03日
取り返しのつかないメール
[会社] 部長から内線で「緊急でちょっと時間を取って欲しい」と言われた。
ちょっと手が離せなかったので「後ではまずいですか?ご用件はどのような?」と聞いても、電話では言えないから早く来て欲しい。とのこと。
部長の席まで行くとまた違う小部屋に通された。だいたいこういうことが起こるとぼくは自分が何か不祥事を起こしたのかぐるぐる頭を回すのだが、今回はそうではなかったようで、
「社内のメールサーバーにはどれぐらいの期間、メールが残るのか」ということだった。
どれぐらいの期間残すかは、個人のメーラー設定による。その旨を伝えたところ、「メールが溜まっている人は分かるのか?君は中身を見られるのか?社員番号で判別できるか?」と矢継ぎ早に聞かれた。
ひとつでもハイと答えたら、部長、胸に銃を忍ばせていませんか。
以前も関西の事業所で同じようなことがあったが、たぶんまたなにか知られてはまずいメールを送っちゃったんだと思う。送ったら最後、「今のナシナシ!」とできないことを、まだわかってない人がいる。
いや、私には中身まで見ることはできませんのでよく分かりませんが・・・と言うと、「それじゃ、そういうことで」と言って小部屋を出て行った。
何がしたいかよく分からなかったが、殺されずにすんだと思うことにしよう。
2008年02月01日
穴八幡
先日、仕事の関係で「お酒を飲みましょうよ」という電話が掛かってきた。
その方は以前に何度も企画の打ち合わせをしたことがある男性で、それまでに分かったことは、その方がバイセクシャルであるらしいということだった。まあ、それ自体は特に驚きもないことだったのだが、
「では、行きつけの店があるので、早稲田にしましょうか」といわれたので、待ち合わせ場所はどこがいいですかと尋ねたところ、
「穴(あな)八幡で」
と言われて吹きそうになった。
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[日常] その穴八幡神社で待っていたのだが、先方が仕事で遅れていた。
この神社は早稲田大学近くにあるのだが、もちろん夜は薄暗く、人が通る場所ではない。何が待っているのか、穴八幡。誰もいないぞ、穴八幡。
寒さと不安から思わず引き締まる、穴。
立っているだけでは寒いので神社の方に目をやると、入口におみくじが置いてあった。ひいてみると、「中年より先はあまりいい運じゃないので、せいぜい今を楽しんでおきなはれ」「探し物は高いところにある」というような文言が難しい言葉で書かれており、
あなたの職業はデレクターか、または手芸などもおもしろいでせう。と書かれていた。
手芸て。
デレクターと手芸がどう近いのかはよく分からないが、とりあえずこの二者択一ではデレクターを心に刻んでおみくじを柱に結びつけると、ちょうど「どこにいます?」と電話が掛かってきた。
穴です。穴八幡。「はい?」いや、だから穴、穴八幡、穴八幡の前です。
誰もいない神社で寒さに震えながら穴、穴、と繰り返していたのだが、実際は駅前に別の明るい入口があった。しばらくして先方が現れ、その神社からちょっと離れた美味しい飲み屋で、これからのエンターテインメントについて大いに盛り上がった。
盛り上がりながらも、心の中ではしばらく、穴八幡が消えなかった。
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