文体と人柄
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[日常] そろそろ東京に戻る支度をしています。

自分の本棚にある星新一の単行本の数々。ショートショートだと思って読んでいたら実はエッセイだったときの、あのちょっとしたがっかり感ってなんだろう。エッセイも面白いんだけど。

結構読まないとエッセイと気づかない、あの簡潔で飾りのない文体がいい。星新一いわく『文体とは、あくまで人柄だ。 ユーモアのないひとにユーモラスな文など書けるはずもなく、大まかな性格の人に神経質な文は書けない』。


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高校時代の教科書もたくさん置いてあるので、暇つぶしにパラパラと開いていたら、やはり科学系の用語は「同様に確からしい」のように、日本語として分かりにくい表現がたくさんあるなぁと思った。

きっと外来語を翻訳する際に、あんまり分かりやすい日本語に置き換えられなかった、というのもあるだろう。翻訳する人も科学者だっただろうから、いわゆる国語意味的な「わかりやすさ」を気にしてなかったのかもしれない。

「ねじれの位置」とかのように、日本語で言われてもいまいちスッと意味が入って来ないような単語は、もうSkew Linesとか、英語のまま教えてもらったほうが変な解釈が入らずに覚えられると思うけど。

でも、大学の時の先生は「このinner productを計算するとex方向のcomponentが」とか、ルー語みたいになって妙な感じだったけれど。


日常 日時: 2014年10月16日 10:56 | 

とくおNOW

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