2016年01月23日
湯たんぽ
[日常] 冬は湯たんぽが手放せません。
ビールも欠かせません。
水を入れて直接火にかけるタイプの湯たんぽを使用しているので、毎回いつ火を止めればよいか、タイミングをはかるのが結構難しいのです。早すぎるとすぐ冷めるし、遅すぎると吹きこぼれます。なので、吹きこぼれる前のギリギリのところを狙うわけですが、僕は音に注目します。
火に掛けて数分は音がしません。湯の温度があがってくると段々、シャーシャーと音がしてきます。何の音かは分かりません。湯たんぽの中で何かが共鳴して音が大きくなっていきます。でも、ここでビビって止めてしまうと、まだぬるいのです。なので、まだこの謎の怪音に耳を澄ませ続けます。
すると、フッと音が止む、凪のような状態が訪れます。明らかにそれまで鳴っていた音が一瞬だけピタリと止むのです。まるで謎の泥棒が世界中の音を奪い去ったかのような瞬間が訪れるのです。そこが、火を止めるポイントです。
「今のは”凪”か? いや、まだか?」などと迷ってはいけません。そのタイミングを逃すと最後、ドボドボと沸騰した湯が溢れ出てきます。そうなると手をつけられず、火を止めてもしばらく出続けます。いったん出たおしっこが止まらないのと同じです。
僕はこの火を止めるタイミングを何度失敗したか分かりません。でも、この一瞬訪れる凪を捕まえるために日々の鍛錬を積み重ね、その技術を身につけることができました。
今日はそういう、自慢話でした。
2016年01月21日
恐怖のミックスフライ
[日常] 初めて行った和食屋が、若夫婦と子供(男児)、姑で切り盛りをしているお店でした。
旦那さんが厨房に立ち、お嫁さんが接客、姑はカウンターで徹子の部屋を見ていて、子供(男児)はなぜか店の中を走り回っていました。その男児はおしぼりを自分が持って行くとダダをこねて、僕のところに来たかと思うと、最終的には投げつけて来ました。ただ、僕はそんなことでムッとしたりはしません。静かに広げて、丁寧に手を拭きました。
お嫁さん、と言っても35歳前後ぐらいで、僕とあまり変わらない感じ。だから、お店に立つのはもう長いはずなのだけど、その徹子の部屋を見ている姑が、ことあるごとに「お茶を早く持って行く!」とか「持って行くついでに下げる!」とか激しく命令していて、入って五分ぐらいで「嫁、いじめられてる……」と分かる感じでした。
僕の隣で、嫁姑問題が繰り広げられているのです。
定食を食べた手です。
近くの席についたお客さんが「Aランチと、あと、納豆みたいなものありますか?」とお嫁さんに質問しました。「納豆みたいなもの……?」と頼りなさげに返答して、そのまま辺りをうろうろしはじめました。すかさず姑はカウンターから「あるよ!」と答えます。「あるよ!」と聞こえたからには、隣のお客さんも「それで!」と答えてしまい、オーダーが成立してしまったのです。
お嫁さんはしばらくして、スタンド型の小さなメニューを持ってきて、「納豆、あります」と指を差しました。すかさず「遅い!」と姑は突っ込みをいれます。ちなみに、姑が見ている徹子の部屋なのですが、テレビ自体はお客さんから見えません。厨房の中のどこかにあるみたいなのですが、店内には徹子の声しか聞こえてこないのです。どうでも良いことですが。
ふと気が付くと、さっきまで店内で暴れ回っていた子供の声がしないことに気が付きました。最後に聴いた声は、姑の「ちょっとこっちに来なさい」という怒りを押し込めた声と、「やだっぷー」という男児の返答です。
ぼくのもとに揚げたてのミックスフライが運ばれてきたのは、その十分後くらいのことでした。
2016年01月19日
うなぎたれ飯
[日常] NHK「ドキュメント72時間」で激安スーパーをやってほしいなと思ってます。
大阪の「スーパー玉出」とか向島の「エネルギースーパーたじま」とか、CoCo壱ビーフカツ問題で話題の「Aマートアブヤス」とかです。115円の「うなぎたれ飯」とか、128円の「あんこくりーむコロッケ」とか、アブヤスの「250円弁当」は一日600個も売れるとか、特に惣菜がアツいです。
あと店内のエレベーターに「小便・フンは厳禁!!」と張り紙されていたり、「カートは絶対に持ち帰らないで!!」とポスターが貼られていたり、スーパーを起点に渦巻く人間模様に興味が尽きません。
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映画「ホーンテッド・キャンパス」の初号試写を観てきました。
書いた手です。
昨年4月から5月にかけて書いていた作品で、今年の7月2日公開になります。書いた内容を程よく忘れていて、新鮮な気持ちで観ました。書いたの自分のはずなのに、いちいち怖いシーンでびっくりするという。ホラーのような恋愛のような、監督が良い感じにバランスを整えてくださって、主演もヒロインも素敵でした。
公開されましたら是非よろしくお願いします。
2016年01月18日
食べる芝居
[日常] 連続テレビ小説「あさが来た」を毎朝見ています。
今日は登場人物が食卓を囲みながら会話をするシーンがあったのですが、誰も料理を食べていませんでした。理由は簡単で、「食べると台詞が話せない」「何回か撮るので、料理が減ると画が繋がらなくなる」という二点が大きいと思います。
ただ、これは演劇とかでも直面する問題で、意図的にバクバク食べなきゃいけないシーン以外は、工夫が必要になります。今日の「あさが来た」を見てても、五人の俳優はそれぞれ違ったアプローチで対応していました。
梶原善さんの場合――口に物が入ってるふうにしゃべる。もぐもぐしている。
波瑠さんの場合――食べずに、他人の台詞中にお茶を飲む。
玉木宏さんの場合――ナイフとフォークを持ったまま動かず、話に夢中という体。
山内圭哉さんの場合――めちゃくちゃ小さく切って食べる。
桐山照史さんの場合――肉の切る場所を変え、結局食べない。
僕が演技として、良いなと思った対応を上から並べました。とはいえ、台詞がある人は食事の手を止める意味がありますけど、何もない人は食べざるを得ず、小さく切って食べる、めちゃくちゃ切るけど食べない、などになるのでしょう。難しいです。
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他の人のブログなどを見ていて。
ブログに写真があるのと無いのとでは、読みやすさに違いがあるような気がします。やっぱり写真があるほうが、読みやすさが上がると言いますか、ハードルが下がると言いますか、読もうという気になる度合いが変わるといいますか、うまく言えないのですが。なので、なるべく今年は写真を増やしていきたいと思います。
とはいえ、毎回何か面白い写真があるわけでもなく。とりあえず今日は、手袋の写真を載せておきます。
2016年01月15日
MOSのS
[日常] 見知らぬ土地のMOSバーガーに来ています。
MOSがMountain, Ocean, Sunの頭文字であることは何となく知っていたけれど、どうも子供の頃からSunは違和感あるなあと思っていたのでした。山、海、太陽。なんかね、太陽だけ同じ”仲間”とは思えないというか。
僕の感覚では、山、海、と来たら同じレイヤーにあるのは空です。モスの場合はきっと太陽の恵みという意味合いが含まれているから、空よりも太陽が選ばれたのだと思うけど。考えてみれば、海の幸も山の幸も、モスの具材って感じではないかな。えびかつが海、きんぴらごぼうが山担当かな。
あと、Mountain, Ocean, Sky でもMOSになる。
2016年01月11日
スーツの悪夢
[日常] 昨年の12月には結婚式など、スーツを着る用事がいくつか入っていて。
そこで11月頃に「スーツでも作るかあ」と思い立ちオーダーメイドで注文したら、仕上がりが1月です、ということで、結局12月には間に合いませんでした。その間、なんでかスーツの夢をよく見ることがあって、それが全然イメージと違って昔の漫才師みたいなテカテカしたスーツだったり、全然サイズが違くてブカブカ(もしくは小さすぎて半袖みたいになってる)、というような悪夢にうなされていました。
家族にそれを話すと「めっちゃ楽しみにしてるやん」と一笑に付されたのだけど、いや、楽しみではなくて不安の方が大きかったのです。なんせ、小さい生地サンプルを見比べて選んでるものだから、それをスーツに拡大したときのイメージがいまいち分からない。(前にも書きましたが)サンプルではちょっと光沢があるんだけど、それはスーツ大に展開したらピッカピカのテッカテカで漫才師のスーツになるんじゃないか、とか。
まあ、実際受け取って着てみると、そのような笑えるスーツではなかったので一安心だったわけですが、問題はサイズがぴったりで(当たり前ですが)、もう1mmも太れないという厳しい作りになっていました。1mm太るともうボタンがはじけ飛ぶ仕様なのです。黒ひげ危機一髪みたいな。
おめでたい場でポーンとボタンがはじけ飛ぶ、それだけは避けたいと思っている今日この頃です。
2016年01月08日
犯人の身長
[日常] 図書館で借りてきた本を、もっぱら風呂で読みます。
もちろん湯船に落とさないように細心の注意を払っているのだけど、どうも借りてきた時よりも、返すときのほうが本がボリュームアップしているというか、ふっくらしているような気がします。紙も若干波打っているというか。ごめんなさい。
なので、なるべく古くて誰も読まないような本を優先的に借りています。
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コンビニの入口で見かけた身長シールです。
コンビニ強盗なんかが起きるとニュースでよく「犯人の身長は○○センチ」と特徴を伝えられることがあるけど、人の身長ってなかなか覚えるの難しいよな、と思っていました。きっとこれを通過したときに店員さんが目安にするためにあるんでしょうね。強盗に入られたらカラーボールを投げつけたり身長を覚えたり、店員さんも大変。
この目印、ドアが開いたら「あーっ!」って、分かんなくなるような気もするけど……。
体内で谺する
[日常] 今日の落とし物風景です。
たぶん誰かが落として、誰かが拾ってあげたんだと思いますけど。メガネを無くすってどういう状況なんだろうな。僕は携帯も財布もメガネも無くしたことがありません。
基本的に無くしにくい方なんだけれど、イヤホンしてると忘れ物や落とし物をすることが多い気がします。やっぱり落とした時の音とか、「落としましたよ」みたいな声が聞こえないことが原因なのかな。どうも、それに加えて、なにか重要な器官が塞がれているような気もするんだけれど。
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最近、通い詰めているスタバで、とうとう店員さんに顔を覚えられてしまい、コーヒーを買うときに声を掛けられるようになって気まずくなってきました。もちろん向こうに何の非も無くてこちらが偏屈で卑屈なだけなんですが。
お替わりするときにも「今日の○○(豆の種類)はどうでしたか?」とか「この豆は○○○なので×××な風味がお楽しみいただけたと思います」とか、いや、あの、結局「はぁ」としか言えなくて。
もういい大人なので「そうですね、美味しいです。酸味のあるコーヒーが好きなので今日のグアテマラいいですね」ぐらい言えばいいのだけれど、それらの内容はすべて、あ、いや、あ、えっと、ああ、と体内でカツンカツンと跳ねたあと、結局「はぁ」しか表に出てきません。
歳を重ねるたびに挙動不審でコミュニケーション下手になっていきます。話し方講座に行きますか。
2016年01月06日
堕落への憧れ
[日常] 正月でたっぷりと体重を増やして帰ってきました。
カフェで仕事みたいなことをしていると、たまに芸能人(文化人みたいな人も含む)がやってきます。普段はそんなに周りの客をじろじろと見たりしないのだけど、有名な人だと割と気づきます。
で、それはなんで気づくんだろう(他の人とは何が違うんだろう)と思ったのだけど、それはきっと格好が小綺麗である、ということと、妙に堂々としている、という二点が大きいのではないかと。それを人は「オーラ」と呼ぶのではないでしょうか。オーラを消したい方はこの二点を消せば一般人に紛れ込むことが可能です。
まあ、僕のように小汚い格好でいつもうつむき加減でいると、負のオーラが出てしまって警察の方にマークされるわけなのですが。
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年末のNHK「ドキュメント72時間」の5時間スペシャルを見てへとへとです。
リクエスト3位の「北大の恵迪(けいてき)寮」の回が一番好きでした。とにかくディープで部屋が汚い。僕も高校の時は、大学に入れば、誰かの汚い部屋で酒を飲んで麻雀して授業サボってみたいな、ろくでもない生活をするんだと思ってましたが、実際入ってみると麻雀もしないし酒も飲まないし自炊してるし、授業もわりと真面目に出て単位を取って四年で卒業して、憧れた”堕落”に全然行き着きませんでした。
てっきり演劇に浸かって留年して中退して親を泣かせて――という感じになると思ってたんだけど……。
2016年01月02日
パクチー革命
[日常] 正月はとにかくビールを飲み続けました。
20代は芋焼酎と洋酒(ウイスキーとかラム酒とか)ばかり飲んでいて、30代はビールとワイン、と趣向が変わりつつあります。日本酒やマッコリ、紹興酒は飲めません。40代になったらそれらが飲めるようになるのかも。
去年はいきなりパクチーが大嫌いから大好きに変わってしまったし(パクチー革命)、味覚や体質は今後もどうなるかわかりません。
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1/3 テレビ朝日系列 「新春!ロンドンハーツ傑作選」で、3年前に脚本を書いたどっきりミュージカルの「リフティング・マイ・ドリーム」が放送されるみたいです。午前10時ごろかな。
<<番組内容>>
『パンサー尾形 密着32日間ミュージカルドッキリSP』パンサー尾形がミュージカルで大奮闘!ミュージカルは素人ながら、何事にも全力投球で取り組む尾形は、稽古に一生懸命励み徐々に上達していく。そして本番当日。尾形に想定外のハプニングが続出!
2016年01月01日
崇高な目標
[日常] 新年、明けましておめでとうございます。
年末から大阪にやってきているのですが、普段の生活では一人が慣れているので、正月の人数がいる状態にどうも息苦しさを感じてしまい、元旦早々から近所の珈琲館に来ています。年々、集団行動が苦手になってきているような。
3日連続、珈琲館です。珈琲館って頭の中でコーヒー缶と変換されますね。
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毎年、特に目標を定めたりはしないのでダラダラと生きているわけですが、今年は「健康維持」という崇高なテーマを掲げて、日々邁進していきたいと思います。
太るとか痩せるとかいうのも「身体の状態」をはかる分かりやすい目印ですけど、それ以外にも、もっと自分の身体と向き合って、脳との連携を取っていくことが重要なのではないかと思い始めています。腰が痛いとしたら原因は何なのか? 身体は何を訴えているのか? というようなことです。
とは言いつつも、別に健康オタクになりたいわけではないので、過激な運動をしたり、青汁を飲んだりとかそういうことはしません。いや、まあ、身体が青汁を欲していると脳が感じたら飲まざるを得ませんが。
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