とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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判断力
[日常] 先日、夜の11時頃、電車に乗っていて。
週末の夜でまあまあ混んでいて、僕はドア際に立ち、傍ではギャルとギャル男が抱きしめ合っていた。
そこに酔っ払った若者男子二人が新橋で乗ってきたのだが、一人はものすごく酔っ払って「ああ、もうだめだ」と言い、支えるもう一人は「大丈夫か、川崎のトイレまで頑張ろうな」と声をかけていた。
横でそれを聞いていて、正直「川崎まではもたないだろ」と思った。
電光案内板を見ると新橋から川崎までの所要時間は18分とある。これが本能というものだろうか。僕はドア際のスペースを離れて中に入っていった。
すると案の定、発車してまもなく、「ヤッ!!!」と、さっきのギャルの声が聞こえたので振り向くと、酔っ払った男子が手で口を押さえながら、ブシュッブシュッと男に抱かれたギャルの背中に吐瀉物を浴びせていたのだった。
あっという間にスペースができる満員車内。
それから品川に着くまで、当の男子は酔っ払って謝ることもできないし、支えている男子は自分が謝るのも変だし、ギャル男とギャルはずっと男子たちと距離を取りながらも「も~~、なんなのよ」「なんだてめぇ」とにらんでいた。
しばらくして「よし、品川で降りよう」と支える男子。
降りていく4者の背中を見つめながら、僕は「判断おっせ!」と思ったのでした。
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「ブラックホールの出来事」が26日に無事終了しました。ご来場下さった方、気に掛けて下さった方、どうもありがとうございました。
次回は7月2日から6日まで、座・高円寺という劇場で「銀河ホテル ~たまプラーザ店」という地球最後の陸地(島)に立つホテルの物語をします。
是非、そちらもよろしくお願いします。
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日常 日時: 2014年02月01日 19:06 |
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