シムシティの感覚
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生活保護費29万円「生活苦しい」

この記事を読んだ多くの人は「いや、贅沢じゃないか?」という印象を抱くらしい。そのような印象操作のある記事だ。確かに、一般的な感覚に照らし合わせればそうだろうが、それは広い意味で「健全な人」の考え方であって、それは同じく健全な人にしか通用しない論理だと思う。

「健全な人」は、月に10万や15万でも節約して創意工夫で頑張れるだろうが(劇団員の鈴木さんとか)、保護を受けている人たちは単なる金銭的な貧困とは一味違う。「ギリギリ」の状態を与えればさらに破綻しやすくなり、やがて追いつめられ、社会から完全にドロップアウト(自殺や犯罪に手を染めるなど)する結果に直結する。ドロップアウトした人が溢れかえれば、治安は悪化するだけだ。

少なくともシムシティではそうなります。

受給者を「健全な人」に戻していくような仕組みが無いかぎりは、現行のような、ある程度十分な金額を与えて「これでひとつ、大人しくしてください」とフタをするしかなく、それはそれで残酷な制度なのである。


日常 日時: 2014年09月11日 15:33 | 

とくおNOW

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