震災ビジネス
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[日常] 先日見かけた、劇団スタッフの上着です。



過剰。


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先日、3.11に関するドキュメンタリー映画のヤラセが発覚しましたが。

物を作る側の観点として、震災が起きたから震災にまつわるコンテンツを作ろうという発想は浅いし、個人的には品が無いと思っていました。確かに未曾有の出来事で、そこにはあらゆる物語の源泉が感じられるけれど、そこに飛びつく作家というのはつまるところ、そのような出来事が目の前で起きなければ、相応の想像力が生み出せなかったということを示しているのです。

そもそも物語を作るというのは、ふだん光が当たっていないものをあぶり出して表現にし、目の前に提示する仕事です。震災に関しては、そこからフィクションとして昇華する必要のないほど、圧倒的な事実がそこにあるわけで、残った一本松を奇跡だなんだと演出するより、海に浮かぶ大量の死体を見せたほうが本当は正直なのです。(それが良いとは言いませんが)。

まあ、作る側も観る側も、決して悪気はないんだと思いますが……。


日常 日時: 2014年03月12日 00:51 | 

とくおNOW

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