とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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シンプル
[日常] 映画「舞妓はレディ」を見ました。
周防監督の変態性が随所に良く出ている素晴らしい映画でした。シンプルでごまかしようのない、真っ直ぐな(ように感じる)演出に、とてつもない技術を感じます。
ジャンルは全然違うけど、周富徳がホテルの総料理長の試験のときに、制限時間の終了間際まで何もせず、最後の5分でシンプルなチャーハンを作って勝ったとか、そういう美学に近いと思います。
似たようなものに「あえてシンプルにした」というようなものがあるけど(無印良品のような)、あれはシンプルを身に纏った付け足しの演出です。世の中には「無駄なんで外しました」というシンプルと、「このほうがオシャレでっしゃろ」というシンプルがある。そのシンプルたる所以が”機能”から生まれているか、”デザイン”から生まれているか、の違いですね。
飾りを取っ払って無駄を削いでいくと、残るものは非常に小さくなるものです。たまに何も残らないことがあって、「全部がいらないものだった」と気づくこともあるくらい。付け足す演出と取り除く演出。そのバランスが絶妙なのが今回の映画でした。
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日常 日時: 2014年09月15日 11:10 |
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