2008年04月30日
人肌
[日常] 髪を切った。
最近通っていた店ではなく、道端で「開店2000円キャンペーン」というチラシにつられて入った店だったのだが、これが後悔した。
店内に入るなり、全員が見習いみたいな感じで心もとない空気が漂っているのだ。
案の定、頭を洗うシャワーは熱っついし、髪はなでられているだけ。カットもはさみが空を切って全然短くなっていかない。最後に出てきたマッサージの人は、鏡に映る姿は様になってるんだけど体に全く力が伝わって来ず、結果的にパントマイムになっていた。
誰もが自信を喪失したまま、店をどうにか回しているっていう感じなのだ。
もう近所一帯の不安を集めました、みたいな店になっちゃってる。ちなみに和民は「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」だ。ありがとうは集めるものではないと思う。集めはじめてしまったら偽善だ。話が脱線した。
こんな不安いっぱいの床屋だったが、極めつけは帰る頃になって恐る恐るドリンクサービスのメニューが出てきたので、このタイミングかよ!と思いながらアイスミルクティを頼むと、一瞬店員がウッとなって、出てきたのが人肌のミルクティだった。
会計時には3000円出せばVIP会員になれるというカードを勧められて、ウッとなった。
2008年04月25日
牛角
課長の勤続25年のお祝いをするとのこと。
それはおめでたいことだし、僕も今日は予定がないので参加することにしたのだが、「今日、場所はここだからね」と見せられたチラシには、牛角と書かれていた。
課長、パワフルっすね。
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[会社] 新しい部署に来て引継がれるものが多い。
今日も課長に「ちょっとこれを引き継いで」と別室に呼ばれて、資料の説明をひとしきり受けたのだが、その最後に「ところで君、有休が残り0.5日だよね・・・」と指摘された。
そう、僕が10月までに持っているお休みは0.5日だ。昨日の撮影で一日減った。
思い切って事情を話し、こういうことなんでそろそろ決断を下さないといけないとは思っていたのですが・・・ということを伝えたところ、
「それはまあ、ドラマの方を断るしかないでしょうね。休みはどうしても工面することはできないから・・・。実際、自分の中でどっちのプライオリティが高いの?」
と言われたので、「ドラマです」と答えたところ、
「・・・あ、そうなんだ。」
と、しばしの沈黙と、春のぽかぽか柔らかい空気が会議室に流れた。
これって、恋愛シーンにおいて「アイツ(男)が好きならあっちに行け!」と啖呵を切ったらアイツの方にいっちゃった、みたいな感じと似てるかもしれない。
ぼくとしてはどっちも好きだから、私のためにケンカしないでって感じだ。違うか。
2008年04月21日
満員御礼
[会社] 無視され始めた。
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「西洋のレイルボーイズ」にたくさんのお客様にお越し頂き、誠に有難うございました。
今回はアゴラ劇場さんの主催事業ということで劇場費が掛からなかったり、宿泊できたり、貧乏劇団にはありがたい制度がたくさんあったのだが、最後に請求された冷房代が8万円だった。8万て。
1ステージ1万円の風。如何でしたでしょうか。
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もう有給が残り1.5日だ。(10月まで)
こんなこと、いろんなところに言いふらすのは見っとも無い話だが、日に日に「死」へ近づいていると思うと、どうにも落ち着かずに口を滑らせてしまう。1.5っていうのはまさにヒットポイントだ。もうステータスは黄色くなってる。
そうこう焦っているうちに、先日は気づいたら総務の方に「あの・・・ぼく、もうすぐ有給がなくなっちゃうんですけど、どうしたらいいですか?」と聞いていた。減給覚悟の欠勤などはありうるのかどうか、なんてことを言っていると、
「もしかして副業してます?」
と違う問題に飛び火しそうになって、慌てて「趣味です」と言いなおし、「ぼくは趣味でうっかり有給がなくなってしまい、この先どうしようかと思ってます」と、単なるアホな人みたいになってしまった。
「労働者には有休を取る権利はあるが、欠勤する権利はないからねえ・・・」
と悲しい顔で言われた。欠勤が続くと、当然ながら戒告だの訓告などに始まり、じわじわ周りを固められて最終的には懲戒解雇となるらしい。勿論、そんな前例はないとのこと。
レジェンドは僕に託された。
2008年04月18日
甲と乙
相変わらず劇場に通っております。どうぞお越しください。
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[日常] 1日は24時間しかないので、その中で3つ4つの現場(家庭も入ってます)を進行させようとすると、中途半端になって全部のシチュエーションで怒られる1日がある。
それ自体がドタバタコメディというか。笑えないけど。
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[会社] 契約書なんか見てると甲、乙って書いてありますでしょ。
これ、いつも読むたびに「僕はどちらかというと乙だな」と思ってしまう。
社会人も長くなるけど、いまだにどっちが乙でどっちが甲かが分かっておらず、なんとなくふっくらしていてシマリがないのが乙で、どちらかというとカリカリしている痩せ型タイプが甲なんだと決めていた。
でもそれじゃダメだと思って、契約を交わす場面ではせめて相手に聞くようになった。
「えー、では。まずはじめに・・・、どっちが乙でしたっけ?」
と切り出し、自分が乙だったら「ですよね」と返し、甲だったら「・・・ぼく、乙っぽいんですけどねえ」なんて一発、苦笑いを交えて契約が進めて行くことにしている。
2008年04月17日
腸詰
[演劇] 現在「西洋のレイルボーイズ」を上演しています。
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[考察] ウインナーが好きだ。
ボイルしてよし、焼いてよし、熱くても冷めてもおいしいので好きなのだが、この食べ物、ウンコの代わりに肉を詰めるってすごい発想だと思う。
おいしいけど、商品としてはギリギリアウトなんじゃないだろうか。
たぶん古来の人が腸を取り出したときに、「あ・・・これに肉、詰めてみよ」って思いついたのだと思うが、その発想に至るには、「腸は何かを詰めるもの(詰まっていたもの)」という前提がある。
それがウンコなのにも関わらず、GOしてしまうエネルギーとは一体なんなのか。
黙って食べさせてみたら意外にうまかった。みたいな始まりだったのかもしれない。
まあ、レンコンやピーマンを見るに、単に人間はスキマを見つけると肉を詰めたがる生き物なのかもしれませんが。
2008年04月12日
西洋のレイルボーイズ
2008年04月11日
透明人間の蒸気
会社もお芝居もあれもこれもうわあああーーー!!!!!!
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[考察] 「ふと、他人に自分の思考が読まれてると思って、フェイクを入れてみたりする」っていう類の話をたまに聞くだろう。
ぼくも例に漏れず、電車に乗っている時なんかは「フフフ・・・君の方こそ何を考えているのか丸裸だよ・・・」「えええ!!」なんてことをやってたりすることはあるが、最近はそれがもうちょっと過剰になって、
「もしかして、隣に透明人間がいるかもしれない」と思いはじめ、突然脈略もなく、駅のホームで傘を振って柱や壁を叩くようになった。
そこにいるんだろう!!みたいな。
近くにいる人からすれば、前を歩いている僕が突然傘で「パーンッ」と柱を叩いたかと思うと、何事もなかったかのようにまたスタスタ歩いていくのだ。おかしいに決まってる。
この場合の透明人間とは、「見かけは透明だけど、実体はある」という設定なので、もしかしたら傘がヒットするかもしれないという可能性を秘めているわけなんだけど、普通に人に当たってしまう危険もある。
透明人間に対して「透明だからって油断するなよ!」という僕なりの警鐘なんだけど、仮に当たったとしても、逆にどこからかボコボコに殴られたりして負けるんだと思う。
2008年04月10日
モスチーズとチーズ
[日常] 久しぶりにモスバーガーに入った。
軽めに食べようと思ってノーマルの「チーズバーガー」を頼んだところ、いつものように番号札を渡されたのでテーブルに立てて待っていた。
隣のテーブルに座った人も何かを頼んでいたようで、しばらくして店員が「~~バーガー」と「~~バーガー」ですね。と隣の人と僕のを同じタイミングで持ってきた。
しばらく食べて気づいたのだが、どうもチーズバーガーの割にボリュームがある。
よく見るとソースもトマトも挟んであって、自分が食べているのは「モスチーズバーガー」だということに気がついた。隣をちらっと見ると、トマトもソースもない、単なる「チーズバーガー」を食べている男性がいる。
若干、おかしいなって顔をしている。
商品が似ているので渡し間違えてしまったのだろう。ただ、これが気づかれてしまうと気まずいことこの上ない。男性が気づくとすれば、目の前のバーガーとぼくのバーガーを比較した瞬間だろう。
途中から男性が心なしかチラチラこっちを見ている気がしたので、ぼくがとっさにでた行動は、「紙でバーガーを隠しながら、トマトの存在を消す」ことだった。
自分もチーズバーガーを食べてますよ。というフリに専念したのだ。
我ながら自分の行動のしょぼさにびっくりしつつ、それでもチラッとでもソースの玉ねぎ片が落ちたらアウトだと思って、必死にこそこそ食べていた。ただ、あまりにも隠して食べるのでかなり怪しかったと思う。
おれのモスチーズ、完全に食われてた。とかいう男性側のブログがあったりして。
2008年04月08日
徒然なるなんとか
お久しぶりとなります。
こういうものは更新が空けばあくほど、再開しても「久しぶりの更新がこれか・・・」という残念感が襲ってきて、徐々にまた更新が遠ざかってしまいます。
自意識過剰もいいところです。今日から徒然日記に生まれ変わります!
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[日常] 監督のギャラは100円でいいですか。と言われた。
いやもう~~それだけ頂けたら助かります。と答えている自分に疲れてきた。
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[会社] 営業研修の講師をやっている。
実際に電話を取るところから、アポを取ったり、訪問してお客さんと会話をしたりする、というシナリオを書いた。
ちなみに、営業はやったことがない。
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さて、午後の仕事。
2008年04月03日
29歳のバケツリレー
昨日、いつのまにか29歳になってた。
このぐらいの年齢になってくると、皆「子供のときは30歳ってすごい大人だと思っていたけど、自分がなってみると全然大人じゃない」なんていうだろう。
気づいたけど、それっていわゆるスーツマジックなんだと思う。
人間、スーツを着れば大人に見える。ただそれだけだった。きっとぼくの父親も子供の見えないところでは遅刻したり寝たりして、上司にキングファイルの角で殴られたりしてたんじゃないだろうか。
ぼくはそこまでじゃないですけど。
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[日常] 昨日は撮影だった。
自分が舞台をやっているときもそうなんだけど、つい舞台セットが巧妙だと「本物」だと勘違いしてしまい、思い切り壁にもたれかけてバキッと壊してしまうことがある。
昨日は撮影のロケ現場に入り、おなかが痛くなってトイレに駆け込んだのだが、用を済ませた後にレバーをひねると水が出てこなかった。
なんどひねっても水は出る気配無く、重いタンクのふたを持ち上げてあのフグみたいなボールを上下にしても、一向に水が出ないのである。
そこ、トイレではなかった。
ズボンを下げたまま、ぼくはレバーをつかんで固まった。厳密に言うとそこは別にセットというわけではないが現在は使われていない「元トイレ」だった。セットにウンコしたわけじゃなかっただけマシだが、水が出なくて現物を流すことができないというピンチは変わらない。
徳尾さんなにやってるんすか、という状況に変わりはない。
とりあえず辺りを駆け回ってバケツを発見すると、廊下の先に「トイレはこちら」の張り紙を発見。本物のトイレからラグビーボールのようにバケツを抱えて水を運ぶこと3往復。
その間、バケツ姿を誰かに見つかったら完全にアウトだったと思う。いや、何がアウトなのか分からないけど、なにか、たぶん、アウトだった。便器に水を流し込みながら、なんだか涙が溢れてきた。
これで現物まで溢れてきたら、本当に逃げ帰るところだった。
2008年04月01日
春らしいということ
お久しぶりになります。
薄々感じていらっしゃる方も多いかと思いますが、最近、物理的な事情があり毎日書けなくなってきました。そこにきてなんとなくこのずるずるとしたコラムに歯がゆさをおぼえるようになり、
もう、これ以上続けてもなぁ、という思いに至りました。・・・とまあ、突然ではありますが(必然かも?)今日を持ちまして当コラムは終了したいと思います。
今まで励ましのお便りを下さった方や、そうでもなかった方、お昼休みの暇つぶしに、夜の寝る前に、などなどいろいろ見てくださった方、本当にありがとうございました。
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[会社] 部署が変わった。
新しい部長にいきなり「君は演劇やってるとか、やっていないとか?」と言われたので、心臓がどきんとした。
ええ、はい、まあ・・・、と最初はもじもじしながら言うと、「ぼくの関わってる演劇を見に行ってあげてくれない?」とチラシを渡されて驚いた。
公演日時が4月17日~20日。
これはいい機会だと思って、実はぼくも4月16日~20日までやるんです。というと、チラシをくれとか、アゴラって、もしかしてそっち(静かな演劇)系?とか、ちゃんと仕事やるなら(休んで)構わないとか、前売り安いね、とか、すごく話が早く伝わった。
新しい部署、好きになれそう。
ただ、なんせ来たばっかりの部署なので知っている人が少なくて居づらい。なんとなくお昼ごはんは前の部署で同期とお弁当を食べた。
これって学生時代、新しいクラスになったもののお昼は前のクラスの友達と食べたり、一緒に帰ったりするのに似ている。
それがどんどん時間が経ってくると、新しいクラスにもっと仲の良い友達が出来たりして、違うクラスの廊下で友達を待つことはなくなったりするんだったなあ、と思い出した。
こういうのも、春らしいですよね。
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薄々お気づきの方もいらっしゃると思いますが、エイプリルフールなので冒頭に書いたことは嘘です。くだらないこと書いてすみません。
もしかしたら、こっちの文章が、嘘なのかもしれませんが。
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