2014年04月15日

自分を負の方向に盛り立てる
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[日常] 仕事の関係で、イラッとする内容のメールを受け取った。

何だか失礼な印象を受けて、そのことを何かに(このような日記に)書こうかとも思ったのだが、深呼吸してよくよく考えるとそれほど腹を立てるほどのことでもなく、ましてや他者の共感を得るべき話でもないことに気が付いた。

しかしながら、必要以上にムッときたのはなぜだろう?

この歳になって何となく実感してきたことだが、イラッときた現象を冷静に見つめてみると、そこまで大したことではないのに、気づかぬうちに途中から自分で「イラッ」とする感情を付け足して増幅させているのだ。それはきっと、その後大きく何かに発散するためであり、よく考えると自作自演に近いのである。

ネットのコメント欄とかもそうでしょう。自分の生活とは関係ない事象で大して腹を立てる必要は無いのに、わざとイライラして、自分の感情を負の方向に焚きつけているのだから。

自分の場合は、よく寝てよく食べていれば、たいていのイライラは小さな種の段階で消滅するものかもしれません。


日常 日時: 00:07

2014年04月10日

最後のプライド
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[日常] 結果は認めるが、心は認めない、という苦し紛れに遭遇することがあります。

たとえば、痴漢で捕まった男性が、触ってしまった行為自体は認めるけれども、動機については「ムラムラした」とかではなく「ストレスが溜まっていた」などとぼかしたりする。某音楽家においても、作曲は確かにゴーストだったが、耳はホントに聞こえてないんです、とか。

某研究者においても、記述の間違いは認めるけれども、故意による捏造ではないと主張しているでしょう。(ほとんどの研究者は、捏造の他には起こりえない間違いと言っています)。

端から見ると「なんでそこはまだ嘘つくんだろう?」と思ってしまうけど、当人にとっては差のあることなのでしょう。つまり、逃れようのない「見た目の結果」は受け入れるけれども、そこに至った「心の動機」について受け入れないのは、人として立ち続けるための最後のプライドなんだと思います。動機まで本当のことを言ってしまうと、人として立っていられなくなるのです。

教室でうっかりウンコを漏らした小学生が「朝、カレー食ったから」みたいなよくわからない言い訳をするのと、構造はまったく同じです。


日常 日時: 20:44

2014年04月06日

団地の数字
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[日常] ちらっと実家に帰ってきています。

空港から家まで風景を車窓から眺めている時に、団地群が視界に入ってきて、「ああ、そういえば昔は、団地の壁に書かれている棟の数字が怖かったな」というのを思い出しました。

数字という表情を持たない無機質なものが大きくそこに在ることが怖かったんだと思いますが、個人的には大きい3が怖いです。大人になると、苦かったコーヒーが美味しく感じるように、「大きな3も素敵だな」と思えるようになるのですが、小さい頃は夕方になると団地の壁がまともに 見られませんでした。

今でもよく見る夢で、団地の階段を無限に上り続けるというのがあります。誰かに追われながら、ずっと5階建てぐらいの団地を駆け上がり続ける。ふと階数表示を見上げると緑の階数表示板が76とか書いてあって、怖くて目が覚めるのです。やっぱり、それも数字が怖い。

「団地 数字 壁 怖い」と調べると、やはり似たような人はいますね。「45棟が怖い」とか、あ、分かる!と思います。


日常 日時: 10:21

2014年04月04日

巨人トイレ
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[日常] 外を歩いてる途中で見かけた、巨人用のトイレです。



ここに住んでいる人も、「これって女子トイレだよな……」と思いながら帰宅するんだと思います。


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明日からまた関西に行きます。

先日、セブ島に行った時に、常に向こうの空港やホテルでは「eチケットの控えを見せろ」と言われて、仕方なく紙切れをいちいち見せていたのですが、それじゃ「eチケット」の意味が無いよな、と思いました。全然エレクトロニックじゃない。空港にも堂々と「eチケットの控えをご準備ください」みたいに書いてある。いやいや、控えだろ。

「eチケットの控え? そんなもの持ってないよ」と言おうものなら、きっと大騒ぎになっていたに違いない、そう思うほど当たり前のように要求してきました。結局、昔ながらの手法でやってきた途上国の人たちは「紙」を見てやりとりをする習慣が抜け切れていないのでしょう。客は必ず控えを持っているはずだから、それを見て確認すればいい、というスキームになってしまっているのです。

本当の意味でチケットレスになる時代はいつになるのでしょうか。指紋とか虹彩でピッと通過できるといいんですけどね。


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そろそろこちらの稽古が始まろうとしています。



堀内夜あけの会「恐怖 タコ公園のタコ女」
出演:堀内健 池岡亮介 伊藤修子 小村裕次郎 三宅ひとみ 出川哲朗 他

ホリケンさんも、今回はストイックにお芝居をやるんだ、とおっしゃっているので、期待していただけるとありがたいです。城田優さんがテーマ曲を2曲ほど書き下ろしてくださってます。

3ステージしかないのですが、是非5月3日と4日は本多劇場にいらしてください。詳細情報は【こちら】です。


日常 日時: 22:29

2014年03月30日

格差
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[日常] 咳が三~四週間治らず、セブ島に静養してきました。



結果、ちょっと咳がひどくなって帰って来ました。


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セブからマニラまでの国内線に、典型的な日本人の団体(中年男女)が乗っていたのですが、その団長みたいな人が着陸した瞬間にいきなりパチパチと拍手をしはじめて「やった! これで危ない壁をひとつ越えた!」と言っていて、なんだかこっちが恥ずかしかったです。大きい不安を抱えている間に、風呂で滑って死んだりしないように気を付けて欲しいと思いました。

基本的に、ホテルの周りはすぐにボロボロの家屋が並んでいてコンクリートの建物はほとんど見られず、格差を感じられずにはいられませんでした。以前に上海や香港に行った時などは、都市とスラムが混在するような、国の中での貧富の差を垣間見ることはあったけれど、見渡すかぎり皆が貧しい、という光景は初めてです。でも、人の表情は苦しそうじゃない。殺伐ともしていない。穏やかで優しい国民性に映りました。まあ、個人で接していないので何とも言えませんが、のんびりと心地よい国でした。

この国は、たまに儲ける人が現れても、周りに引きずり下ろされるというクラブ・メンタリティが貧困スパイラルの原因とも言われています。カニの入ったカゴの蓋を開けると、一匹だけなら外に出られるけど、二、三匹入れると互いに引っ張り合って誰も出られないという。

ちなみに「セブ国際空港」や、セブ島とマクタン島(滞在したところ)をつなぐ大きな「橋」は日本政府の援助(ODA)で作られたらしく、看板に大きく日本語で書いてありました。


日常 日時: 10:29

2014年03月24日

鼻づまり解消
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[日常] 世の中のあらゆる物は、人間の体に合った作りになっているけれど。

いつも思うのが、車の乗り降りっていうのは、人間にとってとても窮屈な動きだなと思うんです。座ったまま横移動しなきゃいけない。地上に降りるときも体をねじりながら立ち上がる。タクシーで運転席の後ろに乗った時なんか、降りるまでにお尻が攣りそうになるでしょう。

大したことないからみんな我慢してやりすごしてるけど、22世紀ぐらいになったら椅子が回転したりして改善されると思います。


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3週間前にひいた風邪が治らず、日々重症化している今日この頃。

普段は鼻づまりなどしないのだけど、今回は詰まりっぱなし。そこで「鼻づまりを解消するツボ」というのを実践してみたら、意外にスッと鼻が通るようになったので(※個人の感想です)、常識かもしれないけど紹介しておきます。

1.舌全体で口蓋(口の中の上)を押す。
2.眉間を指で押さえる。

この2点を同時にやって、しばらくして力を緩めると、スッと鼻が通ってきます。どういうメカニズムか分かりませんが、これを発見した人はすごいと思います。いろいろやってみて行き着いたのでしょうね。


日常 日時: 10:38

2014年03月19日

きりきり
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[日常] 飛行機が好きなので、マレーシア機の行方がずっと気になっています。

ネットでも囁かれていますが、行方不明になった日は機長の親戚(政治家)が有罪判決を受けたということで、機長が犯人で、被告の釈放を政府に要求したのではないかと言われておりますね。マレーシア政府はその交渉を隠していると。もう時間切れのような気もしますが。

あと今回興味深いのは、各国とも軍事レーダーの性能がバレないように、情報をあまり出せない点ですね。見えてるのに見えてないフリをするというか。


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先日、明治座で田中麗奈さんとPVを撮ってきました。


とくお組のメンバーが何回も出てくる謎のビデオ。

明治座の舞台「きりきり舞い」のプロモーションを兼ねているのですが、舞台の内容とは関係なく僕が書いて、高良君(本職はイラストレーター)が撮っています。あと、途中で侍が斬ったりするシーンがありますが、本編にないと思います。

舞台監督役の本折くんは兼ねてから田中さんのファンらしく、そのせいか演技がうるさくなっていて、全部カットにしようか悩みました。撮影はとにかく楽しかったです。


日常 日時: 13:43

2014年03月12日

震災ビジネス
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[日常] 先日見かけた、劇団スタッフの上着です。



過剰。


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先日、3.11に関するドキュメンタリー映画のヤラセが発覚しましたが。

物を作る側の観点として、震災が起きたから震災にまつわるコンテンツを作ろうという発想は浅いし、個人的には品が無いと思っていました。確かに未曾有の出来事で、そこにはあらゆる物語の源泉が感じられるけれど、そこに飛びつく作家というのはつまるところ、そのような出来事が目の前で起きなければ、相応の想像力が生み出せなかったということを示しているのです。

そもそも物語を作るというのは、ふだん光が当たっていないものをあぶり出して表現にし、目の前に提示する仕事です。震災に関しては、そこからフィクションとして昇華する必要のないほど、圧倒的な事実がそこにあるわけで、残った一本松を奇跡だなんだと演出するより、海に浮かぶ大量の死体を見せたほうが本当は正直なのです。(それが良いとは言いませんが)。

まあ、作る側も観る側も、決して悪気はないんだと思いますが……。


日常 日時: 00:51

2014年03月10日

お好み焼きの矛盾
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[日常] 今日、コンビニでお好み焼きを買ったんです。

でも、お好み焼きって、家で作るかお店で食べるか以外は、たいてい美味しくない。冷凍食品とかコンビニであらかじめ調理されているやつというのはどうしても風味が落ちたり、モサモサになったりして。

でも、今日買ったコンビニのお好み焼きは美味しかった。これはすごいことだなあと思って、製造元を見てみた。すると、そこはお好み焼きを中心に事業を展開している食品メーカーで、公式のウェブサイトによると「一枚一枚、手作り」とのこと。



「全て手作りで調理されています」

確かに手作りの味だと思えるし、同じ手作りでも、夜店のお好み焼きよりもよっぽど美味しい。こりゃあ大変な工程で作られてるなぁと、感心しながら工場案内のページをめくっていったところ。



野菜洗浄機、フードスライサー、横型ミキサー……ん?



ん?



なんと! 自動焼成機!

この自己矛盾をどう解釈していいかはよく分かりませんが、自分が食べたお好み焼きがまさに手作りのレベルに達していたことだけは事実です。自分の舌を信じます!


日常 日時: 18:50

2014年03月06日

プレゼントの演技
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[日常] テレビなんか見てると、プレゼントを渡したりする場面で。

「開けてみて」とか、「開けてみていい?」とか言ってその場でがしゃがしゃと包みを開けることがあるでしょう。あれって僕にはあまりその良さが理解できていなくて、できることなら家に持って帰って開けたいし、自分が渡すほうなら、目の前で別に開けてくれなくてもいいな、と思ってしまうのだ。

だって、プレゼントの中身が相手にとって必ず素晴らしいもので喜ばれるとは限らないし、中身を見て喜ぶ顔がみたいとかいう理由で開けさせるのだとしたら、それはちょっとポジティブすぎやしませんかと。

個人的な体験から言うと、開けてみてコメントしづらいものだったりするときに「わあ、嬉しい!」と演技する自信がないし、逆に相手が嘘を言っているときにはすぐに分かってしまうので(芝居の嘘は)、あんまり嬉しそうじゃないのに嬉しそうな演技を目の当たりにするのも、つらいのである。

あと、プレゼントを開けてみたときに、あまり嬉しくなくてテンション上がらず、そのまま冷静に「嬉しい……」と噛みしめて本気度を伝える演技法ってあると思うんですが、それも演技だと分かります。相手にバレたくなければ思い切って上げたほうがいいです。


日常 日時: 11:13
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