湯たんぽ
TOPへ


[日常] 冬は湯たんぽが手放せません。


ビールも欠かせません。

水を入れて直接火にかけるタイプの湯たんぽを使用しているので、毎回いつ火を止めればよいか、タイミングをはかるのが結構難しいのです。早すぎるとすぐ冷めるし、遅すぎると吹きこぼれます。なので、吹きこぼれる前のギリギリのところを狙うわけですが、僕は音に注目します。

火に掛けて数分は音がしません。湯の温度があがってくると段々、シャーシャーと音がしてきます。何の音かは分かりません。湯たんぽの中で何かが共鳴して音が大きくなっていきます。でも、ここでビビって止めてしまうと、まだぬるいのです。なので、まだこの謎の怪音に耳を澄ませ続けます。

すると、フッと音が止む、凪のような状態が訪れます。明らかにそれまで鳴っていた音が一瞬だけピタリと止むのです。まるで謎の泥棒が世界中の音を奪い去ったかのような瞬間が訪れるのです。そこが、火を止めるポイントです。

「今のは”凪”か? いや、まだか?」などと迷ってはいけません。そのタイミングを逃すと最後、ドボドボと沸騰した湯が溢れ出てきます。そうなると手をつけられず、火を止めてもしばらく出続けます。いったん出たおしっこが止まらないのと同じです。

僕はこの火を止めるタイミングを何度失敗したか分かりません。でも、この一瞬訪れる凪を捕まえるために日々の鍛錬を積み重ね、その技術を身につけることができました。

今日はそういう、自慢話でした。


日常 日時: 2016年01月23日 23:16 | 

とくおNOW

  • tC[摜