とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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くいしんぼ
[会社] 内定者懇親会で、学生さんとの食事会があった。
これは毎年ホテルでイケてない中華を食べながら、重役に「お前はホントいい加減な奴だなぁ」と言われる会だ。(日記:2006年3月8日、日記:2007年3月12日)これも毎年書いてるので、一年というのは本当に早いものですね。
さて、ぼくとしてはこの「嘘と遠慮で塗り固められた会」を少しでも正直なものにしようと奮闘しているつもりなのだが、毎年どうもただの食いしん坊にしか映っていない様子だ。
今年はうまくやろうと思っていたのだが、つい酒が進んで新橋にでもいるような気持ちになってしまい、勢いあまって弊社の安月給を嘆いてしまった。すると今度は新しい重役に「お前は夢のない話をするんじゃない。学生の話を聞きたい」と言われた。
簡単に言うと、黙れということだった。
ただ、じゃあ次の瞬間学生がしゃべりだすかというと、しーんとなった。まあ、それは仕方ないと思う。「さあどうぞ」と言われて内定者と取締役との談笑が始まるのなら、僕ら喜び組みたいなポジションは最初から必要ないだろう。
ぼくは内心「うひゃひゃ、そーらみろ」と思いながらエビチリを黙々と食べ続けた。もう振られてもしゃべんないからね、と意地になって会話を回さず食べ続けた。
チャーハン、フカヒレスープ、牛肉、白身魚の甘酢あんかけ、デザート・・・
来年はないかもしれない。ただの食いしん坊にしか映らなかったからだ。
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会社 日時: 2008年02月18日 23:00 |
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