2016年01月06日
堕落への憧れ
[日常] 正月でたっぷりと体重を増やして帰ってきました。
カフェで仕事みたいなことをしていると、たまに芸能人(文化人みたいな人も含む)がやってきます。普段はそんなに周りの客をじろじろと見たりしないのだけど、有名な人だと割と気づきます。
で、それはなんで気づくんだろう(他の人とは何が違うんだろう)と思ったのだけど、それはきっと格好が小綺麗である、ということと、妙に堂々としている、という二点が大きいのではないかと。それを人は「オーラ」と呼ぶのではないでしょうか。オーラを消したい方はこの二点を消せば一般人に紛れ込むことが可能です。
まあ、僕のように小汚い格好でいつもうつむき加減でいると、負のオーラが出てしまって警察の方にマークされるわけなのですが。
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年末のNHK「ドキュメント72時間」の5時間スペシャルを見てへとへとです。
リクエスト3位の「北大の恵迪(けいてき)寮」の回が一番好きでした。とにかくディープで部屋が汚い。僕も高校の時は、大学に入れば、誰かの汚い部屋で酒を飲んで麻雀して授業サボってみたいな、ろくでもない生活をするんだと思ってましたが、実際入ってみると麻雀もしないし酒も飲まないし自炊してるし、授業もわりと真面目に出て単位を取って四年で卒業して、憧れた”堕落”に全然行き着きませんでした。
てっきり演劇に浸かって留年して中退して親を泣かせて――という感じになると思ってたんだけど……。
2016年01月02日
パクチー革命
[日常] 正月はとにかくビールを飲み続けました。
20代は芋焼酎と洋酒(ウイスキーとかラム酒とか)ばかり飲んでいて、30代はビールとワイン、と趣向が変わりつつあります。日本酒やマッコリ、紹興酒は飲めません。40代になったらそれらが飲めるようになるのかも。
去年はいきなりパクチーが大嫌いから大好きに変わってしまったし(パクチー革命)、味覚や体質は今後もどうなるかわかりません。
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1/3 テレビ朝日系列 「新春!ロンドンハーツ傑作選」で、3年前に脚本を書いたどっきりミュージカルの「リフティング・マイ・ドリーム」が放送されるみたいです。午前10時ごろかな。
<<番組内容>>
『パンサー尾形 密着32日間ミュージカルドッキリSP』パンサー尾形がミュージカルで大奮闘!ミュージカルは素人ながら、何事にも全力投球で取り組む尾形は、稽古に一生懸命励み徐々に上達していく。そして本番当日。尾形に想定外のハプニングが続出!
2016年01月01日
崇高な目標
[日常] 新年、明けましておめでとうございます。
年末から大阪にやってきているのですが、普段の生活では一人が慣れているので、正月の人数がいる状態にどうも息苦しさを感じてしまい、元旦早々から近所の珈琲館に来ています。年々、集団行動が苦手になってきているような。
3日連続、珈琲館です。珈琲館って頭の中でコーヒー缶と変換されますね。
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毎年、特に目標を定めたりはしないのでダラダラと生きているわけですが、今年は「健康維持」という崇高なテーマを掲げて、日々邁進していきたいと思います。
太るとか痩せるとかいうのも「身体の状態」をはかる分かりやすい目印ですけど、それ以外にも、もっと自分の身体と向き合って、脳との連携を取っていくことが重要なのではないかと思い始めています。腰が痛いとしたら原因は何なのか? 身体は何を訴えているのか? というようなことです。
とは言いつつも、別に健康オタクになりたいわけではないので、過激な運動をしたり、青汁を飲んだりとかそういうことはしません。いや、まあ、身体が青汁を欲していると脳が感じたら飲まざるを得ませんが。
2015年12月30日
実家にあったナウな本
[日常] 実家にあったナウな本です。

新しい手紙文例集~そのまま使える凡る文例~
昭和47年発行の本で、私はまだ生まれていない時代の本なのですが、いきなりサブタイトルの「凡る」が読めませんでした。ぼんる?
凡ゆるで「あらゆる」と読むそうですが、それはさておきこの本、とにかく中身がすごいです。手紙はその時代の社会や人間関係を表すものなんだなぁと思いながらも。まずは求愛の手紙文例から。

「英子さん、私は今こそはっきり、私が深くあなたを愛していることを告白します」
伊豆の宿から書いた(という設定の)誠実さ溢れる求愛の手紙。今ではすっかり手紙で愛を伝えることなど少なくなってきたと思いますが、是非、皆さんもLINEなどで好きな相手に使ってみてはどうでしょうか。凡る媒体で使える文例だと思います。
そしてこのような手紙をもらった時の返事はこのように書きます。

「砂漠の旅を終り、青い海と、みどりなす丘とにはさまれた――」
続いて、皆さんもよく職場で負傷した友達に励ましの手紙を書くことは多いと思いますが、その時に役だつ文例です。

「注意ぶかい貴兄が、足場を踏みはずして転落するなんて」
余計なお世話だろ、と一瞬頭をよぎってしまうのは、僕の心が汚れていることに他なりません。凡るシーンにお使いください。
続きまして、これも一度は書いたことのある「金銭の貸与を頼む」お手紙の文例です。

「とにかく大困りなの。察して下さい」
そこはかとなく吉永小百合臭がしますね。すごく好きな文例です。
読んでいると止まらないのですが、昔の人はとにかくいろんなシーンで手紙を書いていたということが分かります。筆まめといいますか、本当にその手紙いるのか、というのもあって。最後にご紹介するのは「落選した画友へ」宛てる手紙です。

「兄の作品が落ちて、小生のが入るなんて、木の葉が沈んで石が浮くようなもの」
そもそも画友って何だよっていうのもありますけど、こんなに気をつかわなきゃいけない間柄も興味深いです。有頂天じゃないと書けないと思います。
2015年12月27日
まとめ
[日常] 今年を振り返ります。半分ぐらいは去年の仕事です。
1月「光沢のある赤いスイッチ」脚本
演出を篠崎が担当。いつもは照れくさいのでライトな感じで蓋してしまうのだけど、僕の真面目な部分をすくい上げてくれた作品です。現場をほったらかしにしてフォローできなかったけど、またいつかコンビで作品を作ってみたいです。
1月「ヴァンパイア騎士(初演)」脚本
演出としては途中参加でしたし、コメディでない舞台は(たぶん)初めてですが、貴重な経験をさせていただき。座組としてはインフルエンザの猛威と戦いながらの公演でしたが、多くの才能に出会いました。
4月「ドン・ドラキュラ」脚本と演出
手塚治虫の隠れた名作ということで。ケンチさんをはじめとする安心の座組。どんなに本が遅れても、差しかえが多くとも団結してくれた俳優さんたちに感謝。ニンジャーライト、また使いたい。
5月「ドS刑事」脚本
6月「コロッセオ・ミュージカル'80」脚本と演出
劇団では初めてのミュージカル(もどき)。この公演をもって劇団公演はしばらくお休み、となってしまったけど、僕はこういう世界が好きです。この公演でも途中不在にしてしまって、1月に続いてメンバーには迷惑をかけました。お休みすることと矛盾するかもしれないけど、自分にはこれしかないんだと覚悟を決めた公演でもあります。
7月「ヴァンパイア騎士-Revive(再演)」脚本
劇団には黙っていたけど、同時並行して稽古もしていました。自分も俳優たちもギリギリのスケジュールの中で、よく倒れずに走り抜いたなという感じ。でも、いっぱいいっぱいになる人を見るのは好きです。努力は裏切らないからね。
7月8月9月「婚活刑事」脚本
自分自身が疲弊していたこともあって、うまくやれるか不安しか無かったけど、Pも他の脚本家も原作の先生も、そして俳優さんも、みんな素晴らしい人たちだった。こればかりは、恵まれてるとしかいいようがありません。
10月「探検隊の栄光」脚本
初めての映画脚本でした。舞台やドラマは身内ですらあんまり見てもらえてなかったけど、これは友達や家族も見てくれたみたい。撮影は過酷で大変だったみたいだけど、藤原さんてやっぱすごいな。
11月「殺意は月夜に照らされて」脚本
WBBは以前、演出をさせてもらったけど、今回は脚本ということで。楽しく書かせてもらったし、素晴らしい演出家や役者とも出会えて良かったです。なんで推理物は苦手なのに、推理物を提案してしまったのかは疑問だけど。
12月「脱線刑事」脚本
深夜ドラマなので誰も見ていないかも……。スマホと連動でクイズもあって、僕もクイズに参加しながら見たので、ドラマはあんまり見てませんでした。「THE 3名様」の頃から塚本高史さんのファンではあったけど、念願叶って主演していただき。あと升毅さんとは「婚活」ぶりのご縁。「徳尾くんは○○刑事しかやらないの?」と言われる。いや、そんなことは無いんですけど。。
来年は舞台の演出をしたいのだけど、特に予定はありません。自分でやるしかないか!
紙に埋もれた生活
[日常] 部屋があらゆる「紙」で埋もれていたので、整理しました。大掃除です。
僕の部屋を支配しているのは、ほとんど紙=台本です。必要なものはデータで保存しているし、プリント用紙に打ち出してあるものは打ち合わせ用だったりするので、ガツガツと廃棄していきます。あと公演のチラシ類も多いです。思い出に浸ろうとする自分を律してガツガツと廃棄していきます。
本棚も、プライベートの本と仕事の資料がごっちゃになっていたので、プライベートの本をすべて撤去。資料だけに整理しました。情熱大陸で見た芥川賞作家の羽田氏も部屋に本をほとんど置いてなかったけど、それは本を身近に置いているとつい仕事の手を止めて読んでしまうそうで、ああ、それ分かるなあと共感してこの度の全撤去に至りました。

何も無い机。
仕事やり始めると、途端に机の黒い部分は見えなくなってしまうのですが。まあ、綺麗なまま一年終わってしまうのも悲しいので、できるだけ汚くなるように頑張ります。
2015年12月25日
クッキーとファンタジー
[日常] メリークリスマス!
僕のまわりでも、お父さんになっている人が多いので、毎年サンタ(親)に関連する話題を見聞きすることが多くなりました。その中でやはり多いのが「突然、リクエストする玩具が変わって慌てた」「売っても無いものをせがまれてお菓子にしたら泣かれた」「子供の頭の中で思ってるだけで、親に知らされない」などのトラブル。
でも、これらはリアリティとファンタジーを理解していない親の問題です。
サンタがいるorいないと、テレパシーが通じる通じないは全く別の話だし、売ってない物も貰えるというのも次元が違います。つまり「サンタはべつに万能ではない」と最初に教えるべきで、意見が変わらないように手紙を書かせるとか、売ってない物は無理だとか、現実社会に則したルールを敷いて周知を徹底しないとダメでしょう。
親としてはいろいろ条件を付けちゃうとバレちゃうかもしれない、という恐れがあると思うのだけど、「サンタがプレゼントを持ってくる」ということ以外は極力リアリティを大事にしたほうが、そのファンタジー性が引き立つと思うのです。
私の子供はサンタのために何故かクッキーを置いているのですが、サンタはそのクッキーには手を付けず、プレゼントだけ置いて帰っていきます。子供としては「食べなかったんだ……」と思うかもしれませんが、食べるサンタより食べないサンタのほうが明らかに神話性があるでしょう。ハトじゃあるまいし。
2015年12月24日
爪のない生活
[日常] 最近、よく爪を切るようになりまして。
キーボードに爪の先が引っ掛かるのが妙にイヤになって、それはもう、ツルツルのまったく白いところが出ないぐらい、潔癖症か! というぐらいに短い状態を維持しているのですが、そういう指になって初めて気づいたのが「自分って結構、顔を掻いてたんだな」ということです。
顔を掻いても、指先がツルツルしてるもんだから、まったく痒いところに届かなくて、結果的にやさしく撫でたことになって終わってしまうのです。もうちょっと鋭利な感じでカリカリ掻きたいんだけど、その願い届かず。
あとはラベルやシールなど、剥がすという行為がまったく出来なくなりました。身体で唯一、硬いところだったんだと気づかされる瞬間。他にも社会のいたるところに、爪ありきな装置が溢れています。
カッターみたいに、普段は中にしまえて、使うときだけ外に伸ばす爪だったらいいのだけど。
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病院に見舞いに行くのと来られるの、友達の家に遊びに行くのと来られるの。
どちらも、ゲストで行くよりホストで迎えるほうが、終わった後が「寂しい」というのがある。だから、子供のときは遊びに「行く」ほうが好きだった。文字通りホームじゃないから相手に気をつかったりするし、落ち着かないのはあるんだけど、何より遊び終わった後の抜け殻感は、ホストのほうにある。
あの、夕日が差し込む部屋で、散らかった玩具を一人で片付けなきゃいけない感じ、さっきまであんなに賑やかだったのに、一転して静かになってしまうあの感じ。子供の頃、入院してて一番つらかったのは夕方、見舞いに来た人がみんな帰っていった後。それはきっと、孤独が相対的に引き立ってしまうから。夜は意外に寂しくないんだよね。
たまに国の事情で、第三国でサッカーとかやったりするでしょ。ああいうの、寂しくないと思うんだ。
2015年12月22日
キチガイの宴
[日常] 先日は劇団メンバーの堀田尋史の結婚式でした。

堀田尋史とその仲間達
とくお組としては、厳粛な披露宴の中で「サラリーマンの証明」というコントをさせてもらいました。

「この中に、サラリーマンじゃないやつがいる!」
懐かしい永塚や北川の姿も。
このコントはまだ多くのメンバーがサラリーマンだった頃、7,8年前に野外のコンテスト予選で披露したネタで、マイクが壊れていたこともあって全く受けませんでしたが、今回は「とにかく声を張る」作戦が功を奏して、みんな笑ってくれました。
気になるところとしては、なぜか柴田がいつもテーブルに一人だったことでしょうか。

飲む柴田。

飲む柴田。

待つ柴田。

八人テーブルに何故か一人。
撮った写真をみんなで共有したのですが、この柴田が一人でいる場面は複数の人に撮られていました。本人も常日頃、「飲み会で気づいたら人がいなくなる」と悩んでいましたが、そういう「気」のようなものが流れているのでしょうか。
続いて二次会です。
コンセプトは「スター」だそうで、この夫婦は基本的にキチガイなのですが(褒めています)、ここまで吹っ切れてくれるとこちらも乗りやすく、大変楽しい宴に参加させてもらいました。
ふだん、演劇でお世話になっている平田さんや佐藤さんや啓さん、伊藤さんにも会えて非常に濃い時間となりました。
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今日は冬至なので、早稲田の穴八幡宮に行って来ました。

今年も混んでます。
どうやら同じ時間に平田敦子さんも居たみたいで、写真のどこかに写っているかもしれません。とにかくこの一年はよく平田さんと会ったりニアミスしたりしましたが、何かの神様なのかもしれません。
穴八幡宮に行ったのは一陽来復御守りを授かりに行くためです。隣の神社の一陽来復御守りはパッチもんだぞ! 騙されんなよ! という注意書きと一緒に御守りを受け取りました。
今年も残すところあと一週間。仕事納めもなければ忘年会もないのが自営業のつらいところです。
2015年12月18日
ドンブリ
[日常] 昨日行った居酒屋がドンブリ勘定でした。
途中で帰るというメンバーがいたので、とりあえず会計してもらうと一人当たり2700円となり(その時点でもちょっと安いかなという印象)、数人が2700円を置いて帰りました。
それから追加でいくつか注文して、瓶ビールや日本酒を頼み、しばらくして柴田が帰るというので「とりあえず3000円置いていくわ」と、3000円を置いて帰りました。まあ、追加としてはそれぐらいかなという印象でした。
柴田が帰った後は注文することなく、皆の終電も近くなってきたので最終的に会計を出してもらったのですが、それを残った4人で割ると「えっと、一人当たり2700円で」という計算に。
「いや、おかしいやろ」と。
第一陣が去って追加でいろいろ頼んだのに、柴田が払った追加の300円ぶんしか増えてない。明細もなく明らかなドンブリ勘定。「……感覚的には一人3500円ぐらいだよな」と言いながら帰ったのですが、次回行くと今度は5000円と言われる可能性もあるし、ドンブリ勘定はどっちに振れるか、ある種バクチみたいなものかもしれません。
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スタバでコーヒーを頼むと、店員さんが振り返って後ろに置いてあるサーバーみたいなのからマグカップにホットコーヒーを注ぐのだけど、たまに残りが少ないのか、そのサーバーみたいなのを手前にぐいっと斜めに傾けながら入れることがある。
それがスタンドマイクを自分のほうにぐいっと傾けて熱唱するミュージシャンみたいに見えて、ちょっとかっこいいなと思ったりする。
店員もちょっと傾けてる自分のこと、イケてると思ってるんじゃないだろうか。
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