とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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出て来ない携帯
[日常] 電車に乗っていたら、けたたましい携帯の着信音が鳴り響いた。
向かいの中年男性が、手に持っていたナイロン生地の上着をごそごそ触りだした。携帯がポケットの中に入っているらしく、表だと思っていたら裏で、裏だと思っていたら表で、みたいなことを繰り返して一向にその携帯が出て来ない。
あまりにもデカイ(きっと最大音量の)着信音なので、周りの乗客も注目し始めて、中年男性も焦れば焦るほど上着が絡まって全然出て来ないという悪循環。通話相手も全然諦めなくてずっと鳴らしている。しばらくして、ようやくポロンと携帯が出てきた。周りの誰もが良かったね、と思った瞬間……。
「もしもし?」
出るんかい! と拍子抜けた。
まあ、場違いに鳴っちゃう人は、場違いにしゃべっちゃう人だよなぁと、なんだか妙に納得したのでした。
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この秋、11月にWBB(佐野瑞樹・大樹兄弟ユニット)さんの舞台の脚本を書かせてもらうことになりました。Vol.06の時には演出をさせてもらったのですが、今回のVol.09では本です。
また詳しい情報が出たらお知らせしますので、よろしくお願いします。最近はあまり書かなくなってしまったのですが、ジャンルで分けるとシチュエーション・コメディです。
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日常 日時: 2015年08月31日 14:24 |
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