とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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最後のプライド
[日常] 結果は認めるが、心は認めない、という苦し紛れに遭遇することがあります。
たとえば、痴漢で捕まった男性が、触ってしまった行為自体は認めるけれども、動機については「ムラムラした」とかではなく「ストレスが溜まっていた」などとぼかしたりする。某音楽家においても、作曲は確かにゴーストだったが、耳はホントに聞こえてないんです、とか。
某研究者においても、記述の間違いは認めるけれども、故意による捏造ではないと主張しているでしょう。(ほとんどの研究者は、捏造の他には起こりえない間違いと言っています)。
端から見ると「なんでそこはまだ嘘つくんだろう?」と思ってしまうけど、当人にとっては差のあることなのでしょう。つまり、逃れようのない「見た目の結果」は受け入れるけれども、そこに至った「心の動機」について受け入れないのは、人として立ち続けるための最後のプライドなんだと思います。動機まで本当のことを言ってしまうと、人として立っていられなくなるのです。
教室でうっかりウンコを漏らした小学生が「朝、カレー食ったから」みたいなよくわからない言い訳をするのと、構造はまったく同じです。
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日常 日時: 2014年04月10日 20:44 |
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