職業別の恐ろしい夢
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[日常] 演劇あるあるですが。

僕が本番前に必ずと言っていいほど見る夢は「本が書けていないのに本番の幕を開けなければならない夢」である。自分は客席にお客さんと混じって座っていて時間通りに本番の幕が上がるのだけど、自分の中では45分以降の物語が作られていないことを知っていて、この上なく心臓がバクバクしているというもの(絶望的な気持ちで)。

そして上演開始45分を過ぎた辺りから案の定役者の動きは曖昧になり、台詞は支離滅裂になって、客席がざわつき始める。ストーリーも進まなくなり、いたたまれなくなったぼくがステージに上がって、客席に向かって「申し訳ありませんでした」と深々と土下座すると、緞帳が下りてきて舞台は終了する。そして、出口ではチケットの払い戻しが始まっている・・・というもの。

それを出演者に話したところ、俳優は「台本を覚えていないのに舞台に立たなければならない」とか「台詞が突然真っ白になる」という夢を見ると言っていた。立場は違うが「一番恐ろしいこと」という意味では共通するものがあった。舞台に関わるものにとっては「ストップ」することが一番恐ろしいのだ。

きっとF1レーサーなら、全くガソリンが入っていないのにスタートラインについてる夢だとか、医者なら手術している最中に出血が止まらなくなるとかいう夢を見るのだと思う。

職業別に「よく見る恐ろしい夢」をまとめた本とかがあったらいいなあと思います。


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イベントが終わったばかりなのですが――。
3月3日(土)の夜に「クッキング!Vol.03」という舞台をします。



これは事前に用意した台本というものは無くて、当日にお客さんが携帯からお題を投稿してもらい、リアルタイムにスクリーンに映し出されたお題を基に、即興で物語を作り上げるというものです。

たまに「なんで即興劇なのに稽古をしてるの?」と言われることがあるんですが、これはサッカー選手が、内容の不確定(即興)な試合のために日々チームメイトと練習をするのと同じように、私たちも呼吸を確かめ合い、信頼し合うために稽古をしているのです。

ためしに稽古をしないで即興劇をすると、実力テストなんだから実力で受ける!と勉強しなかった人みたいに、散々な結果になるのです。

と、いろいろ書いたところで同じサイトのBlog内で書かれた「クッキング!Vol.03」の記事が良く表現されておりましたので>>>そちらをご覧下さい

どうぞよろしくお願いします。


演劇 日時: 2012年02月26日 23:39 | 

とくおNOW

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